2017年03月22日

『本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第三部「領主の養女III」』

ドラマCD化決定! 香月美夜 先生が贈る大人気ビブリア・ファンタジー。第三部・3巻は
印刷技術向上を図りつつ、冬の主討伐、春の祈念祭に向け“ローゼマイン”が頑張ります。
(イラスト/椎名優 先生)

http://www.tobooks.jp/books/book_478.html


2017年に入ってから第一部を読み始め、ようやく新刊に追いついた所。兵士の娘に転生した
頃には余命わずかの“マイン”が神殿の巫女見習いとなり、神殿長そして領主の幼女として
立場を変えながらも司書を目指し本の制作、普及に心血を注ぐ様子を微笑ましく見ています。

今巻では冬の主を討伐するくだりのほか、“ヴィルフリート”の教育見直しに関する件や
ハッセの町に対する制裁など、いろいろと区切りのつく場面が多くてスッキリしています。
その分“フェルディナンド”の厳しさ、というか容赦のなさに磨きが掛かっていて面白い。

教育に関しては“アンゲリカ”のあのすまし顔も良かった。全然勉強してないよ感がすごい。
祈る姿もすっかり板についた“ローゼマイン”が図らずも聖女としての力を見せつけていく
流れで更なる技術向上を図る前に素材採集にも油断ならない状況がどう動くか興味津々です。

posted by 秋野ソラ at 00:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年03月21日

『裏世界ピクニック──ふたりの怪異探検ファイル』

宮澤伊織 先生が贈る新作は、女子ふたりの怪異探検サバイバル。世界の〈裏側〉で数々の
怪談で見聞きした怪異と遭遇する女子大生がある女性と出会う場面から物語は始まります。
(イラスト/shirakaba 先生)

http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013466/shurui_3/page1/order/


大学で文化人類学の研究テーマとして実話怪談に興味をもった“空魚”が見つけた〈裏側〉
への通路。その先で白いくねくねした影に遭遇し溺れかけた彼女を“鳥子”が救う。謎多き
裏の世界にて姿を消した“冴月”という女性を探している、と聞いて手を貸すのだが──。

「くねくね」「八尺様」「きさらぎ駅」「時空のおっさん」と、ネットで話題の都市伝説を
“空魚”と“鳥子”が探検の最中、実際に目の当たりにすることで、いわゆる深淵を覗いた
ことによる体の異常を引き起こしてしまう。あの得体の知れない恐怖感が何ともたまらない。

“冴月”に対する諦めを口にした“空魚”と喧嘩別れした“鳥子”。いつしか“冴月”に
嫉妬していると気がついた“空魚”が協力者を連れて彼女を追う顛末は確かに百合っぽい。
吊り橋効果の如く培われた二人の関係が更なる探検でどう変化するか見てみたいものです。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年03月20日

『無法の弁護人 3 もう一人の悪魔』

師走トオル 先生が贈る究極の法廷劇。第3巻はストーカー被害に悩む女性に適切な対応を
促した“本多”が思わぬ方向に話が動いた事件を前にして三度“阿武隈”の手を借ります。
(イラスト:toi8 先生)

http://novel-zero.com/issued/2017/02/04.html


担当患者の“一之瀬”からストーカー被害を受けていた看護師の“榊原”。“本多”の伯父
“酒井”と知り合いであることから相談に乗った彼だが、“一之瀬”が殺害され伯父が警察
から容疑者として尋問を受けたため弁護を依頼される所から予想外の方向へ話が進みます。

意識を失っていた“榊原”。同じ病院勤務で最初の目撃者“鈴木”。第二発見者で“一之瀬”
の叔父“渡邊”。事件の通報者でなぜか現場保存に努めた“三井”。怪しさを残す状況下で
“阿武隈”を敵視する検事“朱鷺川”が乗り出してきて後手に回る展開が手に汗握らせます。

相変わらずの“阿武隈”にいつも通りの正義感を振りかざす“本多”が手のひらで踊らされ
吹っ切れた様子により濃密な続きが期待できます。そして『タクティカル・ジャッジメント』
の 師走 先生が法廷劇で躍進をみせてくれそうな帯の宣言に、弥が上にも期待が高まります。

posted by 秋野ソラ at 00:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年03月17日

『天久鷹央の推理カルテV ―神秘のセラピスト―』

知念実希人 先生が贈る新感覚メディカル・ミステリー。第5巻は天才女医“天久鷹央”が
人込みで体が腐る男、特別な治療で若返る老女、そして移植を阻む奇蹟の謎を診断します。
(イラスト/いとうのいぢ 先生)

http://shinchobunko-nex.jp/books/180090.html


「雑踏の腐敗」では夢を抱いて上京してきた“辰馬”が渋谷にいる人の多さに圧倒された
かと思えばオカルトじみた現象に直面してほぼ引きこもり状態に。そこそこの人通りなら
大丈夫なのになぜ渋谷はダメなのか。意外な理由を探り当てる“鷹央”の診断が冴えます。

「永遠に美しく」では相談者“美奈子”の母が明らかに若返っている写真を見せつけられ
俄然、鍼灸院を営む“秋源”が施術する「若返りの治療」に興味津々。もちろんそこには
裏があるのですが、元々の発端にはフェイクが仕込まれていたのにはしてやられました。

「聖者の刻印」では医療不信と、預言者なる人物の言葉を理由に娘“里奈”の骨髄移植を
認めない母親をどう説得するか。トリックを暴くだけでは解けない宗教の壁をどう崩すか、
患者のことを第一に考える、“鷹央”の成長ぶりが嬉しく感じられる内容でありました。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年03月16日

『サークルクラッシャーのあの娘、ぼくが既読スルー決めたらどんな顔するだろう2』

秀章 先生が贈る異色のファンタジー作品。“クリスティーナ”を探す“ユーリ”たちが
“ルシオン”の許嫁と遭遇したことで彼女の国の未来を左右する騒動に巻き込まれます。
(イラスト:R_りんご 先生)

http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321607000405


口絵も挿絵ものっけからエロい導入から始まる今巻。“ユーリ”たちもホントに懲りない。
そこへ“ルシオン”の本性は知らずに彼にぞっこんな“サフィ”が現れて何とか落ち着く
かと思いきや誓いを立てる相手、司教としての“クリスティーナ”と再会するという悪夢。

前任の司教“ゼクト”に関する逸話の他“ユーリ”たちと別れてからクラッシャーぶりに
磨きをかけてきた“クリスティーナ”。今度は国という後ろ盾をもって“ユーリ”たちを
今回も無自覚な形で悩ませ、苦しめていく展開は喜劇を通り越した悲劇と言うしかなく。

思わぬ流れで陥った苦境の中、“サフィ”の見せた頑張り具合に思わず同情の念は隠せず。
ラストのアピールも応援したくなるところですが“エマ”には“ユーリ”を支えてもらう
必要がありますからな・・・なんて言っていたら引きがものすごく不穏。続きが気になります。

posted by 秋野ソラ at 00:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル