2017年12月21日

『中古でも恋がしたい!11』

田尾典丈 先生が贈る「小説家になろう」発の学園ラブコメ。第11巻は“清一”に敵愾心を
むき出しにする“聖美”に焦点を当てて「あの瞬間」から連綿と続く確執の謎に迫ります。
(イラスト:ReDrop)

http://www.sbcr.jp/products/4797394191.html


食べて気を失うチョコとは何ぞや、という“聖美”からの「チョコ」テロの被害に毎年の
ように遭ってきた“清一”。今年は周囲の面々もその害を被るという謎というか異常事態に
彼女を説得・・・以前に不仲を何とかしないと会話すらままならない、厄介な状況を迎えます。

“古都子”や“優佳”そして“イブ”が探りを入れてみるものの、“清一”を嫌う理由は
“聖美”が教えてくれるワケもなく。とは言え、何となく察した“古都子”が、似た境遇
ということもあり察する点に話の難しさを再認させます。あと“イブ”のアレは驚いた。

“聖美”が“清一”を嫌う理由に薄々気付くまで本当にギリギリまでページも割きました。
「あの瞬間」が彼だけでなく、彼女の命運をも分けていたのかと思うと改めて「彼女」の
やらかした事の大きさが浮き彫りに。とは言え、妹ルート解放の足掛かりにはなったかと。

posted by 秋野ソラ at 00:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年12月20日

『皇女の騎士 壊れた世界と姫君の楽園』

やのゆい 先生が贈る新作は、叩き上げで王国の竜騎士まで身を立てた男が突如飛来した
皇国の巨大船団に国を追われ、復讐を誓う中で数奇の運命に巻き込まれる顛末を描きます。
(イラスト:mmu 先生)

http://ebten.jp/eb-store/p/9784047349032/


今や賞金首の身な“アルス”は皇国軍の魔法使いらしき少女が盗賊に襲われる所を助ける。
名は“サファイア”と言い、文官でおっちょこちょい。盗賊が拐かした少女“リョウ”を
ひとまず預かるため彼女のガイド役として雇われるがなぜか旅館経営を手伝うことに──。

ひもじい日々から、一転して旅館の忙しさにてんてこ舞いな日常に身を置く“アルス”。
あの惨劇が嘘のような微笑ましい生活を送るものの、復讐の心は忘れることなく。そして
その気持ちが“サファイア”を追ってやってきた“セラノ”の登場で大きく揺るがされます。

最初に「魔法」と言及されているのでファンタジーかと思えば少し捻った方向に話が進み
“サファイア”の置かれている辛い境遇を“アルス”がどう汲み取るかで魅せてくる本作。
出会った際に彼女が追っていた蝶が示すという幸先の良さが続くことを願いたくなります。

posted by 秋野ソラ at 01:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年12月19日

『魔弾の王と戦姫<ヴァナディース>18』

川口士 先生が贈る美少女ファンタジー戦記。片桐雛太 先生の画集と同時刊行の第18巻は
“ヴァレンティナ”との決戦に臨む“ティグル”の決意と決定的な瞬間を描く最終巻です。
(イラスト:片桐雛太 先生、キャラクター原案:よし☆ヲ 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1599
http://bc.mediafactory.jp/bunkoj/madan/


道を急ぐにあたり多勢の蛮族とやり合わなければならなかったりと“ティグル”や竜具の
使えない戦姫たちが不利な状況が続く中で魅せる気概が気高い。“ヴァレンティナ”側は
優位に余裕を感じさせつつ場内に不穏な動きも垣間見えて油断ならない緊張感が漂います。

王都に迫るにつれ、戦姫たちとの関係も色々としっかりさせないといけない“ティグル”
が決死の思いで“ユージェン”救出に動き、そして託されたものを考え抜いて受け止めた
最後の葛藤が印象に残ります。その傍らに伴侶としての“エレン”がいたことも含めて。

“ヴァレンティナ”と対峙することを公にした“ティグル”たちの結束力に彼女が思わぬ
形で屈することになる結末は読み手としても意外な所ですが、ついに魔弾の王が誕生かと
思うとその雄姿には感慨深いものが。彼と戦記たちの未来に幸あれ。完結に心から御礼を。

posted by 秋野ソラ at 01:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『魔弾の王と戦姫<ヴァナディース>17』

川口士 先生が贈る美少女ファンタジー戦記。第17巻は“ティル=ナ=ファ”の地上降臨、
“ヴァレンティナ”の王宮掌握を目前に“ティグル”と“エレン”各々の激闘を描きます。
(イラスト:片桐雛太 先生 キャラクター原案:よし☆ヲ 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1554


“ソフィー”の口から遂に言及された、魔弾の王に関する伝承と“ティグル”との関係性。
クライマックスが近いことを如実に示す導入なだけに、終わる終わる詐欺的な話の膨らみ
も致し方ないかと。今巻での激闘とその決着は熱い局面への差し掛かりを示してくれます。

“フィグネリア”に圧倒される“エレン”。ギリギリの場面で“ヴィッサリオン”の夢を
叶えるため立ち上がる踏ん張りどころがまず熱い。“ヴィッサリオン”の潔さが印象的で、
只々圧倒されるばかりの闘いぶりでした。今回も“エレン”が頑張りすぎていて大変です。

“ガヌロン”の圧倒的な強さ、周到な根回し。こちらも“ティグル”大苦戦ですが冒頭の
逸話や、戦姫たちの協力、そして新たな戦姫の参戦で大いに映える熱い闘いを繰り広げて
くれます。代償はとても大きく“ヴァレンティナ”が止められるか、最終巻に大注目です。

posted by 秋野ソラ at 01:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年12月18日

『本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第四部「貴族院の自称図書委員1」』

香月美夜 先生が贈る大人気ビブリア・ファンタジー。「ふぁんぶっく2」と同時刊行となる
第四部・1巻は空白の2年間に困惑する“ローゼマイン”が血気盛んに図書館を目指します。
(イラスト:椎名優 先生)

http://www.tobooks.jp/booklove/
http://ncode.syosetu.com/n4830bu/
http://seiga.nicovideo.jp/comic/booklove


貴族院を卒業して貴族になる。空白期間を盾にその気がない“ローゼマイン”をその気に
させる“フェルディナンド”の手腕は流石。その真意を彼女に同行する人々は掴みきれず
次々と聖女伝説を生み出すことに。これが面白く、特に“ハルトムート”の熱意に苦笑い。

蔵書豊かな貴族院の図書館利用のためエーレンフェスト全体の成績底上げを図る委員会を
立ち上げたり、貴族の意識改革を図る目的と自身の野望を同時に果たす秘策を展開したり
大忙しな“ローゼマイン”。早々に目をつける“ヒルシュール”の言動がまた興味深い。

“アナスタージウス”王子の思惑が見えないのも気になる所ですが、専らの懸念点はあの
“ヴィルフリート”が“ディートリンデ”に対して余計なことをやらかすのではという点。
“ローゼマイン”の本気が導いた結果を台無しにすることがないよう祈るしかありません。

posted by 秋野ソラ at 00:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル