2017年11月03日

『信長の妹が俺の嫁 4 戦国時代で新たな歴史を紡ぐために』

井の中の井守 先生が贈る歴史ファンタジー。第4巻は“治姫”を迎え入れた“長政”が
織田領に出没した「鷹」を狩るため“信長”に同行する様子をあの“家康”が見据えます。
(イラスト:山田の性活が第一 先生)

http://nox-novels.jp/bibliography/20170825-2/
https://novel18.syosetu.com/n4165cv/


魔物の登場によりパラレルワールドとしての色合いが増した本作。“長政”が「鷹」に対し
向けた害意、そして感じた心情。濡場とはまた違う彼が見せる一面に不安要素を感じずには
いられません。母のように彼を見守る“帝釈月毛”が何を思うのか、合わせて気になる所。

身重の“市姫”に代わり、という意味も含めて“治姫”を側室に迎えた“長政”。彼の愛に
触れて、その想いにほだされていく“治姫”のいじらしさがもうね。彼女には幸せになって
ほしいと思うと共に“市姫”の嫉妬深さにまた違う可愛らしさも感じます。若干、怖いけど。

“妙”が率いる甲賀の一家を招き入れる“長政”が知る「座敷童」の存在と境遇。自身の
置かれている立場と重ねて革新的な施策が受け入れられるのか、見どころと言えるでしょう。
彼のロリコン疑惑も浮上させた“久”。彼女の教育が問題なく進むことを願うばかりです。

posted by 秋野ソラ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年11月02日

『魔王討伐したあと、目立ちたくないのでギルドマスターになった2』

朱月十話 先生が贈るファンタジー作品。第2巻は前のギルドマスターから持ち込まれた依頼
から王都にある各ギルドの現状と暗躍する人物に気付き、葛藤する“ディック”を描きます。
(イラスト:鳴瀬ひろふみ 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321702000731
https://ncode.syosetu.com/n9565dj/


賭事が好きなのに運がない「銀の水瓶亭」前代ギルドマスター“セレーネ”から寄せられる
“ディック”への好感度も見逃せない中、彼女が話す王都に特有の動物商にまつわる不穏な
話が騒動の契機に。というか、鳴瀬 先生のイラストが今巻もまた眼福感ハンパないですね。

王都最大のギルド「白の山羊亭」の異変に他ギルドも巻き込まれていること、更にその陰で
かつての恩師が糸を引いていると知った“ディック”が、ギルド不干渉の矜持を捨ててまで
12に分かれたギルドの体制を正常化する強硬策に打って出るか悩むところが今巻の肝の一つ。

そして黒幕との対峙で“ディック”の胸をよぎる思いがけない気持ちにもご注目。彼に数々
助言を与える“ヴェルレーヌ”の存在が大きく感じられます。意外にあっさりと事態を収拾
してしまう彼がどんな話に関わっていくことになるか、朱月 先生の腕の見せ所でしょうか。

posted by 秋野ソラ at 01:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年11月01日

『蜘蛛ですが、なにか? 7』

馬場翁 先生が「小説家になろう」で公開していた迷宮サバイバル・ストーリーの書籍版。
第7巻は教皇、エルフ族長、古の神獣、管理者と敵同士が総出で未曽有の危機に臨みます。
(イラスト:輝竜司 先生)

https://kadokawabooks.jp/product/s12/321706000621.html
http://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_KS11000007010000_68/
http://ncode.syosetu.com/n7975cr/


モンスターのイラストに定評がある 輝竜 先生にメカメカしい挿絵を描かせる 馬場 先生。
文明崩壊前の遺跡を発見してから出てくる銃器、ロボット、戦車、戦闘機、そしてUFO。
ファンタジーな世界観を圧倒してくる遺物の数々に“姫色”も流石に焦るのは無理もない。

流石に想定外の“ポティマス”も共闘に応じるものの“姫色”に託した秘密兵器に仕掛けた
罠が何とも意地悪い。彼女も“アリエル”も黙っちゃいない、にしてもささやかな抵抗しか
出来ないのがもどかしい。思わずクスッとする仕返しで少しは胸がすく気がするのが救い。

共闘の末に“アリエル”を敵だと思えなくなってきた“姫色”へ降りかかる“D”の思惑。
更にその上をゆく突飛な行動で思いも寄らない結果を導きだしてしまう彼女は新たな真名
を得てどこへ向かうのか。“ポティマス”の悪意も収まらぬ中、生き残れるのか注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年10月31日

『ジャナ研の憂鬱な事件簿2』

酒井田寛太郎 先生が贈る日常系ミステリー。第2巻は“真冬”をジャーナリズム研究会の
一員に加えた“啓介”が過去に解決したはずの騒動への悔恨と隠れた真実に向き合います。
(イラスト:白身魚 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094517033


“良太郎”の所属する軽音部内で発生したある揉め事を経て入った女性ボーカル“由香子”。
彼女につきまとうストーカーへの対策に乗り出した“啓介”。“真冬”が読書会で選んだ
一冊の本に対する解釈が思わぬ鍵となる「耳なし芳一の夜」からジャナ研ぶりを魅せます。

続く「手紙」では“ユリ”の姉が持つ手紙に込められた意味を知る手助けをする“啓介”。
彼女は不倫を示すのでは、と疑うが解釈は人それぞれ。そこから自分に足りないところは
誰かに頼ることを意識する彼の精神的な成長が見受けられます。真相も中々に興味深い。

そして幕間も挟んで“啓介”が昔、断罪したある事件が実は過ちだったと突きつけられる
「キマイラの短い夢」。“真冬”と共に許されざる過去と向き合う“啓介”の潔さに加え
思わぬ真相と真犯人に迫る彼の分析能力に脱帽させられます。エピローグに救われました。

posted by 秋野ソラ at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年10月30日

『冴えない彼女の育てかた13』

丸戸史明 先生が贈るメインヒロイン育成コメディ。第13巻は“巡璃”が、そして“恵”が
「あなたの望む、メインヒロインに、なれたかな?」と問うた結果を受け止める最終巻です。
(イラスト:深崎暮人 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321702000733


ヘタレながらも迫る“倫也”に対して焦らす“恵”。ここまで来て・・・と思わせつつ、あの
見開きイラストは見せつけてくれますね。フラットでいたい、としながらも徹底できない
彼女の思わせぶりな言動が悶えるほどに可愛らしく、思わずニヨニヨしたくなる所です。

サークル活動を経て成長する“美智留”と“出海”、そして気持ちに一つの区切りをつける
“英梨々”と“詩羽”の複雑な胸中の描写が何とも切なくて、もどかしくて、晴れやかで。
深崎 先生の挿絵がまたその印象的な一面を絶妙に切り出して、描き切ってくれています。

すっかり強欲になった“恵”を見ながら、これで完結なのだと思うと寂しさがひとしお。
エピローグでは因果応報な結果を招いた“倫也”ですが、これから先の話とか別の話とか
まだまだやりようはあるでしょうし、更なる展開を見せてほしいです。期待しております。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル