2018年07月02日

『超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!7』

海空りく 先生が贈る異世界革命譚。第7巻はヤマト自治領でレジスタンスたちの戦いに
加勢する“司”たちの局面も大詰めを迎え、ヤマトという国の真髄を目の当たりにします。
(イラスト:さくらねこ 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797396256.html


“司”たちと道を違えた“勝人”の決意を改めて試す“ネウロ”の厭らしさといったら
ないですね。“勝人”が嘯く超人高校生たちの決別の予感、これが現実のものとなれば
異世界を巻き込んでの泥沼な喧嘩が始まってしまうと思うので何とか回避してほしい所。

戦力差で優位な“ジェイド”の鼻を折る“司”たちの容赦ない戦略も彼らの切り札たる
鐘楼の前に一歩及ばず。窮地に立たされた“マヨイ”の非道な一手が実にえげつなくて
民衆から「売国奴」と罵られるのも致し方ない・・・と思わせてからの展開が見どころです。

“マヨイ”はなぜ“ジェイド”に心酔していたのか。そして躊躇なく非道になれるのか。
追い詰められた彼女が振り返る過去、その裏にあるヤマトの悪しき因習が悲哀に溢れて
切なくて。さくらねこ 先生の挿絵と合わせて印象深かったです。続きが気になります。

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2018年06月29日

『榮国物語 春華とりかえ抄 三』

「月刊プリンセス」にて チノク 先生によるコミック連載もスタートした 一石月下 先生の
男女逆転中華譚。第3巻は“秋明”のスパイ容疑に“海宝”が“春蘭”にも疑念を抱きます。
(イラスト:ノクシ 先生)

https://www.kadokawa.co.jp/product/321802000680/


“春蘭”と“紫峰”との仲を訝しむ“海宝”の姿を堪能する余裕も揺るがす「尭」の侵攻。
次々に落とされる砦。赤獅子の異名を持つ皇帝自ら乗り出してきたとはいえ早すぎる展開。
“秋明”こそ裏切り者、ともたらされる密告を前に揺れ動く“春蘭”の機微が見所の一つ。

再び陛下から妃嬪に、と“春雷”に声が掛かったのを知った“莉珠”が打った逃げの一手。
これが思いがけず“秋明”の隠し通してきた過去を知る人物との邂逅、更には彼の嫌疑に
隠された秘策があると気付かせる大きな一手に繋がる展開。これも注目すべきところかと。

“海宝”と“秋明”。互いが互いを思う感情のすれ違いをどうにかしようとする“春蘭”
に対して“秋明”が問いかけたあの質問。その意味を“春蘭”が今後どう咀嚼するのか、
“春雷”との「とりかえ」に気付く人物も増えてきたことも含めてとても気になります。

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2018年06月28日

『モンスターになった俺がクラスメイトの女騎士を剥くVR』

水瀬葉月 先生が贈る新作は新感覚VR-RPG小説。モンスターになって女NPCキャラを脱がす
ギャルゲーとリアルファンタジーゲームの世界が繋がってしまった騒動の顛末を描きます。
(イラスト/藤ます 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893588-3/


「ユニオンは為せり。魔の証を神に示せ。さすれば世界は元の姿を取り戻す」謎のメール
を受け取った“源斗”は引きこもりゲーマー。不穏さを感じつつゲーム中で女騎士NPCの
服を脱がすことに成功すると、どうやら彼女はプレイヤーだということが判明するが──。

藤ます 先生が描く挿絵のエロさをこれでもか、と活用するシチュエーションの数々には
まず恐れ入る所。2つのゲーム世界が繋がってしまったことで女の子が次々と攫われる
事件の犯人に“セリス”から勘違いされる“源斗”も、その所業ゆえに同情の余地はなく。

初期状態になった“源斗”が非道なモンスターにどう立ち向かうか。その戦いも実に熱い
ですが、その先にある意外な悪意を前に、ギャルゲー好きとしての矜持を示す、彼なりの
仁義の通し方をぜひ見届けてもらいたい。エピローグも良い締めくくりでオススメです。

posted by 秋野ソラ at 00:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年06月27日

『恋してるひまがあるならガチャ回せ!2』

杉井光 先生が贈る廃課金ラブコメ。第2巻は新入生ただ1人の「モバイルゲーム同好会」
なるサークルに入る“遠野”が、その特殊な事情と向き合うことになる顛末を描きます。
(イラスト/橘由宇 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893876-1/


押しかけ女房のような甲斐甲斐しさを“遠野”に見せる“紗雪”。恋人なのでは、と指摘
する“樋沢”の心情も分かるというものです。そんな彼女が、彼を憧れとする“美森”の
誘いを受けてサークルに入る、というのだから黙っていません。そんな様子もまた面白い。

3人でゲームにいそしんでいる中、「モバイルゲーム同好会」に所属していた男たちから
“美森”の正体に対する忠告を受けます。“遠野”も直感で彼女に何かあると踏むまでは
良かったのですが、まさかそんな特長を持っているとは。廃課金勢には敵かも知れません。

ここで廃課金ゲーマーとしての矜持を見せつけるところが“遠野”たちのカッコイイのか
情けないのか絶妙なところで。部員不足で部室を追われる窮地を迎える“美森”を彼らが
彼らなりのやり方で解決する顛末も見所。“紗雪”が彼に折れてくれるのを期待します。

posted by 秋野ソラ at 00:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年06月26日

『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.17』

聴猫芝居 先生が贈る、残念で楽しい日常≒ネトゲライフ。第17巻は“シュバイン”として
ネトゲに勤しむ“茜”が身バレの窮地。隠れオタとして究極の選択肢が突き付けられます。
(イラスト/Hisasi 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893900-3/


「オタクもJKも卒業する〜!」などと錯乱する“茜”。とは言え、それも自業自得に近い
彼女の立ち回り故なのですが、そこに“英騎”たちも一緒にネトゲをやめることを決断
させるなど、それこそムリゲーと言わざるを得ない話の行方がコミカルに進んでいきます。

リア充計画に巻き込まれた“亜子”のイメチェン姿を堪能したり、“亜子”公認で“茜”
とデートを満喫したり、と相変わらず役得の多い“英騎”。彼も含め、改めてネトゲと
実生活との距離感を考えさせる場面が印象深い。結論は、まぁ、推して知るべしですが。

この騒動に決着をつけるために、元生徒会長が成し遂げられなかった悲願のミスコンが
関わってくる話運びがまた面白い。ここでも巻き込まれる“亜子”には手を合わせつつ、
エピローグにつけられた副題に“茜”の真骨頂を見ました。新体制の動向にも注目です。

posted by 秋野ソラ at 01:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年06月25日

『はたらく魔王さま!SP』

和ヶ原聡司 先生が贈る魔王と勇者の庶民派ファンタジー。TVアニメBD&DVDの特典小説に
書き下ろしを加えた一冊。“千穂”の実家で農業を手伝う“真奥”たちの顛末を描きます。
(イラスト/029 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893877-8/


5巻と6巻の間に位置付けられる本作。「農業ナメないことね」と啖呵を切る“恵美”の
男勝りというか人間離れした活躍ぶりだとか、彼女が抱く“真奥”に対する因縁と印象が
交錯する様子も見られたり、と“千穂”もうかうかしていられない展開がとても面白い。

重労働にグロッキーとなる“芦屋”や“漆原”の姿も印象的で。農業の大変さを理解する
“真奥”が見識を高めていくところがまた彼らしい。そんな和気あいあいとした雰囲気の
中で発生する畑泥棒騒動。ここで動かにゃ男がすたる、と本気を見せるのがまた良い所で。

途中、しっかりとラッキースケベな場面を挟みつつ、勇者と悪魔、両陣営が協力し合って
犯人探しをする話運びですとか、そしてあの「二つ名」を無かったことにしようと足掻く
“恵美”の涙ぐましい努力など、堪能する機会を与えていただいて感謝の念が絶えません。

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2018年06月22日

『魔王の始め方6』

オンラインゲームも好評配信中となる、笑うヤカン 先生のダークファンタジー。第6巻は
新大陸を任せた“ソフィア”の成長を見届ける“オウル”に更なる難題が降りかかります。
(イラスト:新堂アラタ 先生)

http://ktcom.jp/bn/bn040
https://novel18.syosetu.com/n6426w/
http://www.comic-valkyrie.com/modules/web_valkyrie/maouno/
http://www.dmm.co.jp/netgame/social/-/gadgets/=/app_id=463002/


おあずけを食う“イェルダーヴ”を驚愕させる“ザナ”の強襲、そして駆け引き。真意に
気付いた“ソフィア”の機転を活かす形で姉妹の運命を引き寄せるあたり、“オウル”も
抜け目がありません。“イェルダーヴ”の変貌ぶりに対抗意識を燃やす“リル”が可愛い。

“サリハ”を献上したりするあたりに“オウル”も困惑する“ソフィア”の思惑。そこに
危うさを感じさせつつ突如舞い込んでくる“テナ”の先見。“オウル”の抗えぬ死という
意味が明らかになると共に手詰まり感が増していく展開が緊迫の雰囲気を醸し出します。

紙一重に近い解決方法で事なきを得た“オウル”が用意された乱交の場を堪能する最中に
“マリー”から提案された内容に彼が驚くのも無理はなく。更に明かされた顛末を結ぶに
ふさわしい最大の謎を踏まえて、彼の選ぶ愚かしい決断が未来を切り開くことを願います。

posted by 秋野ソラ at 01:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル