2018年01月26日

『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました5』

森田季節 先生が贈る異世界アットホームコメディ。ドラマCD付き限定特装版、コミックス
第1巻も同時刊行となる第5巻は“ベルゼブブ”のスピンオフ小説も収録した一冊です。
(イラスト:紅緒 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797392975.html
http://www.ganganonline.com/contents/slime/
https://ncode.syosetu.com/n4483dj/


“ファルファ”と“シャルシャ”が迷子になった“ベルゼブブ”の家の庭で“サンドラ”を
確保した“アズサ”。新たな家族を迎えて学校への体験入学、「魔女の家」第二弾の開催で
気難しい“サンドラ”がほだされていく所にも“アズサ”の人たらしぶりが発揮されてます。

“ベルゼブブ”の家周辺をも舞台とした今巻。彼女の家ががあんな状態だった大元の訳が
巻末の「ヒラ役人やって1500年、魔王の力で大臣にされちゃいました」で垣間見えます。
“アズサ”と似たような境遇にあった彼女が意外に良い上司ぶりを見せており好感触です。

シバユウスケ 先生のコミックスも拝読しまして、これがまた実に可愛くてキャッチーで。
“ライカ”の弟子入りする様子とか、説得されちゃう“シャルシャ”とかたまりませんね。
“ベルゼブブ”の抱き枕が販売されるまで、と言わず行ける所まで行ってほしいものです。

posted by 秋野ソラ at 02:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年01月25日

『やがて恋するヴィヴィ・レイン 5』

犬村小六 先生が贈る、恋と会戦の物語。第5巻は“ファニア”を介し、世界を巻き込んだ
“ルカ”と“ジェミニ”の対決の行方、“アステル”のリミットが訪れる瞬間に触れます。
(イラスト:岩崎美奈子 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094517163


下からの革命で共和国内を纏める“ルカ”。上からの革命で帝国内を固める“ジェミニ”。
彼らの三角関係に巻き込まれた世界がその真意も知らず戦争の緊張下に晒される悲劇的で、
喜劇的で。外から見守るしかない“ファニア”のもどかしさがひしひしと伝わってきます。

“カミーユ”からの進言を受け止め返答した“ルカ”の覚悟が何ともバカ正直で真っ直ぐで。
あの場面は強く印象に残ります。そして“アステル”の手の甲に示された数字の意味を直接
聞いた彼が打ち明けた本音がまた切なくて。どれだけ報われないのかと思わずにいられない。

「楽園(ヴァルハラ)で会おう」そう誓った“ルカ”たちは“ジェミニ”が用意する秘策を
打ち破ることが出来るのか。“ファニア”の手の甲にある数字がゼロとなったとき判明する
真実は物語をどう動かすか。地上を超えて世界を揺るがす彼の願い、その行く末に注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年01月24日

『はたらく魔王さま!18』

和ヶ原聡司 先生が贈る魔王と勇者の庶民派ファンタジー。第18巻はバイト先に新店長赴任
という時期に自分の将来を見据えた決断を下した“千穂”を見て“真奥”も動き始めます。
(イラスト/029 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893572-2/


高校三年生、という大事な時期を迎えて将来と“真奥”への想いで動揺が隠せない“千穂”。
アルバイトを始めた頃のエピソードがここで効いてくるのは初心に帰る意味でも重要でした。
とは言え、幡ヶ谷駅前店が直面する危機に新店長“岩城”が不安になるのも無理はない話で。

見えてきた敵と突きつけられた現実に打ちひしがれる“真奥”も含め、しっかり前を向いて
行動できている点に勇気づけられます。そんな中で判明する「予想外の敵」の可能性に彼ら
一斉に浮足立つのが印象深い。“志波”からの回答があっさりすぎたので余計に際立ちます。

幡ヶ谷駅前店の危機を救う“真奥”の助け船が、“千穂”の気概を示す場面に繋がっていく
話運びが今巻では一番良かった。やはり彼女が物語の鍵を握ってきます。今後に期待大です。
エンテ・イスラでの“芦屋”や“鈴乃”の影ながらの努力が実ることを合わせて願いつつ。

posted by 秋野ソラ at 12:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年01月23日

『異世界テニス無双 テニスプレイヤーとかいう謎の男がちょっと強すぎなんですけど!』

『異能バトルは日常系のなかで』の完結と共に 望公太 先生が贈る新作は、強くなりすぎた
テニス選手が召喚された世界でテニス技術を武器に戦うスーパー・テニスファンタジーです。
(イラスト:夕薙 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797393897.html


全日本高校生テニス大会団体戦で全国制覇を成し遂げた陽帝学園高校硬式テニス部。その
エース“王助”は悲願達成に甘んじることなく世界を目指す・・・はずが、若き天才魔術師
“エリーシャ”に、英雄の名にふさわしい者として異世界に召喚されてしまう破目に──。

異世界にテニスプレイヤーが召喚されて何ができる? という疑問をことごとく払拭する
彼の技術力には笑いを通り越して圧倒されるばかり。まるで異能のような技の数々が熱い。
夕薙 先生の挿絵がその雰囲気をしっかり捉えていて、演出面でも文句なしの出来栄えで。

“王助”の前ではただお荷物に成り下がる“エリーシャ”が抱える背景もしっかり物語に
食い込んできますし、何よりも彼が異世界でテニスをすること自体にも必要で十分な条件
が込められていて続きが気になる要素がてんこ盛り。出オチ作品と侮ることなかれ、です。

posted by 秋野ソラ at 01:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年01月22日

『ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット2』

渡瀬草一郎 先生が贈る、和風VRMMOを舞台とした「SAO」スピンオフ作品。第2巻は様々な
クエストと依頼をこなしていく“ナユタ”たちの活躍を4つの短編を通じて描いていきます。
(イラスト/ぎん太 先生 原案・監修/川原礫 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893594-4/


羞恥心の欠如とは違う、無関心の極みとも取れる“ナユタ”の“クレーヴェル”に対する
言動が“コヨミ”の妬みを誘う場面が散見されるあたりが凄く好き。度重なる彼の強運、
というかラッキースケベなシーンの数々と、それに対する大人な対応もニヨニヨします。

仮想空間での温泉旅行、テストプレイと続き、運営側も想定外のアイテム機動傀儡を入手
してから“マヒロ”の父親捜しへと小編が流れるように繋がっていく展開の絶妙さもまた
今巻の素晴らしいところで。“クレーヴェル”の幸運と“コヨミ”の洞察力が光ります。

“マヒロ”の父が置かれた状況からこの業界の闇を垣間見つつ、彼女の性格が父親譲りと
分かる描写をそっと挿入するなど演出面でも目を見張る点が多々ありました。“ナユタ”
の機微は今後変化するのか否か。“クレーヴェル”の気苦労と共に見守りたいものです。

posted by 秋野ソラ at 00:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル