2019年04月25日

『弱キャラ友崎くん Lv.7』

屋久ユウキ 先生が贈る人生攻略ラブコメ。第7巻は“菊池”の脚本支援、“七海”との
漫才と文化祭に向けた準備と併せて“日南”から設定された選択に“友崎”が挑みます。
(イラスト:フライ 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094517859


脚本を作っていく過程で“菊池”という人物の為人が見えてくる中、また変わろうとする
彼女の思惑が伝わってくる中で他人との違いや、異性と付き合うことの意味を自分の中で
咀嚼しようともがいていく“友崎”の姿は彼の成長の証と言っても差し支えないでしょう。

一方、6.5巻でやらかしてくれた“七海”が“友崎”との距離感を掴みかねる様子が実に
こそばゆくて青春してるな、と感じさせてくれます。2人で漫才をやる、その準備過程で
それを見つめ直していく両者の想いがそこかしこに滲み出てくる顛末がまた良いもので。

そんな“友崎”に目標を提示する“日南”が恋愛シミュレーションのように物事を例える
言動には驚かされますし、“菊池”と“七海”の話に関係してくるのがラスボス感あって
興味深いです。彼が選んだ過程も、その顛末も見どころ満載です。お見逃しのないように。

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2019年04月24日

『黄昏の騎士団、蹂躙、蹂躙、蹂躙す』

あわむら赤光 先生が贈る新作は、勧善懲悪ならぬ独善懲悪バトルパレード。末期患者の
少年が得た不死の能力を駆使し、雲上界の天位争奪戦で他を圧倒していく顛末を描きます。
(イラスト:夕薙 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4815600181.html


小児がん患者として余命一年と宣告を受けている“紫苑”。人生を謳歌せず死ねるか、と
生きることへの執着を見せる彼に目を付けた雲上界の姫“エルミナ”は、抗争の鍵を握る
騎士の能力「不死の特権」を与える決意をする。彼はその力をどう活かすのだろうか──。

何もできなかった肉体から解放される喜びを前面に押し出す“紫苑”が残酷なまでに他を
圧倒していくその対比に敵が恐れおののくのも無理はなく。不死の特権も死なないという
だけではない色々と面白い使い方を魅せてくれて、それがタイトルに現れているのも絶妙。

正義とは人それぞれ、という解釈は言われ続けてきた中で己が信じる善を為し、悪を蹂躙
する“紫苑”のやり口は中々に爽快感があります。“エルミナ”の劣勢を押し返していく
展開も、彼女に並び立とうとする彼の姿勢も見所で、続きが楽しみなのは間違いないです。

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2019年04月23日

『友達の妹が俺にだけウザい』

三河ごーすと 先生が贈る新作は悶絶必至のいちゃウザ青春ラブコメ。周りには自分の事を
大嫌いと思っている女子しかいない、と嘯く少年がある信念をもって生きる様を描きます。
(イラスト:トマリ 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4815601874.html


自身を実に平均的で存在感がないと自負する“明照”には唯一無二の親友“乙馬”がいる。
独り暮らしの彼が親友に託した合鍵を使って彼の部屋に入り浸る少女がいる。名は“彩羽”、
外では優等生ぶりを発揮して大人気の彼女が彼にはウザく絡んでくるのが悩みの種で──。

本作は“彩羽”がウザかわいいのをただ楽しむだけの物語ではなく、人生すら効率優先の
“明照”が結成した「5階同盟」が躍進するために全力を尽くす姿勢と、その熱い想いに
巻き込まれた人々の生き様がドラマティックに描写されるのを堪能できる秀作であります。

ある取引条件としてニセ彼氏を演じることになる“真白”の機微の変化、その背景の妙、
彼女と接点を持つことになる「5階同盟」の面々との関わり、何もかもが物語をより一層
面白くしていく要素として機能しているのが本当にスゴい。間違いなく推せる一作です。

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2019年04月22日

『辞令 王子征四郎、高校入学を命ず 30歳営業職のスクールライフやり直し』

鰤/牙 先生がおよそ1年ぶりに贈る新作は、優秀な人材を育成する学園都市事業に参画を
図る商社の営業マンが生徒として営業活動と学生生活に臨む青春リスタートコメディです。
(イラスト:ハム 先生)

http://novel-zero.com/issued/2019/04/01.html


酒の席での戯言をきっかけに学園への入学を果たした“王子”。かつての恩師“浜松”に
先生として再び教わることになった彼は彼女から商談の契機を得る。その交換条件として
級友の“東十条”と友人になってと言われるが、相手はそんなの要らないと超強気で──。

手ごわいと思わせる“東十条”の本音を知れば何とも愛おしいクズっぷりですし、彼女が
友だちになりたいという“赤羽”もまた一筋縄ではいかない考え方の持ち主で興味深い。
とんでもない設定の連続に驚きつつも、しっかり人間ドラマを繰り広げていて面白いです。

人生経験を積んだからこそ高校生活が上手にやり直せるか、と言えばそんな簡単な話では
なくて。それでもやれる何かがあることを“王子”に示してほしいと感じられる作品です。
あと“大宮”が絶対になびかない姿勢を貫いてくれると信じつつ続きを楽しみに待ちます。

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2019年04月19日

『リアデイルの大地にて』

Ceez 先生の「小説家になろう」投稿作が書籍化。VRMMORPGの設定をそのままに200年が
経過した世界で目覚めた少女がNPCではない人々と触れ合い、生きる意味を求める物語です。
(イラスト:てんまそ 先生)

https://www.kadokawa.co.jp/product/321810000464/
https://ncode.syosetu.com/n1247p/


宿屋の少女に起こされた“佳菜”はゲーム「リアデイル」で作成したハイエルフ“ケーナ”
として転生したことに戸惑う。さらに200年が経過し、文明が後退している設定に二度驚く。
サポートAIによると現実の彼女は生命維持装置の停電で肉体的な死を迎えたと言うが──。

様々な謎はさておき、ハイレベルなキャラクター設定をそのまま受け継いだ“ケーナ”が
世間知らずだが一廉の人物として周囲に認められていく、その顛末が微笑ましくて面白い。
彼女と同じスキルマスターの存在を示す塔を探すワケですが、のしかかる現実が手厳しい。

“ケーナ”が作成したサブキャラクターの思いがけない位置づけがまた印象深くて、特に
“スカルゴ”の言動には驚きの連続です。そりゃあ彼女も辟易することうけあい。そんな
彼女の穏やかな日常に影を落とす存在がちらついて続きがどうなるのか実に興味津々です。

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2019年04月18日

『おねだりエルフ弟子と凄腕鍛冶屋の日常』

松山剛 先生が贈る新作はファンタジーコメディ。世界でも指折りの鍛冶職人に押し掛けて
弟子入りしたエルフの少女が繰り広げるドタバタ騒ぎと、その陰に潜む裏事情を描きます。
(イラスト:オウカ 先生)

https://dengekibunko.jp/product/321812000842.html


妻気取りの“ルミア”から熱烈なアプローチ、彼女を慕う“マグネ”からやっかみを受け
騒々しい日々を送る“フィーゴ”は最高職人の一人として鍛冶仕事に勤しむ堅物。ある日
竜騎士団の団長を務める“エメロード”が彼の店を訪れるところから話は動き始める──。

女性客には嫉妬深く“フィーゴ”の邪魔しかしてないのでは、という印象の“ルミア”は
意外な能力を開花させて彼を唸らせたりして何かと目が離せない存在。そんな彼女がなぜ
彼の下に弟子入りを志願したのか、ひた隠しにされる彼女の過去に目を惹かれる話運びで。

“ルミア”が過去と、それに纏わる因縁を明かしたとき“フィーゴ”がどう受け止めるか。
随所に鍛冶職人としての矜持が光る、実に興味深い話運びにご注目。暗躍する「彼女」の
モノローグは先に繋がる伏線と見て良いのか。編集部の前向きな判断を期待したい所です。

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2019年04月17日

『魔法科高校の劣等生(28) 追跡編<上>』

佐島勤 先生が贈る大人気シリーズ。第28巻は“深雪”が居ながらも“光宣”に“水波”を
連れ去られ、彼の幻術に一歩及ばない“達也”に思いがけない刺客が差し向けられます。
(イラスト:石田可奈 先生)

https://dengekibunko.jp/product/mahouka/321902000115.html


“光宣”への思慕と“深雪”への忠義。おざなりに出来ない感情の板挟みに対し懊悩する
“水波”の様子が実に生々しい。決定的な瞬間を目の当たりにした“深雪”の悩みもまた
もどかしい限りですが兄として“達也”が示した思いにはどこか救われる感じがしました。

時間稼ぎに“光宣”がけしかけてきた刺客を退ける姿とは対称的に、彼の魔法「仮装行列」
を前に圧倒することすら叶わない“達也”が見せる葛藤。これもまた珍しい展開で興味深く
見届けました。もちろん、やられっぱなしなハズもないワケで、どう対処するのか楽しみ。

“達也”暗殺を狙う思惑もくすぶる中、“光宣”を取り巻く周囲の感情もまたいろいろで。
“水波”不在の穴を埋めるべく「彼女」に白羽の矢が立ったのも波を立てるには十二分な
効果が見込まれるため、追う者と逃げる者が迎える次の一歩がどうせめぎ合うか注目です。

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2019年04月16日

『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.19』

聴猫芝居 先生が贈る、残念で楽しい日常≒ネトゲライフ。第19巻はメインクエストに挑む
“亜子”たちが方針定まらぬ中、“英騎”の父と彼女が顔合わせする機会に出くわします。
(イラスト:Hisasi 先生)

https://dengekibunko.jp/product/netogeyome/321811001102.html


「レジェンダリー・エイジ」のお話を改めて振り返る良い機会であると共に最後のメイン
クエストということで、色々と先を勘繰りたくなる話運びには物悲しさすら予感させます。
チーム内バトルまでして意見をぶつけ合うくらい“瀬川”たちは楽しんでいるようですが。

“瑞姫”がうんざりするくらいクリスマスでも親密な関係を見せつける“英騎”と“亜子”。
真剣に関係を築いている2人を「所詮は高校生同士のお付き合いだろ?」と軽く見ている
“英騎”の父の意識をどうしたら改善できるか頭を悩ませる2人の葛藤がすでに夫婦の域。

ネトゲで培ったすべての要素を活用して目標を達成するため労を惜しまない姿勢には見事
あっぱれと申し上げたいところ。人生もゲームも、メインクエストの落としどころが実に
本作らしくて良いと感じました。両家つつがなく挨拶を済ませたその先の展開に注目です。

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2019年04月15日

『86―エイティシックス―Ep.6 ―明けねばこそ夜は永く―』

シリーズ累計50万部を超える、安里アサト 先生の大人気作。第6巻はレギオンとの戦いに
身を投じる“シン”の心に燻ぶる悩み、その火種、顛末を描く「連合王国編」を結びます。
(イラスト:しらび 先生 メカニックデザイン:I-IV 先生)

https://dengekibunko.jp/product/86/321811001103.html


奇跡のような出会いを経て、エイティシックスとして頑なな言動を見せる“シン”に対し
これまで何度も歩み寄る姿勢を示してきた“レーナ”。巻を進めても報われないその想い、
正直言うと読んでいてつらかった。せっかく2人で居る時間も持てるようになったのに。

でもシリンたちの登場によって、戦うための機械になりきることもできず、所謂人並みな
生活を享受することもできず、エイティシックスとは何とも中途半端な存在だとようやく
気付きを得た“シン”が引き起こす失態。まさにあれが彼が変革していく分岐点でした。

いつ果てるかも知れぬ戦いの場にありながらそれでも生きる意味をようやく掴んでくれた。
“レーナ”が泣いて、笑って、送り出して、そして迎えるため彼に贈ったあの一言が強く
胸に響きました。Ep.7はライト、を合言葉に期待と不安を半々に抱いて次巻を待ちます。

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2019年04月12日

『俺、ツインテールになります。17』

水沢夢 先生が贈るツインテール愛あふれるシリーズ。第17巻は“エンジェルギルディ”を
打ち破って、迫るバレンタインデーに心踊らせるツインテイルズを更なる強敵が狙います。
(イラスト:春日歩 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094517767


テイルホワイトとしてのトゥアールと「戦(や)りたい」と迫る“愛香”の可愛らしさと
戦闘狂ぶりの対比が面白すぎてお腹が痛いです。“総二”に対してどんなチョコを贈るか
悩んで悩んで、こじらせるあたりも彼女たちらしさを色濃く魅せてくれて実に微笑ましい。

そんなツインテイルズを襲う結婚属性と多愛属性をもつエレメリアンたち。出オチみたい
かと思えば、今の“総二”たちの関係について問いを投げかけるには十二分な戦いぶりを
魅せてくる厄介な敵で油断できません。“桜川”先生が見せる振舞いも鍵となり要注目で。

“愛香”の願望が敵の思惑で叶ってしまう展開、特撮モノとかで昔見たことのある好きな
シチュエーションで胸躍るものがありました。テイルブルーの魂が継承されてきた描写も
驚かされる中で、更に上を行く驚愕の展開にどう話を結びにかかるのか期待が高まります。

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2019年04月11日

『デート・ア・ライブ20 十香ワールド』

橘公司 先生が贈る大人気シリーズ。第20巻は精霊たちとの穏やかな日々が戻ってきたかと
思っていた“士道”らに“狂三”から告げられる衝撃の事実。運命に抗う顛末を描きます。
(イラスト:つなこ 先生)

https://fantasiabunko.jp/product/201103date/321803001772.html


改変された世界、その鍵を握るのは“十香”。そして最後の精霊とも言える“反転十香”と
向き合うことになる“士道”にとってはこの物語の始まりを、そして“十香”との思い出を
振り返る契機を得たと言える助言一切なしのデートを成功させられるか、緊張感が募ります。

その運命を左右するデートを支えるために繰り広げられる“十香”を除く精霊たちの大勝負。
一番になる意味があるこその心技体を尽くした名勝負の数々が、限られたページの中に凝縮
されているのが本作らしいもう一つの「デート」とも言える気がして印象深く感じられます。

断章で語られる数々のモノローグ、そして序章において“澪”が呟いた精霊に対し抱く感情。
それらをすべて受け止める終章で、大勝負を制した「彼女」の示した想いが“十香”の心を
揺れ動かしたにも関わらず間に合わなかったその刹那、覆せるのか本編最終巻に大注目です。

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2019年04月10日

『何故か学校一の美少女が休み時間の度に、ぼっちの俺に話しかけてくるんだが? 2』

出井愛 先生が贈る、会話だけの新感覚ベタ甘学園ラブコメ。第2巻は学校一の美少女と
ようやく友達関係になった“安藤”に対して彼女の大親友“桃井”が探りを入れてきます。
(イラスト:西沢5ミリ 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/nazekano/321812000458.html


“朝倉”に引きずられる形で、学年発表会で行う演劇の脚本を書くことになった“安藤”。
彼が書き上げてきた「ぼっちとジュリエット」は出オチ感を見せつつ周囲を彼の世界観に
惹き込んでいく展開がコミカルでありながら彼の本質を突く鍵にも繋がって興味深いです。

周囲との関係を推量しながら生きてきた“桃井”だからこそ、親友との距離を縮めてきた
“安藤”の真意が読めない。そこから彼のことを知ろうとする話のくだりこそがまるで罠
とでも言わんかのように心惹かれていく機微の変化が面白くてさらに話の幅が広がります。

余りに自分のことを過小評価する“安藤”の心情を“朝倉”の演技がどう揺り動かしたか、
その顛末、挿絵の使い方にぜひご注目下さい。表舞台に引っ張り出された“桃井”が示す
一大決心の行方と、それを受け止める“朝倉”が逃げずに立ち回るはずの次巻に期待です。

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2019年04月09日

『妹がブラコンであることを兄だけは知っている。』

ミヤ 先生の「カクヨム」投稿作が書籍化。完璧超人で芸能人と比べても遜色ない容姿を
兼ね備えた妹が、いたって普通な兄を好き過ぎる所から始まるヤンデレ妹ラブコメです。
(イラスト:葉乃はるか 先生)

https://sneakerbunko.jp/product/321812000521.html
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885065238


“優介”が妹“朱莉”の部屋で偶然見つけた「お兄ちゃんノート」に綴られた兄への恋心。
その想いが行き過ぎて「私無しでは生きられないよう監禁する」計画を立てていることを
知った兄としては何とか止めようと友人の“七海”と“嘉樹”に相談を持ち掛けるが──。

兄のことを異性として意識しているからこそのHなシーンも盛り込まれていて“朱莉”の
本気度が窺えるというもの。普段は兄を嫌っているかのように振舞うものだからノートの
存在を知らなければ“優介”は本当に妹と禁断の世界に突入してもおかしくない話運びで。

そんな中で“七海”から提案された交際するフリをする、という提案に乗った“優介”が
いろいろとおいしい思いをする・・・なんて安易な展開で終わらないのが本作の興味深い点。
重い想いを寄せられる彼の反応も含めてご覧いただきたい。妹の新たな計画も要注視です。

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2019年04月08日

『精霊幻想記 13.対の紫水晶』

シリーズ累計が75万部を超え躍進が続く、北山結莉 先生の大人気異世界転生譚。第13巻は
“シャルル”を力で圧倒した“リオ”をやっかむ“坂田”が模擬戦と称し淘汰を図ります。
(イラスト/Riv 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/832.html


“リオ”に対して女性陣が示す好感ぶりを見て失礼な言動を繰り返してきた勇者“坂田”。
“クリスティーナ”提示した要望を受けて十二分に応えた“リオ”の振舞いには胸がすく
思いでした。“坂田”にとっては効きすぎた薬のようで彼女と共に悩ましい展開でしたが。

“フローラ”を気遣う“クリスティーナ”の言動一つ一つに優しさが感じられて心温まる
ものがありました。“レイス”に対抗すべく新たに旅立つ決意をした“リオ”を前向きに
送り出せる“セリア”にも良好な変化が見受けられて微笑ましく、ニヨニヨしっぱなしで。

“浩太”や“怜”にも目標ができて、“リーゼロッテ”にも興味深いイベントが持ち掛け
られて先々楽しみだ、という雰囲気の中で“ルシウス”が見せる不穏な行動と言い回し。
その悪意が「彼女」たちに向けられた苦境を“リオ”は救えるか、続きが待ち遠しいです。

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2019年04月05日

『魔石グルメ 2 魔物の力を食べたオレは最強!』

菅原健二 先生によるコミカライズが早々に決まった、結城涼 先生の王道ファンタジー。
第2巻はちょっと特殊な学園生活をスタートさせた“アイン”の破天荒ぶりを描きます。
(イラスト:成瀬ちさと 先生)

https://kadokawabooks.jp/product/masekigurume/321807000702.html
https://ncode.syosetu.com/n0610eg/


新しく“アイン”の護衛に就くこととなった“ディル”。歩み寄りたい“アイン”と臣下
として堅苦しく振る舞う“ディル”の温度差が縮まらない中で発生する遠足での出来事が
それを埋める鍵としてうまく作用しており、心温まる感情を抱いたのが印象に残ります。

今巻でも珍しい魔石を摂取する“アイン”が人の道を外れていくところを級友に対して
思わず隠したりするあたりに彼なりの良心が感じられるというか一抹の不安すら覚える
気もします。放任主義な指導方針の学園で数少ない友達との関わりが活かせるか要注視。

過去に甚大な被害を及ぼした魔獣“海龍”の襲来に対応すべく単身向かう“クリス”を
是が非でも助けたいと無理を通して道理を引っ込める彼の無理、無茶、無謀ぶりの成果。
順調に真っ直ぐ育ってると感じられる顛末に安堵感を抱きつつ次なる局面も楽しみです。

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2019年04月04日

『お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。3』

凪木エコ 先生が贈る青春ラブコメ。第3巻は“春一”が助がけた美少女お嬢様から猛烈な
アピールを受けておひとりサマーバケーションが満喫できなくなる切実な局面を迎えます。
(イラスト:あゆま紗由 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321812000010


おひとり様ぶりを示しても我関せず、と大好きアピールをしまくる“有栖”が中々に強烈。
誰かと一緒にいないほうが好き、と言いながらも面倒見がよく、相手をちゃんと見ている
“春一”の人柄が今巻もにじみ出ていて、だからこそ呼び寄せた女の子だな、と妙に納得。

今巻はキャンプ旅に同行した、“波川”にぞっこんの“比奈”に対して恋愛相談に乗って
あげる形になった“春一”の完璧ぶりがまた良いですね。突き放しているワケではなく、
無責任なことを言ったり、行動として示したくないだけ、という信念の強さが感じられて。

最後までへこたれない“有栖”にはある意味、称賛の言葉を贈るしかないと感じる一方で
それ以外の女性陣も負けずにアタックは掛けているので、“春一”の壁を誰が突き破って
くれるのか今後が楽しみな展開。まずは先送りにしていたあの問題をどうするか注目です。

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2019年04月03日

『ロクでなし魔術講師と禁忌教典14』

羊太郎 先生が贈る超破天荒新世代学園アクションファンタジー。第13巻は魔術競技大会の
再開に夢を重ねる“システィーナ”に対して向けられる悪意と闇に渦巻く陰謀を描きます。
(イラスト:三嶋くろね 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321802000315


代表になりたい、とある理由からその強い意志を示す“システィーナ”。自他共に認める
その実力から確実視される代表入りを脅かすことになる“エレン”の登場。浅からぬ縁を
持つ彼女の番狂わせぶりを疑問視するも“グレン”はタネを見抜けぬまま話が進行します。

ということで今回はループもの。正攻法で挑めば命を奪われるえげつない暗黙のルールに
繰り返しが止められない“グレン”のもどかしさは読み手にも伝染します。鍵を握るのは
「あの人物」ということになるワケですが、この人は色々と仕掛けが多くて今後も要注目。

わずかに掴んだ手がかりを何とか繋ぎ合わせた“グレン”が向ける怒りの矛先はどこか。
“システィーナ”に対して“エレン”が抱く複雑な胸の内をぜひ見届けてあげてほしい。
そして今巻から始まる「魔術祭典」編でどんなバトルを魅せてくれるのか興味津々です。

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2019年04月02日

『超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!8』

TVアニメ化が決定した、海空りく 先生が贈る異世界革命譚。第8巻はヤマトを狙う帝国の
糸を引く“ネウロ”と、超人高校生らを召喚した“ユグドラ”と“司”らが向き合います。
(イラスト:さくらねこ 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4815601416.html


“リルル”の秘密、その存在理由を“ユグドラ”本人から遂に聞き出した“司”たち。驚く
こともなく想定通り、更に疑いの目すら向ける彼の言動は相変わらずである意味安心します。
だからこそ“ネウロ”の思惑を跳ねのける一連の流れに繋がったのは熱い感情が生まれます。

ヤマト国境に迫る帝国の大軍。劣勢にも関わらず、策を講じて戦場を支配する“司”たち。
しかし“ネウロ”も想像を超える力を見せつけて超人高校生を驚愕させたり、一筋縄では
太刀打ちできない人物を仕向けてきたり、と楽勝は望めないハラハラする展開が続きます。

話が進んでいくと共に“司”という超人高校生の思いがけない一面が浮き彫りとなっていく
ことが彼らの未来に影を落とす予兆のように感じる最中、ついにあの男が牙を剥く展開に。
超人高校生の最大の敵は超人高校生、この対立構造を“司”がどう乗り越えるか注目です。

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2019年04月01日

『ぼくたちのリメイク6 アップロード日:9月1日』

木緒なち 先生が贈る青春リメイクストーリー。第6巻は道を違えた“貫之”を呼び戻す
覚悟を決めた“恭也”が自身の矜持を懸けて“貫之”の実家がある川越へと足を運びます。
(イラスト:えれっと 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/bokutachi-remake/321812000145.html


実家である病院を継ぐ決意を固めたはずの“貫之”が見せない、創作へのくすぶった熱量。
それを周囲の人たちから察した“恭也”が川越に向かった理由の一つなワケですが、どう
説得すれば呼び戻せるのか。口では何とでも言えるから悩ましく、もどかしさが募ります。

“恭也”が説得に尽力する間、学園祭でコスプレ喫茶をやることになった“斎川”たちを
サポートする“河瀬川”がコメディ枠に嵌ってしまって苦笑い。彼のために頑張っている
だけに。“ナナコ”もちゃっかり青春してますし、彼の周囲の色めきぶりが何とも眩しい。

「チームきたやま△」は再起動します。“恭也”が“貫之”を再び大学に引っ張り出した
その手腕は読んで確かめて頂くとして、彼の信念に対する指摘が得心のいくものばかりで
巻き込まれた方はさあ大変ということで“アキ”の急成長ぶりにどう対処するか注目です。

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2019年03月29日

『本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第四部「貴族院の自称図書委員6」』

満を持してのTVアニメ化が決定した、香月美夜 先生が贈る大人気ビブリア・ファンタジー。
第四部・6巻は図書委員としての活動を本格化すべく“ローゼマイン”が忙しく動きます。
(イラスト:椎名優 先生)

https://tobooks.shop-pro.jp/?pid=138372497


“ローゼマイン”と彼女以外の関係者に向けて「平穏」という言葉の意味を問いかける回
と言ってもよいことはエピローグのあのやり取りを見ても納得せざるを得ず思わず苦笑い。
そんな中でも“フェルディナンド”が強かに布石を打っていくところがまた面白いもので。

中でも“シュバルツ”と“ヴァイス”に興味を持った“ヒルデブラント”王子を図書委員
として抱え込みながら、言うべきところはしっかりと言及する“ローゼマイン”の毅然と
した対応は、本好きとしての真価を発揮するエピソードとして印象深いものがありました。

また、突如現れた特殊な魔獣への対応では、今巻のやらかし具合が詰まっていて興味深い
展開を魅せてくれました。“ローデリヒ”の決意の表れが彼女にとって吉兆となることを
願いたくなる挿話も要注目。今後“ローゼマイン”が貴族院どう揺れ動かすか楽しみです。

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