2020年02月03日

『スパイ教室01 《花園》のリリィ』

竹町 先生の「第32回ファンタジア大賞・大賞」受賞作。スパイが暗躍する影の戦争が主軸
となった世界で落ちこぼれのスパイ候補たちが死亡率9割とされる不可能任務に挑みます。
(イラスト:トマリ 先生)

https://fantasiabunko.jp/product/202001spy/321909000804.html


世界大戦で勝ち負けに関わらず各国が大きな被害を出し、スパイの情報戦が中心となる世界。
戦争で被害を受け、その育成に力を注ぐ国の養成機関で落第寸前の評価を受ける“リリィ”。
彼女がなぜか配属された不可能任務を専門に扱うチームには同じような少女たちがいて──。

チーム「灯」に集められた少女たちを率いる“クラウス”は「世界最強のスパイ」を名乗る
優秀な人物。でも教官としては難あり。早々に見限った“リリィ”が秘儀を使っても倒せぬ
彼が提示した「僕を倒せ」という教育方法。あの手この手を尽くす彼女たちだが及びもせず。

死と隣り合わせの不可能任務が始まる時、彼女たちは達成できるほど成長を遂げられたのか。
「スパイは常に嘘をつく」冒頭の一文を見事に体現する、攻守入り乱れて二転三転する物語。
「──極上だ」“クラウス”の言葉を借りて評価に値する作品かと思います。オススメです。

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2020年01月31日

『蜘蛛ですが、なにか? 12』

2020年にTVアニメ放送が決定した、馬場翁 先生の迷宮サバイバル・ストーリー。第12巻は
人族と魔族の一大決戦で圧倒的な力を見せる魔族に勇者“ユリウス”がその力を示します。
(イラスト:輝竜司 先生)

https://kadokawabooks.jp/product/s12/321909000173.html


“白”のおちゃらけた解説を交えながら、“アリエル”に命運を握られ後のない魔族軍の
面々が死に抗うため人族の要所を攻撃する悲壮感が切なくもあり。また、それに対抗する
人族側の勝敗に一喜一憂し、けれど魔王の手の平の上っぽい話の動きが緊張感を誘います。

「人魔大戦」が繰り広げられる中、身を律しつつ任務をこなそうとする“メラゾフィス”、
色々とやらかしたが故に“白”の呪いに苦しめられる“ソフィア”、その醜態を鼻で笑う
“フェルミナ”と、いつも通りな感じを微笑ましく眺めたところで満を持しての勇者登場。

“ユリウス”たちパーティメンバーが見せる人間ドラマの一幕。人族の希望を一身に担う
前向きな展開。その出鼻を“白”の力がいとも容易く挫いていくあたり、彼女の道のりが
如何に人並み外れていたかを痛感します。歴史の転換点に何があるかを見届けたい所です。

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2020年01月30日

『結婚が前提のラブコメ』

栗ノ原草介 先生が贈る新作は婚活ラブコメ。結婚に難ありな条件を抱える相談者を抱える
「結婚できない人を結婚させる仲人」が訳アリな女性と出会う所から物語は動き始めます。
(イラスト:吉田ばな 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094518269


とある婚活パーティで、一目瞭然な美人の“結衣”が仲人に無理強いされている雰囲気を
感じ取った“縁太郎”は同業者として「好きにさせたらいい」とつい口を出してしまう。
興味を持った彼女は彼が個人経営する結婚相談所の様子を見学することになるのだが──。

“縁太郎”が担当する会員が特殊なケースばかりで、苦笑いしつつも微笑ましさ満載です。
結婚願望の強い彼女たちに対して“縁太郎”が真摯に向き合う言動が実に好感を呼びます。
仲人として「結婚させたいんじゃない。幸せにしたいんだよ」という言葉が胸を打ちます。

自分の意志で婚活を始めた訳じゃない身として“結衣”の心情には共感を覚えるばかりで。
お世話にならないと分からない結婚相談所の豆知識も多々あってお楽しみいただけるかと。
“縁太郎”は“結衣”にどんな縁を引き寄せられるか。彼女の婚活を見届けたくなります。

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2020年01月29日

『ひきこまり吸血姫の悶々』

小林湖底 先生の「第11回GA文庫大賞・優秀賞」受賞作。名門吸血鬼の家系に生まれながら
血が苦手で非力な少女が帝国の将軍に抜擢され、はったりをきかせながら覇道に挑みます。
(イラスト:りいちゅ 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4815604653.html


魔法が使えない、運動音痴、ちびっ子。“コマリ”が背負う三重苦は血が飲めないことに
由来する。そのため学校でいじめに遭い、3年も引きこもりを続ける彼女を見かね父親の
具申を受けて皇帝が彼女を国の英傑「七紅天」の1人に任命したものだからさあ大変──。

妙に明け透けな皇帝、セクハラまがいのスキンシップを図るメイドの“ヴィルヘイズ”。
クセがありまくる部下たち。“コマリ”のはったりがいつバレるかヒヤヒヤする緊張感を
コミカルなやり取りで緩和しながら、彼女が覇道する展開を楽しめます。ここまでが前半。

後半では“コマリ”に恨みを抱く者が裏に表に牙を剥くことで、彼女が抱えるトラウマを
呼び起こし、引きこもりを再発させてしまいます。彼女に期待する皇帝が口にした秘密に、
そして“ヴィルヘイズ”が語る昔語りに魅せられる結末は心地よい読了感を味わえました。

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2020年01月28日

『竜と祭礼 ―魔法杖職人の見地から―』

筑紫一明 先生の「第11回GA文庫大賞・奨励賞」受賞作。伝説の職人たる師匠の遺言により
魔法杖の修理を請け負ったその弟子が、依頼主と共に杖に託された想いへ触れていきます。
(イラスト:Enji 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4815603960.html


伝説の杖職人“ムンジル”の死後は約定を最初に見た門弟が無償整備に応じる、と定めた
杖の修理を依頼してきた“ユーイ”。応じる“イクス”は杖職人ではないため、姉弟子を
頼りつつ調査を進めると、絶滅した竜の心臓が必要になることが分かって懊悩するが──。

“イクス”が杖の修理に手を尽くす過程で深まっていく世界観を味わう楽しみ。姉弟子の
“モルナ”などを始めとした杖職人らの偏屈さも見どころ。“ムンジル”が見抜いていた
彼の才能が明らかとなっていく結末までの顛末が意外な要素に溢れていてこれまた面白い。

“ユーイ”が持参した杖はそもそもなぜ修理が必要となったのか。彼女が抱える心の暗部、
拭えない過去も物語の謎を解く鍵となり、彼女の存在感を引き立てていく構成も興味深い。
Enji 先生の描く挿絵も作風に合致して演出に一役も二役も買っています。オススメです。

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2020年01月27日

『29とJK8 〜そして社畜は今日も働く〜』

裕時悠示 先生が贈る禁断の年の差ラブコメ。第8巻は“花恋”の小説を武器に“御旗”と
会社を巻き込んだ勝負を挑む“鋭二”が物書きとして、社畜としての生き様を誇示します。
(イラスト:Yan-Yam 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4815604165.html


“花恋”にラノベ作家の夢を託す“鋭二”。そんな彼を執拗に追い詰めていく“御旗”に
憎らしさが募る圧迫感、持てる人生経験と人脈を十分に活用し反撃の狼煙を上げる機会を
窺うアルカディア陣営の緊張感、ページをめくるごとに熱量の高まりを覚える話運びです。

「“御旗”は不自由である」そう言及した“沙樹”の思いを代弁するかの如く“鋭二”が
名編集者の姿勢を切り崩していく展開は熱く、そして深く考えさせられるものがあります。
「面白ければすべてOK」が「売れればすべてOK」に変わってしまった流れは胸に響きます。

コールセンターのアルバイトを通じて、かの仕事の難しさを体験した“花恋”が人として、
さらに作家として成長を遂げる展開も爽快感を味わえます。そして何より合同センターの
発足式で社畜精神を明け透けに示したのも惚れ惚れするほど潔く、見事な締め括りでした。

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2020年01月24日

『Unnamed Memory IV 白紙よりもう一度』

古宮九時 先生が贈る、愛と呪いの一大叙事詩。第4巻は魔法大国トゥルダールの次期女王
“ティナーシャ”が“オスカー”の呪いを解くことを申し出る所から記憶を紡ぎ直します。
(イラスト:chibi 先生)

https://dengekibunko.jp/product/unnamed/321906000049.html


“オスカー”に助られ、魔女ではなくなった“ティナーシャ”が時を超えて「彼」に再会。
彼女のことなど知らない彼。彼を見ながら別の「彼」を見つめている彼女。持て余す想い。
募る懐疑心。違いを知る“ナーク”は語る言葉もなく彼に懐くだけ。実にもどかしい2人。

“オスカー”の呪いを“ティナーシャ”が解こうとする。この軸は変わらないがボタンを
掛け違えたかのように異なる歴史が見え隠れするのが「Act.2」であることを実感させます。
とは言え、彼女の一味違ったポンコツぶりを目の当たりにするのはまた微笑ましいもので。

“オスカー”を見ていないことを正された“ティナーシャ”の機微が変遷するのに気付き
彼女に抱く感情がどう変わっていくか。2人が知らない陰謀は今の世界をどう揺るがすか。
「このラノ2020」単行本部門&同新作でW1位の勢いに乗って魅せてくれると期待します。

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2020年01月23日

『ワトソン・ザ・リッパー 〜さる名探偵助手の誰にも話せない過去〜』

SOW 先生が「LINE文庫エッジ」から贈る新作は、ロンドンを舞台に人々を騒がせる殺人鬼
「切り裂きジャック」に狙われる少女と彼女を護衛する神父の不可思議な逸話を綴ります。
(イラスト:りーん 先生)

http://novel-blog.line.me/archives/20447590.html


ロンドンの貧民窟にあるオンボロ教会。そこで神父を務める“オーランド”は貧困に喘ぐ
人々を前に神の愛を説きつつ、一人の少女“マーガレット”を殺人鬼から守るよう密命を
こなす。殺人鬼がどんな人物なのか、なぜ命を狙われているか、何もわからないまま──。

“オーランド”自身が只者ではなく、殺人鬼が誰なのか探りを入れたり、護衛対象に何か
背後関係がないか調べたり、と裏稼業をこなす彼の目的はいつしか犯人を捕まえる方向へ。
そして彼が辿り着いた一人の美女。彼女もまた只者ではなく、いつしか始まる異能バトル。

護衛任務があれよあれよと転じていく話運びに驚かされ、そして惹き込まれていく。更に
「切り裂きジャック」が興味深いギミックとして使われているのも面白く。読了後に冒頭
「まえがたり」から「序章」の場面が想起される演出にも大いに楽しませてもらいました。

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2020年01月22日

『ウィッチクラフトアカデミア2 この世の果てを目指す魔女』

逢空万太 先生が贈るウィッチレースバトル。第2巻はレースに勝つことよりただ早く飛ぶ
ことにこだわる“レッタ”の真意を探るべく“ティノ”が彼女との真っ向勝負に臨みます。
(イラスト:bun150 先生)

https://amzn.to/2QNPfmh


“グリゼルダ”と飛んだあの瞬間が再現できず、再びもどかしい日々を過ごす“ティノ”。
そんな彼を意識せざるを得ない彼女の振る舞いが一つ一ついじらしくて何とも微笑ましい。
けれど変わらず、良くも悪くも真っ直ぐに飛び続ける“レッタ”は確かに謎多き存在です。

どこか能天気、というか自由奔放な“レッタ”が見せる意外な顔。“ティノ”を突き放す
彼女が速さにこだわる意味、担う背景。強い意志に触れていくうちに彼が魔女として成長
していく鍵を掴む瞬間が今巻も熱い。心と心のぶつかり合いを目の当たりにするかの様で。

“ティノ”の成長を見守る姿勢を貫く“ウルスラ”。彼女が彼と触れ合う様子はこれまた
羨ましく見えるやりとりですが、“グリゼルダ”が訝しむのも分かるとおり醸し出される
怪しさを残しているのが意味深で。彼女の最終的な立ち位置に注目しつつ次巻を待ちます。

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2020年01月21日

『西野 〜学内カースト最下位にして異能世界最強の少年〜 7』

ぶんころり 先生が贈る学園異能青春ラブコメ。第7巻はシェアハウス暮らしをすることに
なった“西野”が、迫る中間試験を前に様々なトラブルへと顔を突っ込むことになります。
(イラスト:またのんき▼ 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/nishino/321908000671.html


“ローズ”をお姉様と慕う“ガブリエラ”が想い人を前に静かに対抗意識を露呈する展開。
恋の勝負にはだいぶ後れを取る“ローズ”には何度もご愁傷様、と思わずにはいられない。
その上、今巻ではやられっぱなしでは済まさない“志水”にも一本取られて可哀想なほど。

臨時収入を楯に“ローズ”との共同生活に終止符を打とうとする“西野”が彼女の謀略を
運良く躱してもぐりこんだシェアハウス。“柳田”と“山野辺”の関係は推して知るべし
ですが“山野辺”の想定外なフレンドリーさに内心で焦りを覚える“西野”に思わず安堵。

そんなルームメイトが巻き込まれた事件に“西野”が介入するのも彼らしい、という中で
“ローズ”と思いがけない行き違いを引き起こしたり、“竹内”がとんでもない貧乏くじ
を引くことになったり、とフツメンに青春が訪れる兆しもない次巻の展開が気を惹きます。

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2020年01月20日

『君死にたもう流星群5』

松山剛 先生が贈る、宇宙と夢をテーマにした感動巨編。第5巻は“星乃”が宇宙飛行士を
目指す姿を見守る“大地”の前に“ガニメデ”が現れ、思いも寄らぬ対決を強いられます。
(イラスト:珈琲貴族 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/kimishinitamou/321907000791.html


“伊万里”留学の思い出として、クラスメイト全員の夢を書いた色紙を残すことが決まり、
様々な夢を語るみんなを前に“大地”が「宇宙飛行士になんて…」と悩むのは相変わらず。
対して“星乃”が微々たる歩みながら目指す未来に向けて努力する姿が何とも微笑ましく。

“大地”を要監視対象として興味を示した“ガニメデ”が彼に仕組む「オーディション」。
時折、彼に届く「かえせ」と書かれたメールがここで牙を剥くことになるとは驚きの展開。
その過程において夢や進路に迷える「幸せ」を認識した、彼の成長が見られたのが大きい。

“伊万里”や“宇野”など「夢」に対する考え方には考えさせられるものがありましたし、
冒頭での宇宙飛行士“弥彦流一”にまつわる逸話が鍵となる構成には目を見張りましたし、
一番印象に残る巻でした。一枚岩ではない相手と対峙し続ける“大地”たちに要注目です。

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2020年01月15日

『1LDK、そして2JK。 〜26歳サラリーマン、女子高生二人と同居始めました〜』

福山陽士 先生の「カクヨム」掲載作が書籍化。イマドキな女子高生の従妹を預かることに
なった会社員が家出少女まで抱え込むことになる顛末を描くアットホームなラブコメです。
(イラスト:シソ 先生)

https://fantasiabunko.jp/product/2019121ldk2jk/321908000684.html
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889696577


自由奔放な叔母が突然蒸発したので従妹の“奏音”を預かってほしい。父からのお願いを
受け入れた“和輝”は彼女との距離感を探りつつ共同生活を始める。その折、痴漢に遭う
少女“ひまり”を助けると「家出をしたので今晩だけでも泊めてほしい」と言われて──。

三者三様の価値観が向き合えば不協和音も生まれようもので。特に色々な場面で忌避感を
見せていた“奏音”が、自分の弱い面を見られることで徐々に心を開いていく過程は実に
可愛らしい。それを見た“ひまり”が思う所を示すあたり“和輝”は爆発しろ案件ですね。

社畜な社員に女子高生2人だけかと思いきや、“和輝”の幼なじみである“友梨”が現れ
同僚にも「彼女ができた?」と揶揄されるほど生活がガラリと変わっていくワケで。彼が
彼女らが、この共同生活を通じてどんな未来を掴むことになるのか興味が沸く作品です。

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2020年01月14日

『自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ?8』

三河ごーすと 先生が贈る学園ゲーム系頭脳バトル。第8巻は「獣王遊戯祭」で最弱クラス
所属の“ユーリエル”と組んだ“紅蓮”が逆境をどう引っくり返すかに焦点が集まります。
(イラスト:ねこめたる 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/f-rank/321908000670.html
https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_MF02200276010000_68/


他を圧倒するAクラスに泥を塗るべく、“ミラ”に土下座をしてでもこなしてもらいたい
“紅蓮”の依頼。更に彼女にとって蠱惑的な提案も飲むという彼の真意は測りきれぬまま
彼の思惑通りに話が進んでいく。彼女にとって予断を許さない状況が続く緊迫感が見もの。

“紅蓮”に想いを託された“ユーリエル”が“カールス”に挑むゲーム「皇帝の末路」で
彼女が時間稼ぎをすればいい、と類推した彼女の覚悟。それがとんでもない形で覆される
ゲームの行方も実に熱いものがあって、まさに手に汗握るとはこのことかと言わんばかり。

今回“可憐”の出番ないかな、と思えばしっかりと灸を据える立場でイキイキとした顔を
見せてくれます。他にも“紅蓮”を支える女性陣に今後を左右しそうな局面を迎えており
興味深いところ。何より彼の二面性が意味深長すぎて気になるので続きが楽しみなばかり。

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2020年01月13日

『魔王学園の反逆者2 〜人類初の魔王候補、眷属少女と王座を目指して成り上がる〜』

溝口ぜらちん 先生による漫画連載が始まった 久慈マサムネ 先生の学園魔術ファンタジー。
第2巻は他人の心を惑わす力を持つ魔王候補に“雄斗”たちが思わぬ苦戦を強いられます。
(イラスト:kakao 先生)

https://sneakerbunko.jp/product/maogaku/321906000148.html


“雅”の配下である“マキ”がなぜか「悪魔」の魔王候補“イビザ”に尽くすと豹変して、
連れ戻そうとした“レベッカ”もミイラ取りがミイラになるという異常事態。それにより
財産を失い、家も追われた“雅”。お調子者にしか見えない彼にどんな力があるのか──。

現魔王“岩洞”校長すら忌避する、暴力的な力押しではない“イビザ”の戦略に戸惑いを
隠せない中で魔力供給の方法や強力魔法の試行錯誤に勤しむ“雄斗”。その成果は体育祭
での一幕、“イビザ”との決戦でも見ることができて熱い。成果が報われるのは良いもの。

搦め手とはいえ敵無しに見える“イビザ”が“雅”を引き入れようとこだわるのはなぜか。
彼女の血族魔法に秘められた謎とは。それはさておき、毎度羨ましいシチュエーションに
直面する彼には極刑も辞さない今日この頃。エピローグも気になる引きで目が離せません。

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2020年01月12日

「好きなライトノベルを投票しよう!! 2019年下期」エントリー


AGI -アギ- バーチャル少女は恋したい
 【19下ラノベ投票/9784049125672】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/186533368.html

数字で救う! 弱小国家(4) 平和でいられる確率を求めよ。ただし大戦争は必須であるものとする。
 【19下ラノベ投票/9784049126716】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/186310213.html

子守り男子の日向くんは帰宅が早い。(2)
 【19下ラノベ投票/9784041083765】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/186275005.html

生徒会探偵キリカS1
 【19下ラノベ投票/9784065171707】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/186923244.html

プロペラオペラ
 【19下ラノベ投票/9784094518122】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/186639092.html

戦うパン屋と機械じかけの看板娘(10)
 【19下ラノベ投票/9784798620459】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/186790340.html

魔術破りのリベンジ・マギア 7.再臨の魔人と魔術破りの逆襲術士
 【19下ラノベ投票/9784798619965】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/186546626.html

Unnamed Memory III 永遠を誓いし果て
 【19下ラノベ投票/9784049123814】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/186596805.html

由比ガ浜機械修理相談所
 【19下ラノベ投票/9784049126624】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/186516800.html

レイジングループ REI-JIN-G-LU-P 7 不在の神
 【19下ラノベ投票/9784065178386】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/186745260.html



◆ 好きなライトノベルを投票しよう!! - 2019年下期
 https://lightnovel.jp/best/2019_07-12/

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2020年01月10日

『裏世界ピクニック 4──裏世界夜行』

宮澤伊織 先生が贈る女子ふたり怪異探検サバイバル・ストーリー。第4巻は“冴月”を
信仰する団体の拠点を調査する過程で“空魚”と“鳥子”の関係に変化が見え始めます。
(イラスト:shirakaba 先生)

https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000014409/shurui_3/page1/order/


「あの牧場の件」で“汀”にある事実を隠しながら2人だけの活動拠点を確保しにかかる
“空魚”の強かさと共に、彼女に対する依存というか好意の高まりを見せ始める“鳥子”。
のっけから怪しい雰囲気を見せ始める2人の関係に注目です。タイトルの読ませ方が巧妙。

「隣の部屋のパンドラ」「招きの湯」と続いて“鳥子”の様子がますます怪しくなる展開
に“空魚”が訝しむのもわかるというもので。裏世界的な現象としては“空魚”の過去が
少しずつ絡んでくる様子で、彼女の精神的な負荷の高まりを感じさせて心苦しいところで。

そして「裏世界夜行」では“冴月”が忌避していた夜間の裏世界探検に挑む2人。ここで
これまでの怪異、そして関係の積み重ねが爆発したというかやっちゃいましたな“鳥子”。
とりあえずはメリークリスマスですが、“空魚”の身の安全を祈りつつ次巻を待ちます。

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2020年01月09日

『お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。4』

凪木エコ 先生が贈る青春ラブコメ。第4巻は文化祭に向けてクラスの出し物への協力度
を競う強制イベントに巻き込まれてもおひとり様を貫き通す“春一”の生き様を描きます。
(イラスト:あゆま紗由 先生)

https://fantasiabunko.jp/product/201808ohitorisama/321812000011.html


“春一”に勝ちたいとムキになって勝負を挑み続ける“美咲”。無理をしてでも勝ちに
こだわる彼女が体を壊す前に、おひとり様としてのエゴを貫く形でドクターストップを
かける場面は実に素直じゃない彼らしくて素敵。これは彼女じゃなくても惚れますわ。

勇み足で気持ちの整理がつかず気を遣いすぎる“羽鳥”も文化祭でのやり取りを通じて
“春一”のらしさに触れ、改めて想いが溢れ出す様子がこそばゆいほどに愛くるしい。
あと、彼女が「好きなものには自信を持つべき」とたしなめるあの場面も印象的です。

“美咲”が考える「勝ち」とは何だったのか。言わずもがな、と言える彼女の気持ちを
ギリギリまで気付いてやれない“春一”だからこそ「おひとり様」なのだと思える結末。
今巻が最終巻というのは惜しい気もしますが、凪木 先生の次回作に期待したい所です。

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2020年01月08日

『教え子に脅迫されるのは犯罪ですか? 6時間目』

さがら総 先生が贈る年の差四角関係お仕事ラブコメ。第6巻は塾の夏期講習を目前にして
退塾するという“凛”の問題を解決するため“天神”がある特別講座の開講を目論みます。
(イラスト:ももこ 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/oshiego-kyohaku/321907000785.html


“凛”の母親を家庭訪問し、その帰りに同じクラスの“楓”の母親からも話を聞いた所で
両家の親同士に妙な確執があることを察した“天神”。その彼に“凛”が渡したメモには
“楓”を蔑む発言を連投するSNSアカウントが記されており、問題の根の深さが窺えます。

そこで彼女たちに向けてネットマナー講座を設けた“天神”がまず講師に招いた“冬燕”
には反面教師となる事実を突きつけて、続いて呼んだ“星花”にはその類稀なる精神的な
強さを見せつけられ、思いがけない犯人の判明に繋がる展開は示唆に富むものがあります。

「ヤヤはヤバい、略してヤヤヤバ」と“天神”に言わしめる“夜弥”の意味深長な行動が
目に付く今巻。かねてより“星花”の息を止める悲願の作品を彼女が書き上げたその時、
彼は教師として、そして作家として2人に向き合う覚悟をどう示してくれるのか注目です。

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2020年01月07日

『朝比奈若葉と○○な彼氏2』

「2ちゃんねる」のやる夫を主人公とするAA作品スレッド「やる夫スレ」から傑作が書籍化。
間孝史 先生が贈る第2巻は、“若葉”が罰ゲームの恋愛をどう清算するかが求められます。
(イラスト:桃餅 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/asahinawakaba/321908000673.html


「嘘を吐き通したまま、今まで通り付き合えるのなら」咎めない“亮一”が放つ言葉の刃。
幸福の絶頂から絶望の淵に追い込み、自暴自棄になる“若葉”の転落ぶりは身から出た錆
とは言え見るに堪えないほど。「ゲーム」のことがあるので同情はしかねるのですけど。

そんな2人のやり取りを密かに耳にしてしまった“晴斗”がとった行動がまた泣かせる。
過去に虐げられた経験を持つがゆえ、としてもここまで「いいひと」になれる彼の懐の
深さには敬服すら覚えるほどでした。本当に“若葉”は良き伴侶を選んだと言えるかと。

“亮一”を始めとする友人勢もまた素晴らしい立ち回りぶりでした。いい仲間たちです。
幸せいっぱいなエピローグを経て、“晴斗”視点で“若葉”との恋の始まりを描く挿話
でもまた彼の生き方、その軸を知ることができます。最後までお見逃しのないように。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2020年01月06日

『ぼくたちのリメイク7 ものをつくるということ』

満を持してアニメ化決定となる、木緒なち 先生が贈る青春リメイクストーリー。第7巻は
九路田組との動画制作課題の対決に向けて“恭也”が秘中の策を披露し、決着をつけます。
(イラスト:えれっと 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/bokutachi-remake/321908000669.html


“恭也”たちチームきたやまが作成した動画を圧倒する、九路田組が魅せた動画の完成度。
動画対決の結果は決定的か、と楽観視する周りを前に油断せず不安を隠さない“九路田”。
でも勝ちを狙いに行く“恭也”の秘策は人生リメイク中の彼ならでは。なるほど納得です。

“九路田”のものづくりに対する執念に似た姿勢。プロデューサー観、メディアに対する
考え方など、それはそれで得心がいく答え合わせでした。期待が持てると言えるでしょう。
彼によって「絵を描く」ことを自分のものにした“亜貴”の強さと成長の兆しも注目です。

学園祭で大活躍して挿絵も素晴らしい“河瀬川”、口絵の通り嫉妬が丸出しな“奈々子”。
身の振り方を考え抜いた“斎川”、彼女らの将来を握るかのように暗躍する“加納”先生。
仲間たちを次のステージに上げた“恭也”の孤独な戦いの始まり、どれも目が離せません。

posted by 秋野ソラ at 00:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル