2017年07月12日

『僕らが明日に踏み出す方法』

岬鷺宮 先生が贈る新作は青春ラブストーリー。「最善の一日」と思える一日を過ごすまで
同じ一日を繰り返すことになった少年と少女が悩み、もがき、前へと進む顛末を描きます。
(イラスト/しやまとうや 先生)

http://mwbunko.com/978-4-04-892961-5/


「あの人」のためにコンクール一位入賞を目指す“中瀬”は、実力が追いつかず絶望して。
中学から4年、友達として接してきた少年から告白された“山田”は答えも出せず悩んで。
一日を何度でも納得いくまでやり直したい、そう思った所から二人のループが始まる──。

“中瀬”は練習に明け暮れながら、“山田”は繰り返す日々を堪能しながらループする要因
について検証する二人。偶然の出会いから分かってくるループのこと、互いの悩み、そして
解決に向けて協力していく二人が、時間を稼いだが故に知ってしまう想いが実に悩ましい。

ベストテイク──最善の一日を迎えれば超えられるループのはずが超えられないのはなぜか。
ループを終えた先に“山田”と“中瀬”に残るものは何か。非日常の日々を共に過ごした
からこそ迎えられた二人なりの結末に心温まるものが。実に素敵なラブストーリーでした。

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2017年07月11日

『六畳間の侵略者!? 26』

健速 先生が贈る人気シリーズ。通算28冊目は“エルファリア”を助けクーデター軍討伐に
向かう“孝太郎”を“ヴァンダリオン”の妄執が襲うが黄金の姫と青き騎士編、最終章です。
(イラスト/ポコ 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/730.html


“ヴァンダリオン”の立ちはだかり方が「これでもか!」と言わんばかりで“孝太郎”も
読み手としてもここまで苦戦することになるとは思いも寄らず。序盤の好調ぶりが一転、
「もうダメか・・・」と感じさせる流れを彼らがどう覆すか。六畳間の面々の気概をご覧あれ。

また、今回の戦いにあたり“ダークネスレインボゥ”も奇襲を受け、自分たちも気づかぬ
心境の変化を認識させられるエピソードも見所の一つ。“エゥレクシス”が“孝太郎”に
本音を吐露する場面、そして共闘する様子は「ここまで来たか」と感じるに足る内容です。

そして前巻で実施されたアンケート結果と、その結果を受けての「HJ文庫」編集部の決断。
レーベル最長巻数の記録を伸ばしてほしいと思うと共にどこまでも付いていこう、という
気持ちを新たにしました。次巻で描かれるであろう、事後処理のドタバタも楽しみです。

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2017年07月10日

-インフィニット・デンドログラム- 4.フランクリンのゲーム』

海道左近 先生が贈るVRMMOファンタジー。第4巻は王国の心を挫くべく“フランクリン”が
仕掛ける「通過儀礼」に対し、“レイ”たちが思い思いに彼の仕向ける強敵と対峙します。
(イラスト/タイキ 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/732.html


前巻で魅力ある一面を見せた“マリー”の正体にあっさり気付く“ルーク”。彼のお願い
に応えることでその成長を促した彼女の役割がまず今巻では大きい。“ベルドルベル”の
相性の悪さにも関わらず「超級殺し」としての実力を披露した激闘も見所の一つでしょう。

ある条件に適合するが故に前線へと躍り出ることになる“レイ”と“ルーク”。スキルの
使い方が共に秀逸で、感心させられることしきり。奇しくも“ユーゴー”と対峙すること
になった“ルーク”の急激な成長ぶり、そして同族嫌悪する様子が強く印象に残ります。

“フランクリン”が用意した「RSK」との戦いを余儀なくされる“レイ”。どこまでも王国
そして彼に対して完膚なきまでの敗北を突きつけようとする大教授にどう立ち向かうのか。
自分を、仲間を信じて戦う彼の雄姿を読んでご堪能あれ。次巻の“シュウ”にも期待です。

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2017年07月07日

『おいしいベランダ。 3月の桜を待つテーブル』

竹岡葉月 先生が贈る大好評・園芸ライフラブストーリー。第3巻はイベント盛りだくさん
の年末年始。期待する“まもり”の心に水を差す過保護な母到来で雲行きが怪しくなります。
(イラスト:おかざきおか 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/product/321701000516/


従姉妹の“涼子”にまつわるエピソードを“葉二”から聞かされて赤面する“まもり”に
追い打ちをかけるような彼の不意打ち。農園に迎えに行った件も含めてキュンキュンする
場面の連続。進展する二人の仲を彼女の両親がまさかあの様に誤解していたとは露知らず。

そして事の起こりは“まもり”の弟“ユウキ”が高校受験のプレッシャーに追いやられて
彼女の部屋を訪れた所から。一人暮らしを始めた理由など、家族と微妙な距離感を置いた
娘の事情と、心配のあまり二人の仲を断固として認めない親の衝突。実に悩ましい展開で。

“ユウキ”に対する彼なりのフォローや真摯に、紳士に“まもり”の両親に想いを告げる
“葉二”の頑張りを褒めておきたい。意外な所から母の頑なな姿勢を崩すあたり彼らしい。
おせちを変身させる手腕など、料理の手際の良さも見所。色々と丸く収まって何よりです。

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2017年07月06日

『大国チートなら異世界征服も楽勝ですよ? 2 英雄嫁を増やすのも皇帝の大事な仕事です。』

櫂末高彰 先生が贈る異世界召喚ファンタジー。第2巻は4人の嫁たちに言い寄られながら
“ロザリンド”救出に立ち上がる「七勇神姫」たちにどう対峙するか“常信”が悩みます。
(イラスト:三上ミカ 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1553


瞬間移動で暗殺を目論む“ユーリ”、竜を従え力で圧倒する“マリアンヌ”、アイドル活動
で文化的な侵攻を図る“マライカ”、そこに“ナタリア”を加えリーダーとして“常信”を
破廉恥外道と糾弾する“シエラ”。何にもしてない・・・訳じゃないから彼としても困りもの。

作中でも言及しているとおり「ファンタジーとは何だったのか」というアプローチで解決を
試みるものの中々うまくいかず、“ロザリンド”を安易に解放できない事情も垣間見えて
行き詰まりをみせる展開が続き、大国チートでも切り返せないのか、と不安を募らせます。

とは言え、今巻も悪知恵を働かせて一角を崩してからは「七勇神姫」の意外すぎる内面も
色々と暴露されて思わず苦笑い。お手軽さと絶妙にエロい描写に磨きをかける今巻も堪能
させてもらいました。嫁が増えて気苦労の絶えない“常信”の明日はどこへ向かうやら。

posted by 秋野ソラ at 00:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル