2018年03月29日

『学園交渉人 法条真誠の華麗なる逆転劇2』

柚本悠斗 先生が贈る学園逆転劇。第2巻は“緑”や“真誠”が示すそれぞれの正義に対し
自身のそれが揺らぐ“華織”が、2人の関係に深く切り込んでいく学園内裁判に臨みます。
(イラスト:米山舞 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797394313.html


生徒会長が例え悪でも従うとする“雀宮”副会長。治外法権としての役割を完遂しようと
する“真誠”。謎の先輩からも問いかけられる「正義」への悩みを“華織”が自分なりに
示そうと足掻く姿がとても実直で共感が持てます。それにしても貧乳いじりには苦笑い。

テニス部の事件を解決する際にも関与してきた“緑”の揺るぎない対応。“那須”からの
非難がフラッシュバックする中、その規範を生み出したある生徒の退学騒動への疑義から
あらゆる人物を巻き込んでの「学園内裁判」へと転じます。まさに山場を迎える感じで。

和解したはずの「いじめ」に隠された真実を知って“緑”の行動原理を理解した“華織”。
彼女がそれを踏まえてどう振舞うか。出した正義の意味は見届ける価値があると思います。
ということで完結お疲れ様でした。柚本 先生の新作に出会える日を楽しみにしています。

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2018年03月28日

『魔法科高校の劣等生(24) エスケープ編〈上〉』

佐島勤 先生が贈る大人気シリーズ。第24巻は“レイモンド”からの世界を揺るがす強烈な
メッセージを前にして“達也”へ協力する者や敵対する勢力等の様々な思惑が錯綜します。
(イラスト/石田可奈 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893686-6/


魔法師を宇宙へ追放するディオーネー計画に対し、居場所を作るための「ESCAPES計画」。
“トーラス・シルバー”として追及された様々な思惑も巧みにかわす“達也”の手腕には
相変わらず舌を巻くしかなく。けれど諦めないのが“レイモンド”らの質が悪いところで。

“レイモンド”からの悪意は一高にいる“深雪”たちにも及ぶワケですが、こちらも中々
とばっちりな様子が見ていて心苦しくもあり、負ける要素がないのがまた頼もしくもあり。
“十三束”にはお気の毒ですが第二、第三と誰かが続くようであればこれは面倒な話です。

あらすじにもある通り“光宣”が少々あぶなかっしい振舞いを見せているのが気になる所。
“深雪”の一段階すすんだアプローチもどう効いてくるやら。今巻では“水波”がかなり
頑張ってくれただけに、ここはぜひ報われてほしい。続く下巻の展開を注視しておきます。

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2018年03月27日

『榮国物語 春華とりかえ抄 二』

一石月下 先生が贈る男女逆転中華譚。第2巻は“海宝”を陥れる陰謀を探る“春蘭”が
東奔西走する一方で、“莉珠”を巡る不穏な動きに“春雷”が巻き込まれてしまいます。
(イラスト:ノクシ 先生)

https://www.kadokawa.co.jp/product/321710000482/


一巻から纏めて拝読し、今巻も安定した面白さに魅了されます。いわゆる「とりかえばや」
として楽しめる要素を活かした話運びと、“春蘭”“春雷”の周囲を含めた振舞いの妙。
特に“海宝”が“春雷”として見ている“春蘭”に懸想し慌てふためく様子ったらもうね。

そして今巻でもその傾向は顕著に。“春蘭”の体を改めようとするあたりそろそろヤバい
と苦笑いしつつ“秋明”の思惑通りな展開のようで興味深い。ただ“海宝”にも彼なりの
背景とか思慮などがあると分かると“春蘭”としても機微が変化している所がまた面白い。

“莉珠”については今回の顛末で気付きを得ている様で、こちらも先々が楽しみな雰囲気。
“春蘭”の機転が今回も国を揺るがす一大事を防ぐことになるのですが、敵方にも洞察の
余地を与えてしまうなど気になる点もちらほら。続刊でどう話が動くのか目が離せません。

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2018年03月26日

『錆喰いビスコ』

瘤久保慎司 先生の「第24回電撃小説大賞・銀賞」受賞作。全てを錆びつかせ、死の脅威を
もたらす風で荒廃した世界を駆け抜け、錆びを食いつくすキノコを求める男の冒険譚です。
(イラスト/赤岸K 先生 世界観イラスト/mocha 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893616-3/


様々なキノコを操り、キノコと共に生きる「キノコ守り」の一族。胞子が錆びを広げると
噂され賞金首として追われる“ビスコ”もその一人。錆びに侵食される師匠“ジャビ”を
救うため名医と噂のある町医者を訪れる。それが運命の出会いとなることも知らずに──。

序盤に差し込まれる日本地図や mocha 先生によって描かれる世界観、それを独特の描写で
綴る 瘤久保 先生の文章が相まってクセの強さを感じる所ですが、読み進める内に自然と
惹き込まれていく物語の動きに圧倒されます。バディものとしても熱い展開が目白押し。

“ビスコ”と“ミロ”。まるで正反対のような2人が名前に込められた強い想いを示せば
二人を追う“黒革”もしぶとく悪辣さを見せる。幻のキノコ「錆喰い」を巡る激しい攻防。
その先に流れる熱い涙をぜひ見届けてほしいお薦め作品。次巻も出るとのことで期待です。

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2018年03月23日

『本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第四部「貴族院の自称図書委員2」』

香月美夜 先生が贈る大人気ビブリア・ファンタジー。第四部・2巻は図書委員を目指す
“ローゼマイン”が本を読む環境を守るべく、貴族院内で様々な騒動に立ち向かいます。
(イラスト:椎名優 先生)

http://www.tobooks.jp/booklove/
http://ncode.syosetu.com/n4830bu/
http://seiga.nicovideo.jp/comic/booklove


“シュバルツ”“ヴァイス”を巡る争奪戦で自陣の練度が低いと悟った“ローゼマイン”。
彼女と彼女以外の落差への落胆ぶりには同情すら感じます。巻末短編も物語っているかと。
“ソランジュ”とのお茶会で社交の勉強不足を指摘した“リヒャルダ”もご苦労なことで。

その“リヒャルダ”が激昂した“トラウゴット”の側近解任騒動。その言動に情状酌量の
余地が感じられないのは至極当然で、そこから彼女が裁定した罰の与え方が独特。先々を
見据えた彼女なりのあしらい、かつ容赦の無さには感心と畏敬の念を抱かざるを得ません。

帰還命令を出し、説明を受けた“フェルディナンド”らの呆れ顔や叱咤する様子は思わず
懐かしさすら感じます。今後の商売を考えた場面で“ローゼマイン”隠しきれない不安を
抱くのを知った“ルッツ”が彼女を上手くフォローできるか、次巻の展開も見逃せません。

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2018年03月22日

『裏方キャラの青木くんがラブコメを制すまで。』

『死にたがりビバップ -Take The Curry Train !-』でデビューした うさぎやすぽん 先生。
最新作は、演劇部のヒロインに恋愛指南する少年Web小説家の機微を描く青春ラブコメです。
(イラスト:前屋進 先生)

http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321712000636


あこがれの女優を目指す“綾瀬”は恋愛経験がないことに悩む演劇部のエース。そんな折、
文学部の雑誌に収録された作品に惹かれ、執筆した“青木”にラブコメの脚本を、そして
恋を教えてほしいと依頼する。物語を書くだけで同じく恋愛経験のない彼は戸惑うが──。

順当に文芸部のイケメン“高良”と“綾瀬”が結ばれる脚本を描く“青木”に対し、強く
ダメ出しするオタク仲間の“目黒”や演劇部の“古河”。彼女に思慕を抱いていると知る
二人の思惑に対し「分不相応」と裏方に徹する“青木”の姿が共感できるだけに切ない。

表舞台に上がることなどない、と達観する“青木”が如何にしてラブコメを書く立場から
その主人公としてアクセル全開で立ち回るか。不器用で精一杯な彼の熱さには思わず応援
したくなる何かが感じられます。挿絵の演出なども含め、ラブコメの意欲作と言えるかと。

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2018年03月21日

『誰も死なないミステリーを君に』

井上悠宇 先生が贈る新作はミステリー小説。人が寿命以外で死ぬ時期を視ることができる
女性とそれを回避するために手を貸す男性が、母校で起きたある墜落事故の謎に迫ります。
(イラスト/syo5 先生)

http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013813/shurui_3/page1/order/


死を目前にする人と視線を合わせると顔に死線が視える“志緒”。死が近づくにつれ徐々に
増えていく線は彼女だけに見える死の予兆。それが回避できると知った“佐藤”は協力して
死ぬ人を救う活動を続ける。ある日、死線が母校の卒業生4人に視えると彼女は言及し──。

4人は同じ高校の文芸部に所属していた過去と、もう1人の部員“武東”が校舎の屋上から
飛び降りて亡くなった事故に直面した経験を持つ。その事故に隠された事実を“志緒”らが
暴いていくのか・・・と思いきや物語が思いがけない方向に進んでいく所で更に驚かされます。

死線を回避する過程で、いつしか“志緒”たちの物語が“武東”の物語へ遷移していく展開、
そこまで織込み済みだったのか、と驚かされる読了感に救われるものの仄かに切なくもあり。
誰も死なないミステリーは誰に捧げられたのか、込められた想いにぜひ触れてみてください。

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2018年03月20日

『君に恋をしただけじゃ、何も変わらないはずだった』

筏田かつら 先生が贈る青春ラブストーリー『君に恋をするなんて、ありえないはずだった』
スピンオフ作品が登場。“恵麻”の友人“久美子”が進学してからの恋愛模様を描きます。
(イラスト:U35 先生)

http://tkj.jp/book/?cd=72816801
http://konomanga.jp/manga/kimikoi


場所は広島、安芸大学。合鍵を返しに、そして大事な本を返してもらうため元彼女の部屋を
訪れた“玲二”だが、すでに別の住人がいて引き下がるを得ず。帰りに職務質問を受けたり
踏んだり蹴ったりな彼は、その住人“久美子”と後輩の知人という形で偶然に再会する──。

甘え上手な美少年の後輩“奈央矢”とデキてるんじゃないか。彼が“久美子”の幼なじみで
好意を抱いたり、同郷の“冬吾”もそこに乗っかってきて、という様子をただ見ているだけ
じゃないか。不幸話が続く“玲二”を見て、恋心とは無縁な感じで話が進んでいくのが不憫。

エピローグで“恵麻”と“久美子”が互いの恋人談義をする様子、その内容が実に感慨深い。
合間に差し込まれる、ある人物が用意したト書きの台本が場面展開の隙間を埋めている演出
だと気付いてから話に惹き込まれました。今回も一筋縄ではいかない恋バナ、ぜひご覧あれ。

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2018年03月19日

『吉原百菓ひとくちの夢』

江中みのり 先生の「第24回電撃小説大賞・メディアワークス文庫賞」受賞作。江戸・吉原
の中見世で菓子専門の料理番と幼馴染で見世一番の花魁が織り成す、心温まる人情物語です。
(イラスト/殿ヶ谷美由記 先生)

http://mwbunko.com/978-4-04-893624-8/
http://dengekitaisho.jp/special/24/yoshiwarahyakka/


「カステイラを作っておくんなんし」──花魁“朝露”からの難題に困った顔をしつつも
断らない料理番の“太佑”。すまし顔の彼女が昔、彼が作った菓子を食べて満面の笑みを
見せてくれたように座敷で口にすると信じて毎日毎日、菓子作りに精を出すのだが──。

評判の菓子を求める酒問屋の跡取り息子“徳之進”に面白い菓子を所望されたり、大関を
目前にする有名力士“龍ノ井”に自身の菓子を勧めたりと技術と縁を培っていく“太佑”。
しかし同僚の“仁兵衛”から彼女は菓子に全く手を付けていないと聞きモヤモヤします。

“朝露”が“太佑”の菓子を食べない理由を吐露する場面、覗かせる心情がまた切ない。
彼が言葉を失うのも無理はなく。けれど悶々としながらも諦めず「夢」をキーワードに
彼女からあの一言を引き出す話運び、顛末から窺える2人の独特な関係に惹かれました。

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2018年03月16日

『なぞとき遺跡発掘部 卑弥呼様はどちらにいますか?』

小学館文庫「キャラブン!」の創刊タイトルに名を連ねる 日向夏 先生の新作は遺跡発掘
ミステリー。貧乏女子学生がバイト先で発掘調査にまつわる様々な事件に巻き込まれます。
(イラスト/vient 先生)

https://www.shogakukan.co.jp/books/09406494


考古学を教える“西枝”教授の研究室に所属する“灯里”は過去に不発弾を2回見つける
など妙に運がよく、ある日“古賀”先輩と共に発掘調査へ向かった先でも勾玉を発見する
引きの良さを見せる。しかしその翌日、防犯カメラにも映らない犯人に盗まれていて──。

あまりに貧乏すぎてたんぽぽすら腹の足しにする“灯里”の逞しさ、快活ぶりがまぶしい。
苦学生だからこそ福岡グルメを味わって食べる彼女の様子が飯テロ要素を含んでおります。
多少、礼を失する所はありますが、むしろ“日比野”の自然な図々しさに驚かされました。

妙に察しの良い“灯里”の気付き等から事件の謎を紐解いていく小編3つが最後の小編に
繋がっていく構成も練り込まれており、特に福岡・九州を舞台にしたことで邪馬台国の謎
を絡めた落とし所に辿り着く、土地勘を活かした内容に仕上がっています。オススメです。

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2018年03月15日

『薬屋のひとりごと7』

花街育ちの少女が毒見役として宮廷内で難事件を解決していく様子を描く、日向夏 先生の
シリーズ第7巻。官女試験を受け、今度は医局勤めとなった“猫猫”の新生活を描きます。
(イラスト:しのとうこ 先生)

https://herobunko.com/books/hero14/7903/


半ば強制的に宮廷へ戻ってきたことで改めて色々な方の目に留まる“猫猫”。承知の上で
しれっと振舞う彼女の胆力には相変わらず恐れ入る所。しかし、“水連”の妙な後押しを
受けた“壬氏”にスイッチを入れてしまったアレは失態でした。読み手にはご褒美ですが。

変人軍師に盛られた毒の正体をあっさり見抜くなどする“猫猫”らに“愛凛”が仕掛けた
謎かけ。それが示す意味はやがて異国の少女との接触、そして巫女の食事に仕込まれた毒
という形で表面化します。ここで引っ掛かりを覚えるあたりが流石としか言いようがなく。

人の命にかかわる仕事、ということを改めて“猫猫”に植え付けた今回の顛末を“姚”の
「ひとりごと」として振り返る「終話」に哀愁を感じます。倉田三ノ路 先生のコミックも
掴みは十分で、ねこクラゲ 先生の2巻も好感触で。更なる躍進を期待するシリーズです。

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2018年03月14日

『六畳間の侵略者!? 28』

健速 先生が贈る人気シリーズ。通算30冊目はフォルトーゼが日本との国交樹立に乗り出し
“孝太郎”と六畳間の面々が新たな局面を迎える中、物語は最終章へと導かれていきます。
(イラスト/ポコ 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/770.html


“真希”の手作り弁当に対する感謝の伝え方。“静香”についても同様ですが“孝太郎”に
対する信頼を超えた絆の証であり、彼が彼女らをいかに大切に思っているかの証左でもある
ということが窺えて心が温まる思いです。まさに奇跡の関係と言っても過言ではないかと。

技術力の格差など、フォルトーゼとの国交樹立に潜む暗部を伝えるサンレンジャーの面々。
彼らの想いを汲み取った“孝太郎”が“クラン”らの助力を得て陰から支えるあたりにも
背負ってきたものの重みや、取捨選択の苦しさなどが改めて浮き彫りとなる点も印象深い。

そんな“クラン”が見せる機微の変化を微笑ましく眺める最中に、“早苗”が感じ取った
謎のメッセージが遂にある現象として目に見えたとき“孝太郎”には一体何が出来るのか。
謎の女性が望む「奇跡」とは。そして最後の試練とは何を意味するのか。次巻に注目です。

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2018年03月13日

『覇剣の皇姫アルティーナXIII』

むらさきゆきや 先生が贈る覇道戦記ファンタジー。第13巻は元帥として南方へ派兵された
“アルティーナ”が“レジス”と共に現在の立ち位置を、更に帝国の現状を噛みしめます。
(イラスト:himesuz 先生)

http://ebten.jp/p/9784047350069/


エルトリア教国からあっさりと戦線を引き下げた第六軍と第八軍を“ラトレイユ”は問題視
している。その“レジス”の読みがことごとく当たってしまう両軍の不甲斐なさには思わず
憤慨してしまいます。この結果を第四軍にとって将来に繋げられるか、という点に要注目。

更に「ヒスパーニア」へと進軍するよう指示されることに対し“レジス”が“ギルベルト”
から問いかけられる場面や、“エリーゼ”や“エレアノール”との会話から窺える、望む
未来へ辿り着くための過程が綺麗ごとだけで済まされないと認識している覚悟が印象深い。

“エレアノール”からの勧誘や“クラリス”の衝撃発言に慌てふためく“アルティーナ”を
見ているのは相変わらず楽しい。今巻では“エリック”に新たな活躍が望めると分かった
点も収穫と言えましょう。そして今後の鍵を握る「銃」を活かせるか、続きが気になります。

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2018年03月12日

『絶対彼女作らせるガール! 2』

まほろ勇太 先生が贈る超弩級正統派青春ラブコメ。第2巻はミス・ミスターコンテストに
望む“大地”を合宿で強化する“みりあ”の負けられない強い想いを深掘りしていきます。
(イラスト:あやみ 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1628


練習彼女として“絵馬”が“大地”と接触する場面を何度も見て気が気でない“みりあ”。
コンテストに出る後輩の“愛梨”が自信なさげにする様子に憤慨する辺りは面倒見がいい
というか苦労性な所が見受けられます。トレーニングとか今回もためになる話が満載です。

“大地”を弟のように扱う“杏南”の言動や“愛梨”の潜在能力に気付いた頃から微妙に
ズレ始めた歯車が大きく軋んだ所で微笑ましい展開も一変。“みりあ”にはつらい局面を
迎える流れが読み手にも、そして“大地”にも乗り越える試練として重くのしかかります。

“愛梨”の境遇を通じて“みりあ”が、そして“大地”が大事なことを再認識する場面が
心に響く中、迎えるコンテストでどんな結果を導き出すか。彼ら彼女らの強みを活かした
顛末にご注目。“杏南”の立ち位置が今後気になる所でもあります。“愛梨”も同じく。

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2018年03月09日

『妹さえいればいい。9』

平坂読 先生が贈る大人気青春ラブコメ。第9巻は作家デビューに纏わる話、アニメ化の
トラブルあれこれ、就職戦線、ライバル登場と、各々に転機をもたらす話でいっぱいです。
(イラスト:カントク 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094517194


『妹のすべて』のアニメ制作過程、という形で描かれる現場のヤバさに驚きが隠せない。
その傍らで出版業界の暗部も“京”の就職活動を通じて伝わってくる訳ですが、彼女が
いつしか培ってきた編集者としての熱意に心救われる思いです。その先に注目したい所。

物書きとしての自信をへし折られた“青葉”や、同業である“木曽”の孫“撫子”から
妹のように振舞われる“伊月”。そのデレデレした姿をみて一人不機嫌になる“千尋”の
報われなさが切ない。妹を持つ“春人”を妬んでしまう姿がその思いに拍車を掛けます。

そして迎えた「クロニカクロニクル最終章」。今回、ちょっぴり恥ずかしい場面を見せた
“アシュリー”を加えて闇堕ちした“デスマスク”に立ち向かう大事な局面。副題が示す
「爆発」が発露した時、それぞれが何を思い、どう対処するのか。次巻も目が離せません。

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2018年03月08日

『可愛い女の子に攻略されるのは好きですか?』

天乃聖樹 先生が贈る新作は、日本の将来を担う政治家の卵たる美少年に、日本の裏社会を
仕切る一族の娘が惚れさせたら奴隷を強要する恋愛ゲームを仕掛けていく顛末を描きます。
(イラスト:kakao 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797395471.html


北御門家の乗っ取りを図る南条家当主“才”は後継者にして孫娘“姫沙”を使って同世代
にして相手の次期当主“帝”を篭絡するよう指示する。早速「恋愛ゲーム」へ意気揚々と
臨むことになる2人は互いに敵対する者としてふさわしくない淡い想いを抱えていて──。

惚れたら即破滅、という綱渡りな状況下で“姫沙”と“帝”共に「実は相手のことが好き」
という感情を見せずにやり過ごすにはどうしたら良いかと知恵を絞る様子が実にコミカル。
見目麗しい彼女が仕掛ける様々な罠から窺えるそのポンコツぶりでも楽しませてくれます。

そんな2人だけの恋愛ゲームに乱入してくる、あけすけな“姫沙”の妹“美月”、“帝”の
婚約者である“凛花”、スキャンダル狙いの“木影”といった存在が揺さぶりをかけてくる
展開も見逃せない。“凛花”が油断ならない感じが良いですね。続きが楽しみな作品です。

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2018年03月07日

『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.16』

聴猫芝居 先生が贈る、残念で楽しい日常≒ネトゲライフ。第16巻はネトゲ部に新入部員を
入れるよう厳命された“英騎”たちが“みかん”獲得に向けてネトゲの艦隊戦に臨みます。
(イラスト/Hisasi 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893615-6/


修学旅行のキス騒動から“亜子”が“英騎”に対して距離を置く、というか求められると
逃げてしまうよそよそしさを見せる異常事態。その理由を明かさない彼女を探ってみれば
何ということはない理由でひと安心。顔を真っ赤にする彼女の挿絵は新鮮でもありました。

そしてネトゲ部存続のため“みかん”を勧誘するも、彼女なりのある信念が元で一度は
断られてしまう展開。しかも小型の飛行船で活躍する“英騎”たちと袂を分かつ空賊と
して頑張っていると聞いて頭を悩ませる話運びではありますが流れは不思議と穏やかで。

ここが本作の不思議なところで魅力でもある要素だと再認識。空賊を纏める“バッツ”も
巻き込んでの空戦の果てに導かれる結果は如何に? ということで、こちらも彼ららしい
話の落としどころで実に微笑ましい。次は文化祭、何に挑むのか続刊を楽しみにします。

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2018年03月06日

『29とJK4 〜夢のあとさき〜』

裕時悠示 先生が贈る禁断の年の差ラブコメ。第4巻はリストラを推し進める“剣野”の
度重なる攻勢にジリ貧な“鋭二”がどこまで抗戦できるか、彼の言動に注目が集まります。
(イラスト:Yan-Yam 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797391947.html
http://www.ganganonline.com/contents/nijyukyu/


コールセンターの縮小と閉鎖、大リストラを掲げる“剣野”。八王子コールセンター長に
任命された“鋭二”は懸命に吠えるものの打開策は見つからず、相手の揺さぶりを受けて
センター内からも敵視される始末。きっかけを掴んでも不安材料が多くてやきもきします。

“剣野”と戦う中で見えてくる、“夏川”と“高屋敷”の個人的かつ会社間のしがらみや
会社内の派閥関係、夏川社長の娘と“花恋”の思わぬ接点、そして未だに仲直りできない
“沙樹”との関係など、頭を悩ませる話ばかりで話の落とし所が見えない焦りを感じます。

人と人の繋がりを大切にする“鋭二”が見せた志、誰もが予想しなかった挑戦の姿勢に
思わず心を熱くさせる場面で“剣野”が打った狡猾な一手。子供の喧嘩に親が出るような
展開に“鋭二”の未来、“花恋”の想いの行く先がどうなるか続きが非常に気になります。

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2018年03月05日

『ミニチュア緒花は毒がある。』

岩田洋季 先生が贈る新作は、学校内で悪目立ちする「協調性獲得部」に所属することに
なった少年が毒舌美少女に一目惚れし、罵詈雑言をものともせず突き進む勇姿を描きます。
(イラスト/鈴城敦 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893669-9/


協調性を学ばせる部、しかし実態は変わり者たちを集め隔離する場所。中でも言葉だけで
不良を殺すと噂の“緒花”を目にした“薫”は仮入部初日にまさかの告白。照れる少女に
挑む少年。これは、全身全霊で劇物の女の子を照れさせていく戦いの記録なのである──。

罵詈雑言も何のその。強くしなやかに“緒花”を照れさせるため手を尽くす“薫”は近年
稀に見るヒロインに対して強気なキャラなのがまず新鮮に感じました。二人のやり取りを
微笑ましく見守れる話運びが絶妙。彼が一目惚れした理由も考えられていて興味深い点で。

二人の関係が満更でもない所まで来たところで“緒花”を貶める事件が発生。犯人よりも
彼女を好きだという想いを信じて、「本物の絆」を作るべく理不尽に対して行動を起こす
“薫”。彼のむき出しの感情を受け止めてあげてください。お薦めするに足る作品です。

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2018年03月02日

『モンスター娘のお医者さん4』

2018年2月から 鉄巻とーます 先生によるコミック連載がスタート! 折口良乃 先生が贈る
モン娘診察奮闘記、第4巻は“グレン”たちが街を騒がすドッペルゲンガーの謎に迫ります。
(イラスト:Zトン 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-631231-8


昇格戦で検討する“ティサリア”や墓場街の支配人代理を務める“苦無”、更には師である
“クトゥリフ”にさえ「医療行為だから問題ないもん」と言わんばかりに様々な治療の腕を
披露する“グレン”の無双ぶりが今巻も実に素晴らしい。自分も整骨とかやってほしいです。

“グレン”医療行為に勤しむ傍らで、様々な人と瓜二つの姿をした人物が目撃されるという
噂が街を騒がせていきます。“クトゥリフ”の謎かけ、“苦無”の悩み、“ルララ”の性格
といった挿話がその謎に迫る要素として紐づいていく構成が、話全体としても楽しめる展開。

あとがきにもある通り「生と死」というテーマ、人間とは異なるモンスター娘だからこその
死生観について触れる顛末と、思いがけない“グレン”に対するある分析結果にも注目です。
コミカライズも含めてますますの躍進を期待したいシリーズ、次巻も楽しみにしております。

posted by 秋野ソラ at 00:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル