2017年05月13日

「書店拝見! 〜BOOKプラザ文華堂〜」

湘南台駅近くにある「BOOKプラザ文華堂」にお邪魔してきました。ブックマネージャーの
藍原さんにお忙しい中にも関わらずスタッフルームでお話もさせていただいて貴重な体験
をしてきました。ちょっと思う所がありましたので、記事にまとめておきたいと思います。

http://book-bunkado.com/


ラノベの棚で歯抜けが少ないな、と初見で感じました。シリーズが揃っているほうが手に
取りたいと思いますので好感触です。その分、棚に置ける作品も限られてくる訳ですが、
この辺りは取捨選択というか、究極の選択に至る部類の悩みなのでむずかしいところです。

ラノベの棚の横に四六判やB6判の、いわゆる「新文芸」の作品も幅広く押さえているので
ありがたい。「ホワイトブックス」まで確保しているのは郊外店として見ても珍しい部類
ではないでしょうか。藤沢まで行かなくてもある程度のものは手に入ると言えるでしょう。

非ラノベにあたる「メディアワークス文庫」などは一般文芸の棚に紛れ込んでしまう形に
なるため、こちらは「探すぞ」という事前の備えが必要になると思います。確保するなら
面陳されているうちに。アマラ先生の文庫落ちした「猫と竜」とか目立つほどありました。


その後、藤沢にある「ジュンク堂」と「有隣堂」にも足を運んだのですが、ライトノベル
と新文芸は別の階にあったり、フロアが全然違う所へ分かれてしまっていたり、と大型店
だからといって理解されているものではないのだな、という一面を垣間見てしまいました。

藍原さんも頭を悩ませていましたが、新興レーベルの本をライトノベルの棚の近くに置く
べきか否か。例えば「富士見L文庫」などはラノベの棚の近くに置いた方が読者の親和性が
強いのではないかと私は考えています。両方に書いている作家さんも確かにいる訳ですし。

もちろん異論、別論はあると思います。書店の面積が、とか棚数の誓約が、とか。そこは
むしろ書店員さんが普段来られる利用者のニーズを捉えて仕掛けていくべき点もあるはず
ですので。まさに腕の見せ所。愛のある棚が見られるとユーザとしても嬉しく思えます。


「BOOKプラザ文華堂」さんは本を並べるだけではなくて、拡販素材も所々使っていますし
作家さんからのサイン色紙のような素材も並べてアピールもされているので十分に力は
入れてくださっていると感じました。忙しくて手製POPが作れないのが悩みのようですが。

これは会話の中でも事例として挙げましたが、「Twitter」で推しの本とそのコメントを
募ってPOPにするというやり方もありますよ、と。今や月に100冊単位で刊行される作品を
すべて網羅するのは土台無理な話なので、協力できる場面があるならしていきたいもの。

小売りの最前線に立つ書店員さんも、ユーザとしての読み手も、そして本を提供し続ける
出版社側も、何か協力し合って共に利へつながるといいですね。そんな話もさせてもらい
ました。一介のラノベ読みが何を語っているんだ、という話ですけど。まぁそんな感じで。


あらためて時間を割いていただいた藍原さんに御礼を。将来の夢として語っていただいた
「いつか、BOOKプラザ文華堂でサイン会を開催してみたい」という願望が叶うことを祈念
しつつ、地域一番店となるべく頑張る藍原さんを遠方から応援して本文を締め括ります。

posted by 秋野ソラ at 22:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年05月12日

『魔王の始め方 5』

オンラインゲーム事前登録キャンペーン中! 笑うヤカン 先生が贈るダークファンタジー
第5巻は親子喧嘩をしたり、新しい国へ侵攻したり、と“オウル”の活躍ぶりを描きます。
(イラスト:新堂アラタ 先生)

http://ktcom.jp/bn/bn032
http://novel18.syosetu.com/n6426w/
http://www.comic-valkyrie.com/modules/web_valkyrie/maouno/
http://www.dmm.co.jp/netgame_s/maou/


ダンジョンを駆使した壮大なる親子喧嘩ぶりにダンジョン馬鹿っぷりがあふれております。
今回、新しい住人を迎え入れることで本国との繋ぎをつけられたのが大きい。それに加えて
“マリー”が事あるごとに見せる能力の片鱗に今後の命運が左右されそうで興味津々です。

前触れなく訪れた“ザナ”の登場でヒムロの国とサハラの国の諍いに介入する“オウル”。
彼女の落差が中々強烈で面白かった。今後苦労しそうな予感がして同情の念を禁じ得ない。
今回も“ローガン”がイイ所を魅せてくれています。問題山積な物語の続きも楽しみです。

同時刊行となる 小宮利公 先生のコミックス3巻も拝読。“ユニス”から好意を寄せられる
“オウル”が彼女の資質への不信を募らせる中、彼女が物語の鍵を担うまでが描かれます。
既刊コミックスの度重なる重版ぶりがスゴくて、裸体率も高めでオススメできる内容です。

posted by 秋野ソラ at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年05月11日

『異世界監獄・楽園化計画 ―絶対無罪で指名手配犯の俺と<属性:人食い>のハンニバルガール―』

縹けいか 先生が贈る新作は、数多の世界と繋がる異世界監獄で目覚めた記憶喪失の少年が
史上最悪の指名手配犯として監獄世界と関わっていく囚人たちの異世界ファンタジーです。
(イラスト:Mika Pikazo 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-631180-9


異世界監獄サクラメリス。そこに送られる者は皆、重犯罪者。更に囚人同士が闘技場で戦う
様子が好事家に受けて興行収入を生み出す場でもある。そこで目覚めた“トウ”は看守から
「史上最悪の指名手配犯」だと告げられる。記憶のない彼はただ困惑するばかりだが──。

監獄を人が統治するための異能力の源となるアニマウェア。序盤からヒロイン“ナギサ”が
持つそれに喰われる、という衝撃的な導入から彼女を始めとする囚人たちが背負う罪の根源
と向き合いつつ“トウ”がどんな罪を犯したのか、という謎の探索に惹き込まれていきます。

なぜ“ナギサ”との面識がある記憶がおぼろげに残っているのか。“奏”が看守でいられる
理由と動機は何か。そのあたりが結びついてきた頃、一気に動き始める話運びが実に上手い
と納得させられました。Mika Pikazo 先生の挿絵も魅力的で、オススメするに足る一冊かと。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年05月10日

『新宿コネクティブ1』

内堀優一 先生が贈る新作は、「依頼遂行率100%の何でも屋」の家主先に下宿する平凡な
少年が個性豊かな人たちを頼りに事件解決に奔走する、新宿系エンタメ・ミステリーです。
(イラスト/ギンカ 先生)

https://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/723.html


新宿で「掃除屋」を営む“平三郎”は依頼人に対しても威圧的で内容によっては拒否する
こともある気分屋。彼をなだめながら“慶介”が依頼内容を確認すると、ある理由ゆえに
闇医者を探しているとのこと。雲をつかむような話で捜すきっかけに頭を悩ませるが──。

ありとあらゆるツテを活かし、新宿という場がもたらす独特の事件を解決していくことに
なる「掃除屋」の活躍がまず見どころ。そのツテとなる名門一族を担う中学生“胤正”や
ストーカー女子高生“清子”、地元の刑事など個性的なキャラクターたちも魅力の一つ。

「冤罪」の件は“主水”の個性が印象深かったですし「窃盗団」の件も新宿ならあり得る
内容でした。テーマ選びにも気を遣っているかと。「僕だって彼にかなうとは思わない」
口絵にて“胤正”が嘯く真意も最後まで読めば分かるはず。楽しみなシリーズの登場です。

posted by 秋野ソラ at 00:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年05月09日

『ノウ無し転生王の双界制覇』

藤原健市 先生が贈る新作は、魔法後進国の日本で他国の姫を救い魔力を失ったノウ無しの
元神童が、独学で学んできた魔法を駆使して苦境を覆していく逆転魔法ファンタジーです。
(イラスト:猫猫猫 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-631182-3


“ルナリア”王女暗殺事件を未遂に終わらせた“錬”は代償としてほぼ魔法が使えない身
となるものの、国立魔法技術学院に編入する機会を得る。編入早々やっかみを受ける彼を
救ったかつての王女から突如こう告げられる。「御身に、娶られに参りました」と──。

秘密があると公言する“錬”の同居人“紫音”。面識があると言うが彼には覚えのない
“アリス”。妹を見守る第一王女の“ソニア”と口には出さないが思う所ある第一王子
“カミル”。「敵」が自尊心あふれる“道長”に罠を仕掛けてくる辺りからが熱いです。

魔法を教えてきた“グロリアス”と共に“錬”が敵と立ち向かう、その最後の切り札を
“ルナリア”の秘密が担う展開も見事な演出。魅力的な魔方陣が描ける方を求めていた
ということで 猫猫猫 先生を選ばれたのも納得です。続きがあるなら読んでみたいです。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル