2018年08月03日

『ミリオタJK妹!2 異世界の戦争に巻き込まれた兄妹は軍事知識チートで無双します』

内田弘樹 先生が贈る異世界軍事ファンタジー。第2巻はすでに帝国によって滅ぼされた
カッツェラント王国のレジスタンスからの要請に“宗也”たちがどう応えるか注目です。
(イラスト:野崎つばた 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797395938.html


猫耳族の国を救ってほしい、と身を挺して請願する“リリス”は猫耳族。射殺も辞さない
ほどに猫が嫌い、という“みぐ”の様子には同情しつつも笑いがこみ上げます。けれども
その感情にも彼女の隠された暗い過去がにじみ出てくるのが今巻のポイントにもなるかと。

“宗也”が向かう王国で待ち受けているのが聖猫耳騎士団。しかし寒冷地で引きこもりと
そもそも抗う姿勢すらない代表格の“ターマ”をどうその気にさせるか。ミリオタ知識が
想像以上に活きてくる展開には驚くばかり。今巻は“宗也”の出番が多めな感じでしたね。

“みぐ”の暴れ回る出番は控えめに、どちらかというと恋のライバル登場に嫉妬の情念が
吹き荒れる様子に不遇ぶりを感じつつ、“ラズ”に対してしっかり一矢報いる“宗也”の
実績がこの世界にどんな影響をもたらし続けるか。“みぐ”の活躍も祈念したい所です。

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2018年08月02日

『GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンXI〈上〉』

川上稔 先生が贈る戦国学園ファンタジー。11話上巻は「関ケ原の戦い」の歴史再現に向け
武蔵勢と羽柴勢、あるいは親と子としてヴェストファーレンに道をつけるまでを描きます。
(イラスト/さとやす 先生(TENKY))

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893874-7/


武蔵は羽柴をどう受け入れるのか。親子という関係が見えてからの距離感、何より彼らの
未来という可能性を踏まえて両陣営で頭を悩ませる描写が今昔の違いを印象づけてきます。
“人狼女王”の介入など、シリアスな中にも笑いの要素が満載なのは安心、安定の話運び。

親子のやり取りを微笑ましく眺める中「関ケ原の戦い」に向けて穏便に済ませようとする
“正純”たちの思惑に水を差す“輝元”の発言。歴史再現の大舞台を前に改めて試される
武蔵勢らが東軍・西軍を振り分けて「さあ!」という所でスポーツ大会になだれ込むとは。

今巻の戦いにおいても“マルガ”と“ナルゼ”の愛が特に深く感じられて実に印象深い。
“大久保”の配慮などを踏まえ和気藹々とした雰囲気の中、“輝元”の思惑に“正純”は
気づけるのか。“トーリ”に告げた台詞がとても格好良くて、ぜひ見届けてほしい所です。

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2018年08月01日

『妹さえいればいい。10』

平坂読 先生が贈る大人気青春ラブコメ。第10巻は遂に秘密を明かした“千尋”の胸の内に
迫ると共に、受け止める周囲の反応、そして何より“伊月”の心境の変化に触れていきます。
(イラスト:カントク 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094517422


“伊月”と“千尋”、改めて二人が家族となった契機となる両親のドラマのような出会い。
けれど“伊月”の創作への意欲が“千尋”の夢を妨げると知ったのがすべての始まりとは。
極限まで妹を求めた“伊月”の産物『黙示録ノ妹』によってここまで拗れたのには苦笑い。

ついに邂逅した“刹那”の反応、更に“アシュリー”からの証言。疑う余地のない現実を
前にあっさりと認めた“伊月”のように受け止める者も居れば“那由多”のように不安を
抱かずにはいられない人も居る。人それぞれのリアクションが納得できるだけに面白い。

妹、というか女の子らしい振舞いが顕著に現れてくる“千尋”を前に戸惑う場面も見せる
“伊月”はアニメを足掛かりに台湾のイベントへ呼ばれたりと人気者ぶりを窺わせます。
“那由多”との関係も含め順風満帆な彼が陥った意外な落とし穴。這い上がれるかご注目。

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2018年07月31日

『出会ってひと突きで絶頂除霊!3』

赤城大空 先生が贈るアツくて淫らな退魔活劇。第3巻はHなゲームをプレイする友人らが
次々と不在となる現象が広範囲で発生していると知った“晴久”たちが解決に乗り出します。
(イラスト:魔太郎 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094517446


冒頭から18禁作品みたいな展開と挿絵で一瞬「ガガガ文庫、だよね?」と見返したくなる
ご褒美感。そんな淫夢の後に囁かれるあの女の声とその内容には“晴久”同様、戸惑いが
隠せません。早速“美咲”に夢の内容を握られる、という不遇さには同情を禁じ得ません。

絶頂除霊の使用を促す女の声について調べる間もなく女装させられる“晴久”が可哀想・・・
と安易に思ってしまうと後々のラッキースケベに繋がる布石だと気づかされた時に、思わず
羨まけしからんと裏切られるので要注意。今巻はえちぃ情景も挿絵も殊更に力が入ってます。

異常なまでに男性を忌避する学園の謎、クリアできないエッチなゲームに取り込まれる人々、
“晴久”と繋がりたい女の子の存在、すべてをひっくるめて遂に姿を現した「彼女」がまた
厄介そうで。女性関係を含めて更なる難題を突き付けられた彼の命運が気になる展開です。

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2018年07月30日

『やがて恋するヴィヴィ・レイン6』

犬村小六 先生が贈る、恋と会戦の物語。第6巻はジュデッカに落ちた“ルカ”が世界の
秘密に触れると共に、“ファニア”が出会ったあの人物が物語を動かす展開を描きます。
(イラスト:岩崎美奈子 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094517453


ジュデッカ、グレイスランド、そしてエデン。3,000メートルの壁に隔てられた世界の謎。
“ルカ”が最下層に落とされたことでそれらが次々に明らかとなっていく話運び、そして
文字通り世界を股に掛ける運命の巡り具合には、彼らと同じく驚きの連続を禁じ得ません。

そして“ファニア”が先に出会った運命の人“ヴィヴィ・レイン”。“アナスタシア”が
彼女に仕掛けた迂遠な計画、“アステル”が生きてきた約7年間が無駄ではなかった、と
感じさせてくれる互いに手を差し伸べるあの場面、そして挿絵が強く強く印象に残ります。

少しずつステージを上げて辿り着いたオーバー・テクノロジー「ワールド・トリガー」。
その扱いに激論を交わす“ルカ”たちの様子がまたブレなくて、その裏側にある想いと
共に愛おしさがあふれます。引金の扱いを担った彼らの出した結論、その先を見届けます。

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2018年07月27日

『蜘蛛ですが、なにか? 9』

馬場翁 先生が「小説家になろう」で公開していた迷宮サバイバル・ストーリーの書籍版。
アニメ化企画進行中の報を受けて刊行される第8巻は“姫色”が遂に“D”と対面します。
(イラスト:輝竜司 先生)

https://kadokawabooks.jp/product/s12/321803001542.html


“姫色”が意外にあっさり力を使うきっかけを得たと思えば、あんなことをやらかすとは。
そしてまさかの“D”の正体と立ち位置。ラスト40ページほどで次々に繰り出される真実。
彼女が“D”の誘惑から完全に逃れられる日は来るのか、興味深く見守っていきたい所で。

そんな“姫色”の二度に及ぶ無断外出を咎める“ソフィア”が未だ力及ばずという不遇さ。
魔王様ご一行、という肩書を前にしてもチンピラぶりを示す“ブロウ”と肩を並べる勢い。
彼女の切り札があればこそ、あの鬼と対峙できたと言えますが大丈夫なのか気になる話で。

今巻で一番の勝負となる“ラース”との直接対決。“京也”として生きてきたはずの彼が
鬼として猛威をふるうまでの記憶を伴っていた点は哀愁を滲ませます。思いがけず自由を
得た彼がこの異世界で何を為せるのか。“姫色”の今後も含めて注目したいと思います。

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2018年07月26日

『リア充にもオタクにもなれない俺の青春2』

弘前龍 先生が贈る青春小説。第2巻は合唱コンクールを前に“蒔菜”と“叶夢”の対立が
浮き彫りとなるクラス内で面倒くささを感じる“亮太”が“恵久”との彼女関係に臨みます。
(イラスト/冬馬来彩 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893923-2/


前巻で“奈々子”の嘘がもたらす人間関係と距離感に悩んだ“亮太”。今度は“恵久”を
少なからず想っている“木ノ本”に深入りしてほしくない彼女から3ヶ月恋人関係になる
お願いを引き受けたことで、これまた知られざるリア充の人間関係に晒されるワケです。

“恵久”と“木ノ本”の内緒話を偶然耳にした“亮太”が恋愛感情について苦悩する姿は
リア充にもなりきれない彼らしさを晒してきます。“恵久”とドライな関係を貫くはずの
彼が思いがけないヒントを得ることで彼女の「嘘」と向き合うことになる展開は興味深い。

“奈々子”が駆使したスキルについては空恐ろしさを感じずにはいられなくてつい苦笑い。
好きでも嫌いでもない“亮太”なりに“恵久”の気持ちを慮って、歩み寄っていく様子は
まさに彼らしい。これからも嘘をついて生きていく、その言葉に全てがある気がします。

posted by 秋野ソラ at 00:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル