2017年05月08日

『覇剣の皇姫アルティーナXII』

むらさきゆきや 先生が贈る覇道戦記ファンタジー。第12巻は“アルティーナ”と一触即発
の状況を迎えても余裕の“ラトレイユ”が新皇帝に即位し、新たな時代の流れを呼びます。
(イラスト:himesuz 先生)

http://ebten.jp/eb-store/p/9784047345423/


口絵の“レジス”があんな姿ではありますが、まずは嬉しい一面でした。第四軍は彼不在
だとここまで上手く回らないのか、と冒頭の挿話で改めて認識しました。悔しがるも次を
見据える“アルティーナ”に大役を預ける“ラトレイユ”が度量の大きさを見せつけます。

南部戦線へ向かうことになる“レジス”たちが帝国の情勢を整理する場面が今後の運命を
左右するかのようで興味深い内容で続きが気になります。そして、彼が生きていたことを
静かに、けれど心より喜んだ“クラリス”の機微が印象に残りました。彼女らしい挿絵も。

巻末収録の外伝は“ジェローム”が主役。圧倒的な劣勢下にある東部戦線の城塞都市で
死なないための「本気」を魅せてくれる彼の横暴ぶりが楽しめます。最後に“レジス”の
手玉に取られてしまうのも実に彼らしい、というか同情の念が。応援したくなりました。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年05月05日

『友人キャラは大変ですか?2』

伊達康 先生が贈る名助演ラブコメ。第2巻は“一郎”に宿る彼そっくりの魔神“トウテツ”
や新しい奈落の使徒が出てきたり、で友人キャラの立ち位置が崩れる彼の苦難が続きます。
(イラスト:紅緒 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094516753


ということでラスボスになってしまった“一郎”の苦労も知らず“龍牙”萌えを熱弁する
“トウテツ”のおよそ魔神らしくない言動から大いに調子を狂わされる場面から始まり、
“魅怨”ほか“呪理”“忌綺”も居候として加わり見ている分には面白いことこの上ない。

更に“龍牙”たちの“一郎”に対する好感度も上がり続けて、エロい方向に物語を倒さず
何とか乗り切っていく彼の努力に思わず同情・・・しかけますが、うらやまけしからんのは
相変わらず。しかし、“杏花”からの相談が思わぬ真実と緊迫の局面を突きつけてきます。

ラスボスとして“龍牙”と戦わなければ引っ込みがつかなくなってしまった“一郎”が、
物語の第二部として、どう落としどころをつけようと決めたのか。その点を読んでご確認
いただきたい。“トウテツ”がオイシイ部分を持って行ったその先が気になるところです。

posted by 秋野ソラ at 00:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年05月04日

『豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい2』

合田拍子 先生が贈る異世界転生ファンタジー。第2巻は王室から守護騎士選定試験の参加
要請を受けた“スロウ”が“アリシア”と共に向かう先でいわくつきの人物に出会います。
(イラスト:nauribon 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/product/321611000764


盗賊団の問題を解決するのが試験内容。それに前のめりな“アリシア”があぶなかっしい
から同行する、という決意を隠して同道する“スロウ”。そんな彼の思いも知らず、一人
言動に振り回される彼女の様子が若気の至り感だらけでもどかしいやら、いじらしいやら。

その試験に関わるイケメンの王室騎士“セピス”が、アニメの中でとてつもない裏切りを
見せると知っている“スロウ”の警戒感たるや。“セピス”の過去も含めて止められない
流れか、という状況をある人物との出会いが原作を変えるきっかけを生む形になります。

この契機がいい意味で予想外の方向に物語を動かしてくれたな、という印象。口絵への
繋がりも「そういうことか」と思い知らされます。王室と公爵家の因縁も少なからず関係
してくる物語がラストで一気に影響力をもたらしそうで、どう続くのか気になる所です。

posted by 秋野ソラ at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年05月03日

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア8』

大森藤ノ 先生の大人気シリーズ「ダンまち」のスピンオフ作品。第8巻は“ベート”の
一匹狼ぶりに嫌悪感を抱く「ロキ・ファミリア」の面々が、その理由に驚かされます。
(イラスト:はいむらきよたか 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797392340.html


永遠の別離を迎えてしまった“リーネ”に対しても「雑魚」だの何だのと罵倒してくる
“ベート”に“ティオナ”たちが怒りをあらわにするのも分かる、というもの。ただし
“アイズ”に誤解されてヘコむあたり裏があるのは察しが付くが序盤ではまだ不明瞭。

“ロキ”たちから暫しの暇を与えられた“ベート”が、アマゾネス“レナ”から猛烈な
アプローチを受けてから少しは変わるか、と思えばまだ全容は明かされず。死神の眷属
を突き止めようとする“ティオナ”たちがイチャつく二人を見て怒るのも無理はなく。

今回も「不治の呪い」に苦しめられる絶体絶命の局面で遂に“ベート”の誤解が解ける
展開と、あとがきで言及された北村編集長によって救われた命の顛末に胸をなでおろす
思いでした。ここのところ殺伐とした雰囲気が続いていたので本当に有難かったです。

posted by 秋野ソラ at 00:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年05月02日

『レーゼンシア帝国繁栄紀 〜通りすがりの賢帝〜』

『うちの居候が世界を掌握している!』の 七条剛 先生が贈る新作は国家掌握ファンタジー。
苦学生がアルバイト先で皇帝になる!? さらに婚約者たちも押し掛け、てんてこ舞いです。
(イラスト:ゆきさん 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797391749.html


貧しい村育ちの“シュウ”は“老師”と呼ぶ爺さんに学問の大切さを教わり、託された夢を
果たすべく若くして上級学校で準教官となる。先生と呼ばれる身となったはずの彼が何故か
皇帝として身柄を確保される羽目に遭う。あの魔女のような少女と出会ったがために──。

アルバイトの募集要項に書かれた謎を解いたら皇帝になってしまった“シュウ”が、お飾り
ではない意外な機知を発揮する展開に惹かれました。“ファム”や“リレア”との世継ぎを
求められる立場に置かれてしまったことを、“シルフィ”が知る由もない話運びも面白い。

とは言え、やはり鍵を握るのは“ユーリス”。“シュウ”に身代わりをさせた理由は分かる
ものの、彼でないとダメな要因ですとか、まだまだ本心が見えてこないのが気になります。
ゆきさん 先生の挿絵も作風に合っている感じですし、新シリーズも楽しめそうな予感です。

posted by 秋野ソラ at 09:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル