2025年12月10日

『六畳間の侵略者!? 48』

健速 先生が贈る人気シリーズ。通算50冊目は“灰色の騎士”に“賢治”と“ナルファ”が
攫われたことで気を揉む“孝太郎”を六畳間の面々が支えながら2人の救出に向かいます。
(イラスト:ポコ 先生)

https://firecross.jp/hjbunko/product/2126


“クラン”の技術力がもたらす一縷の望み。“静香”の背中から伝わるぬくもりと優しさ。
取り乱した“琴理”の姿も目の当たりにして弱気を見せる“孝太郎”が彼女たちの献身も
あって“賢治”と“ナルファ”の奪還を決意するまでに立ち直ってくれたのが良い流れで。

“ナルファ”を気にしつつ茶化す余裕。“灰色の騎士”にも泰然とできる源となる信頼感。
敵地に居ながらも状況を俯瞰しつつ、いつも通りに振る舞う“賢治”も傑物と言える局面。
決戦を前に話の調子を崩される“灰色の騎士”が意外なそぶりを見せるのも興味深い点で。

“マクスファーン”としては正攻法でいくしかない状況下で鍔迫り合いを見せる形となる
“孝太郎”と“灰色の騎士”、2人の戦いを左右しかねない「廃棄物」の存在が予想外の
展開を生み出す演出が絶妙。健速 先生のご健勝を祈念しながら、次巻の刊行を待ちます。

posted by 秋野ソラ at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2025年12月09日

『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん11』

2026年のTVアニメ第二期放送が近づく 燦々SUN 先生の大人気青春ラブコメディ。第11巻は
“乃々亜”の裏切りに動揺する“アーリャ”たちの生徒会長選挙が一つの節目を迎えます。
(イラスト:ももこ 先生)

https://sneakerbunko.jp/product/roshidere/322508000120.html
https://roshidere.com/


“乃々亜”がいざ追及される側となっても悪びれず、むしろ駆け引きとして楽しむほどに
「予想外」を求める行動原理が異常すぎて戦慄級。それを「そういうものだ」と受容する
“アーリャ”も人としての器を見せてくれました。“雅”が今後どう振舞うのかも要注目。

“綾乃”が“乃々亜”にぶつけた怒りこそがまさに通常の対応と言える話で。今回の件で
葛藤を続けながらも“有希”のために、そして“政近”を想って信念を貫いた“綾乃”は
称賛に値する逸材。“政近”たちからの労いに返した答えも彼女らしさがあって愛らしい。

“有希”が今回“アーリャ”と共闘する形になったとはいえ、選挙で手を抜く訳でもなく。
むしろ抜かりなく勝ちを狙いに来た相手に出し抜かれた“政近”の焦りを、力強い決意で
払拭する“アーリャ”の姿に圧倒されました。そんな彼女に彼は追いつけるか注視します。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2025年12月08日

『全滅エンドを死に物狂いで回避した。パーティが病んだ。III』

雨糸雀 先生が贈る、ハッピーエンド至上主義な転生者の【曇らせ】異世界譚。第3巻は
“ウォルカ”が眼帯義足姿になった原因、ダンジョン踏破承認事故の真相へと迫ります。
(イラスト:kodamazon 先生)

https://www.kadokawa.co.jp/product/322508001037/


“シャノン”が自責の念に駆られる姿は見るほどにつらくて、“リゼル”たちと仲直りが
できた時の安堵感もひとしお。“シアリィ”の件も“ルエリィ”の心配も吹き飛ばす位に
喜劇的に収められたのが救いと言えます。〈炎龍爪牙〉の審判と向き合う緩衝材としても。

“フリクセル”が罪の意識に苛まれるのも道理の審判結果。“ユーリ”や“アルカ”の力
も相当なものでしたが、まさかその呵責が限界突破してあの結果に至るとは露にも思わず。
余波を受けた“アンゼ”のクソデカ感情に“ディア”が今後を憂う姿も苦笑せざるを得ず。

“ラムゼイ”が“ウォルカ”にやたら突っかかっる背景も押さえる“フュジ”の曲者具合
にも目を見張りつつ、その御託に愛刀をもって応える雄姿は圧巻、そして超然。ギルドの
ごだごたも一段落、かと思えば義足の件は難航。いよいよ「彼女」が出張るのか注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2025年12月05日

『猫と竜 冒険猫の帰還と王都の日常』

2026年7月よりTVアニメが放送予定となる、アマラ 先生のファンタジー作。シリーズ累計
120万部を突破して贈る新作は猫と人間、そして竜の絆を描く4小篇を収録した一冊です。
(イラスト:大熊まい 先生)

https://tkj.jp/book/?cd=TD073631
https://nekoryuu-pr.com/


「冒険猫の冒険」では、珍しい飛行船に乗って街を訪れた“シチヘンゲ”なる猫について
旅の目的や数々の冒険譚などからその猫物像へ迫っていく中で、“猫竜”が目上に言葉を
荒げる貴重な場面を見ることができる印象深い小編。しかし口絵はネタバレすぎましたな。

「探偵猫ハッカの事務所」でも“ハイブチ”の観察眼が猫と人の縁を結ぶ契機となる小編。
価値観の違いを交えながら、観察眼がもたらす様々な気遣いを経て“ハッカ”が事務所を
構える過程が覗けるのが面白い。“猫竜”が厄介者としてあしらわれていて思わず苦笑い。

「王女と猫あるある」で文化の違いに衝撃を受ける“メイルプルーナ”の姿でコミカルさ
を演出しつつ、「ぐうたら少女の里帰り」で更に珍しい縁結びへと繋がる締め括りが見事。
“スタン”が直面する嬉しくも悩ましい顛末、その先にも期待が高まります。楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 00:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2025年12月04日

『紅茶とマドレーヌ バノフィーパイの教え』

野村美月 先生が贈る、紅茶と焼き菓子の店で雇われ店長を務めるシングルマザーの物語。
第2巻は“姫乃”へ不機嫌な態度を示す娘“笑里”の真相に様々な憶測が飛び交います。
(イラスト:たかまるゆうか 先生)

http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=7643


“華通子”の斜め上な力の入れ方に今回も苦笑い。“笑里”の件もそうですが間に入る
“ルツ”の立ち回りが堂に入るようで心強い。本人の前で「愛されエピソード」を語る
“姫乃”も中々の傑物と思いつつ、彼女だからこそ場を収められたと感じる納得の展開。

“真冬”の息子“恵司”が自分のことを平凡だと痛感させられるエピソードからまさか
“泪”の家庭事情に再び踏み込むことになるとは。型破りで、取り付く島もなさそうな
“高雅”にすごい人と言わしめる“泪”の想いを後押しする“姫乃”の心遣いもお見事。

“笑里”の周りも何やら面映ゆい雰囲気が醸し出されている中、先輩の“永遠”が母の
昔話を連れてくる話運びも驚きで。大切な思い出は似ているようで人それぞれなことを
マドレーヌに例えて伝える“姫乃”にも新たな恋は芽生えるのか目が離せない流れです。

posted by 秋野ソラ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル