2017年03月08日

『大国チートなら異世界征服も楽勝ですよ? 替え玉皇帝になったので美少女嫁も豊富です。』

『Digital Eden Attracts Humanity』を上梓した 櫂末高彰 先生が贈る新作は異世界召喚
ファンタジー。替え玉皇帝となった少年が敵だらけの帝国で物量を武器に圧倒していきます。
(イラスト:三上ミカ 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1512


先代皇帝を呪殺されたグロリア帝国。その宰相“ムツィオ”と魔法使い“パオラ”により
先代に似ているから、という理由で召喚された“常信”は内憂外患な帝国の実情を目にし
頭を悩ませる。どうすれば打開できるのか、考えに考え抜いた彼が導き出した結論は──。

“常信”が拒否した場合に備えてかけるはずだった従属魔法。その設定がちょいとエロい。
しかもその情景を 三上 先生に描かせるのだから思わず先生の同人誌を想起させられます。
あと“キャラ”の発明によってネットの概念が使えるのが話を動かすポイントの一つです。

内憂としての内政を改革し、外患としてチート無双の主人公キャラ“マサト”が仕掛ける
執拗なる策謀の数々を「大国だから」こそできる対応策で打ち返す応酬が最大の見どころ。
女性陣に囲まれてうらやまけしからん替え玉皇帝の快進撃を引き続き見てみたいものです。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年03月07日

『Q.もしかして、異世界を救った英雄さんですか? A.違います、ただのパシリです。』

『明日、今日の君に逢えなくても』の 弥生志郎 先生が贈る新作は現代学園ラブコメディ。
異世界を救った元英雄の青春学園ライフを突如訪れたぽんこつ女神が突き崩していきます。
(イラスト:フライ 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1510


級友の“隼也”にパシリをやらされている“識”は俯いているように見えてそこに青春を
感じる変わり者。そこへ彼に異世界を救ってほしいと訪れてきた神霊“フィーナ”が謎の
巨人に襲われる場面に出くわす。なぜか彼は臆することなく面倒そうに対峙するが──。

他にも救世の噂を聞きつけて、騎士“シオン”や生物学の権威“アーシェ”が“識”との
面会を果たしますが、当時の苦労が身に染みた彼はことごとく断る始末。しかも彼女らと
関わることで隠していた秘密も級友たちにバレて、人間関係も大きな転換期を迎えます。

本来の世界にいないことで実力を発揮できない3人の異世界人を、嘲笑うように登場した
魔王“エルヴィ”。彼女の所業に3人は手出しできないのか、“識”は不干渉を貫くのか、
それが話の焦点となります。素直じゃない彼の振舞いに最後まで楽しませてもらいました。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(1) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年03月06日

『ゼロの使い魔22 ゼロの神話』

ヤマグチノボル 先生が描き続けてきた恋と冒険の異世界ドラマティックラブコメ。聖地に
辿り着いた“ルイズ”と“才人”が直面するハルケギニアと地球の危機に心揺れ動きます。
(イラスト:兎塚エイジ 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1515


“ヴィットーリオ”から告げられたある一族の秘密の過去と“才人”がいた地球との関係。
聖戦を望む意思に反対する“ルイズ”だが、ある事実を前に手を貸す苦渋の決断をする。
一方で“才人”は過去の“ブリミル”からある打開策について可能性を導き出すが──。

異世界に召喚される物語だからこそ無視することはできない元の世界との繋がり。それを
“才人”だけの問題とせず“ルイズ”たちも巻き込んで悩ませ考え抜いた先の結論として
行動させる展開は最後まで目が離せない緊張感がありました。最後の挿絵も最高でした。

若くしてこの世を去ってしまった ヤマグチノボル 先生の遺志を継いで代筆を引き受けた
作家の方に、そして英断した「MF文庫J」編集部に心からの敬意を。変則的ではありますが
こうして本作の完結を見届けることができたことを喜ぶと共に、御礼申し上げる次第です。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年03月03日

『即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。 2』

藤孝剛志 先生が贈るファンタジー作品。第2巻は元の世界へ戻るために“夜霧”たちは
なぜか剣聖の試練へ臨むこととなるが“知千佳”はそこで彼の覚悟を目の当たりにします。
(イラスト:成瀬ちさと 先生)

http://www.es-novel.jp/booktitle/32sokushicheat2.php
http://ncode.syosetu.com/n5691dd/


王都に向かう道も目的も失いかけた矢先に迫りくるドラゴンを殺しまくっていた“夜霧”。
結果、剣聖に会う資格を得てしまったことで聖王の騎士を選抜する塔の試練に臨んだ彼らが
真っ当な手段を選ぶはずがない。本来の話の筋を他所にサクサク進んでいく様子が爽快で。

人一倍に不遇な“ライニール”に仕掛けられた壮大な罠も、何の因果か“花川”を連れて
“夜霧”たちを追う“アオイ”の思惑も、そして塔の役割もすべて即死能力で知らぬ間に
退けている彼の異常さに召喚した“シオン”はまだ気付けていない。それが心配で心配で。

口絵のようにラッキースケベな展開を迎えても活かせない“夜霧”と“知千佳”。彼が
その状況を肯定的に捉えられるよう情操教育した様子が番外編で垣間見えるのがまた良い。
あの企画に当選した 鹿角フェフ 先生に続く猛者が現れるのか、話の動向と共に注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年03月02日

『神薙少女は普通でいたい 壱』

道草家守 先生の「小説家になろう」投稿作が書籍化。普通の女子高生を目指す少女が退魔
の血からは逃れられないばかりか、なぜかコスプレをして妖怪退治をする顛末を描きます。
(イラスト:マニャ子 先生)

http://www.es-novel.jp/booktitle/36kannagi.php
http://ncode.syosetu.com/n5693dn/


「水守」は神魔魍魎を鎮め祓う家系。優秀な姉とは違い見鬼の力しか持たない“依夜”は
家を離れ高校進学を果たす。高校で出来た友達が瘴気の被害に遭う姿を見て歯痒い思いを
する彼女に付いてきた式神が力を貸す代わりに和メイド服の浄衣着用を要求してきて──。

ということで眉目秀麗な式神“ナギ”が 道草 先生の・・・もとい、自身の願望を“依夜”に
実現させて堪能する様子と、嫌々ながらも受け入れるしかない彼女の恥ずかしがる描写に
思わずニヨニヨできます。マニャ子 先生に挿絵指定する場面の「分かってる」感も素敵。

魔法少女モノのお約束よろしく、あの天羽々斬を振りかざして退魔する姿は認識されない
のに「神薙少女」として有名になっていく“依夜”の苦悩を他所に神を堕とす者の暗躍が
気になります。「和モノ布教し隊」の活動から生まれた本作の行く末と共に要注視です。

posted by 秋野ソラ at 00:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル