2018年12月29日

とある「Togetter」まとめマイスターのラノベ回想 2018


社畜系ラノベ読み、インターネット宣伝マン、そして「Togetter」まとめマイスターの
秋野ソラです。いつもお世話になっております。

最近は時間が取れないこともあって長文を書くのが苦手で、年末総括みたいな記事を書く
こともなくなった昨今に、「Togetter」まとめを作り続けて約5年半。数も1,500を超えて
トータルのView数も1,000万を突破しました。継続は力なり、となっていればいいのですが。

ということで、せっかく今年も200個以上は作成した「Togetter」まとめの中からラノベに
関するものを選んで2018年を振り返ってみるのも一興かと思い、こうして記事にした次第。
ただのリンク集のような長々とした様相を呈しておりますがお付き合い頂ければ幸いです。



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【出版業界ネタ】
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◆「小説家になろう」コミカライズ作家の皆さん、YouTubeに漫画が転載されていないかご確認&出版社にご連絡を
https://togetter.com/li/1188090

◆「良い編集者の話」を聞いてほしい
https://togetter.com/li/1194538

◆シュリンク vs 立ち読み
https://togetter.com/li/1217840

◆「買いたいと思ったけど買わなかった人」のデータの拾い方
https://togetter.com/li/1227496

◆カテゴリーエラーなんて気にしない?
https://togetter.com/li/1227811

◆秘策で救う! 出版業界 〜読んだあとでも電子書籍を30日間返品可能とせよ。ただし全額ストアポイントで返すものとする。〜
https://togetter.com/li/1228408

◆それでも僕らに届かない 〜地方書店への配本〜 #一般人の方が時々誤解しておられること
https://togetter.com/li/1249022

◆ペンネーム読みやすさ問題
https://togetter.com/li/1249389

◆もっと「良い編集者の話」を聞いてほしい
https://togetter.com/li/1260244

◆購入報告における書影と著作権
https://togetter.com/li/1260990

◆続・購入報告における書影と著作権
https://togetter.com/li/1267768

◆「自作の宣伝」って恥ずかしいことですか?
https://togetter.com/li/1269739

◆担当編集かく語りき 〜編集者名(迷)言録〜
https://togetter.com/li/1277828

◆「10日間でライトノベル作家になる方法」はあるだろうか
https://togetter.com/li/1283779

◆文筆業の皆さんにも知ってほしい「バージョン管理」
https://togetter.com/li/1294503

◆「【日本の書店がどんどん潰れていく本当の理由】決定的に「粗利」が低いのには原因がある」を読んだ反応の数々 #東洋経済
https://togetter.com/li/1296907


編集者、出版流通、宣伝方法・・・・・・歴史は繰り返す、なんて言葉があるように今年も定番
のような話題を数々まとめた気がします。結論が出るような話ではないかもしれませんが
ある種の気付きになれば、ということで今後も取り上げていきたいテーマでもあります。



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【Vtuberと生放送】
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◆「第一回オンラインラノベビブリオバトル!」
https://togetter.com/li/1233685

◆【告知】8/3(金)のラノベ生放送! 〜書店員トーク生配信 & らの読書会〜
https://togetter.com/li/1251512

◆あいさきさんによる「Vカツ初心者講座」 #Vカツ
https://togetter.com/li/1258231

◆「早川書房SFマガジン」Vtuber計画
https://togetter.com/li/1262228

◆アイドル自己紹介構文 〜本山らのさんの場合〜
https://togetter.com/li/1281041

◆ラノベ界隈のVtuber
https://togetter.com/li/1295506


ライトノベルという枠の中だけでも「Vtuber」と呼ばれる方々の参入が数多く見られた年
であったかと思います。とりわけ 本山らの さんの躍進ぶりが目覚ましく、目にされる方、
耳にされる機会も多かったのではないでしょうか。今後のご活躍に期待したいところです。

また、「ライトノベル放送局」や「ラノベハスラー」といった生放送が行われなくなって
久しいところを「オンラインラノベビブリオバトル!」や「ラノベフューチャーキャス」
といった定期的な放送が行われるようになり、あわせて活気づいた1年だったと思います。



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【セルフ活動】
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◆【告知】『魔法使い黎明期〜劣等生と杖の魔女〜』発売記念 セルフサイン会【9/8(土) 13時〜】
https://togetter.com/li/1253523

◆わたしたちがFGO本を出そうと決めるまで
https://togetter.com/li/1249420

◆西日本豪雨災害チャリティ短編企画『雨上りの短編集』 #がんばろう西日本
https://togetter.com/li/1246863


虎走かける 先生による「セルフサイン会」。作家の皆様も注目された出版社が主催しない
販促活動として『ラノベ関係者は今日も仲良し』のまとめでも何度か取り上げていました。
『魔法使い黎明期』、感想記事も書いた通り面白かったので、みんな買って読みましょう。

今年は数々の災害に見舞われた年でもありました。井戸正善 先生の呼びかけではじまった
「西日本豪雨災害チャリティ短編企画」も実に印象深い社会貢献活動であったと思います。
今年の冬コミもそうですがラノベ作家さんの同人活動も諸所で目につくようになりました。



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【作品語り】
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◆『純真を歌え、トラヴィアータ』を通して「才能」について語るTL #メディアワークス文庫
https://togetter.com/li/1225362

◆離れた道を縁でつなげた作家の矜持
https://togetter.com/li/1228728

◆『三角の距離は限りないゼロ』セルフ舞台探訪 #電撃文庫
https://togetter.com/li/1228998

◆笑う書店員のこぼれ話 #メディアワークス文庫
https://togetter.com/li/1233427

◆ラノベ作家たちに遅れてやってきた「殺意殺意」
https://togetter.com/li/1241776


出版社側で公式に行われているキャンペーンについて、勝手にまとめを作成しているのは
いつもの通りですが、作家個人で「作品語り」をするケースについてまとめる機会も多々
ありました。・・・なんか電撃系が多かった。あと「note」が目に付くようにもなりました。



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【すうすく】
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◆うちの書店で「すうすく」が売れたワケ #電撃文庫
https://togetter.com/li/1224268

◆一冊の本を書くまでを可視化してみた
https://togetter.com/li/1234004

◆\も〜っと広がれ、すうすくの輪!/ #電撃文庫
https://togetter.com/li/1289080

◆コミカライズで \いっぱい広がれ、すうすくの輪!/ #電撃文庫
https://togetter.com/li/1298703


そんな中でも特に応援させていただいたのが 長田信織 先生の「数字で救う! 弱小国家」
シリーズ。2巻の壁を越え、重版し、コミカライズが決定して、そして今また3巻の壁を
超えていこうとする「すうすく」は希望の星として引き続き語り継いでいきたい作品です。



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【某書店のラノベ担当さん、ウルトラ円満退職】
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◆この素晴らしい某ラノ担に祝福を!
https://togetter.com/li/1286624


「すうすく」の躍進を担った一人、と言っても過言ではない 某書店のラノベ担当 さんが
先日、電撃発表されたウルトラ円満退職された件もまとめさせていただきました。今後は
ライトノベルに関わるお仕事をされるという話でしたが、どこで表に出てくるか注目です。



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【美少女文庫】
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◆【みかど鉄狼×Hisasi 美少女文庫新企画始動!】書いてもらいたい&描いてもらいたい「ロリモン娘」リクエスト集 #美少女文庫
https://togetter.com/li/1201890

◆おまえも美少女文庫作家にしてやろうか!
https://togetter.com/li/1234007

◆「声に出して読みたい美少女文庫の題名」
https://togetter.com/li/1234320

◆初心者から「美少女文庫って何から読めばいいの?」と聞かれたら
https://togetter.com/li/1274711

◆名作のタイトルに「美少女文庫」と付けると美少女文庫
https://togetter.com/li/1276109

◆このエロライトノベルがすごい2019を選んでください
https://togetter.com/li/1292410


三門鉄狼 先生が「みかど鉄狼」名義で作品を上梓されたときも随分と驚きましたが、更に
ニシ 先生、ちょきんぎょ。先生、内田弘樹 先生、肥前文俊 先生と「美少女文庫」さんの
ライトノベル作家を取り込む動きが目覚ましかったのも注目の年だったように感じてます。

・・・何かにつけてネタにしてすみません。いろいろな意味でいつもお世話になっております。



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【プロットがうまれるTL】
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◆プロットがうまれるTL 〜ラノベ作家美少女化計画〜
https://togetter.com/li/1237939

◆プロットがうまれるTL 〜ゆるふわ探偵は今日も推理に自信がない〜
https://togetter.com/li/1290439


ラノベ作家は美少女ですので、というのはさておき。作れそうだと感じたら作っている
このシリーズ、何と言っても「ゆるふわ探偵」の経緯は印象深いものがありました。
あとは版元さんが名乗り出てくれるだけなのでよろしくお願いしますね、ということで。



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【推し】
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◆「推しのラノベ1作だけ選べ」と言われてどの作品を思い浮かべますか?
https://togetter.com/li/1230256

◆「推しのラノベ1作だけ選べ」と言われてどの作品を思い浮かべますか?(2)
https://togetter.com/li/1231118

◆「推しのラノベ1作だけ選べ」と言われてどの作品を思い浮かべますか?(3)
https://togetter.com/li/1231163


みかこ さんが何気なく作られた「推しのラノベ1作だけ選べ」タグ。まとめてみたら何と
「Togetter」のまとめ1つに収録できるツイートが1万、という仕様に初めてぶちあたる
という後にも先にもなかなかない経験をしました。世代が感じられるネタでもあったかと。



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【初めて読んだファンタジア文庫作品】
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◆初めて読んだファンタジア文庫作品 〜ファンタジア文庫&ドラゴンマガジン30周年記念〜
https://togetter.com/li/1279168

◆「復刊してほしい富士見ミステリー文庫作品」要望リスト
https://togetter.com/li/1238682


『スレイヤーズ』の新刊が発売されるなど30周年を迎えた「ファンタジア文庫」について
初読み作品で盛り上がった時もありました。「富士ミス」の話は別件で上がったのですが
古参兵としてはネタが集まれば随時まとめていきたいと思ってますので、どうぞご贔屓に。



◆初心者から「ラノベって何から読めばいいの?」と聞かれたら
https://togetter.com/li/1274246

◆初心者から「小説家になろうって何から読めばいいの?」と聞かれたら
https://togetter.com/li/1274454

◆初心者から「美少女文庫って何から読めばいいの?」と聞かれたら
https://togetter.com/li/1274711


「初心者」シリーズが派生がうまれる形で盛り上がっていたのも記憶に新しいところです。
この他にも、様々な大喜利系まとめなどをいつも通りに作らせていただいたりしました。
まとめの一覧( https://togetter.com/id/akinosora_ )を見てもらえればもう一目瞭然。



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【最近のラノベ調査】
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◆【候補作品募集】「本当に読んでもらいたいライトノベルフェア」の棚が作りたいのですが
https://togetter.com/li/1223884

◆【市場調査】「主にヒロイン視点で」「学園モノ(青春モノ)」「日常モノ(日常ミステリ)」の最近のライトノベルでオススメがあれば教えてほしいです
https://togetter.com/li/1266506


「Twitter」で広く意見を募って、いわゆる集合知として活用してみる試みも見られました。
「DIVERSE NOVEL」さんも宣伝以外に前のめりな姿勢でツイートされていたのが好感触で、
何かこう、有効活用できたらいいよね、という想いを一つの形にしてくれた感があります。



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【失恋】
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◆失恋構文
https://togetter.com/li/1250942

◆愚か先輩 〜失恋構文〜
https://togetter.com/li/1256793

◆「後輩さしすせそ」に見る光と闇 〜愚かくんと後輩ちゃん〜
https://togetter.com/li/1260159

◆いま求められる「負けない幼なじみ」
https://togetter.com/li/1260404

◆失恋モンスター
https://togetter.com/li/1261913

◆「故人ヒロインこれくしょん」構想
https://togetter.com/li/1261923

◆「一番星には手が届かない。」
https://togetter.com/li/1273663

◆【告知】「失恋ラジオ 〜今でも胃が痛くなる〜」【配信済】
https://togetter.com/li/1292431


今や 涼暮皐 先生の代名詞と言えるかもしれない「失恋構文」。ごくごく一部の界隈にて
盛り上がりを見せた、というか見せ続けている、あるいは巻き込まれている「失恋」なる
キーワードが目に付いた気がします。いつか失恋アンソロジーとか出たらいいと思います。

あと、「MF文庫J」さんは『ワキヤくんの主役理論』の続刊を速やかに刊行してかの作品を
「胃痛ラブコメ」として確固たる地位を築かせてほしい、と一読者として切に願う次第。
「このラノ」新作部門・第7位(総合・第22位)のランクインおめでとうございますです。



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【96年組】
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◆作者と読者の距離感について考える
https://togetter.com/li/1227461

◆96年組がラノベ業界を席巻する!?
https://togetter.com/li/1295459


作家と読者。一昔前なら「サイン会」なんて機会でもなければ会話することもない間柄で
ありましたが、今ではネットを介せばやり取りできる。便利になったからこそ変わりゆく
関係に思うところある面が見えてくるのは、これもまたよく耳にする話題でもあります。

そんな中で、かねてより注目していた「96年組」というキーワードを遂にまとめる機会に
恵まれました。こういう面白い、というか興味深い関係が築けるのも世代間の違いかなぁ
なんて思ったりするあたりがオッサン的な思考で。良い意味で何かやらかしてほしい所。



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【まとめ】
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振り返れば他にも様々ありますが、キリがないのでこのへんで。

「Togetter」まとめを作り続けている理由の一つとして、ライトノベルって面白そうだぞ
ということを、ライトノベルを知らない方々にも感じ取ってもらって、あわよくば書籍を
手に取ってもらえれば、という想いがあります。この方針は先々も変わらないと思います。

そういった意味合いで今年も数多くまとめを作れたことに喜びを感じると共に、2019年も
負けないくらいライトノベル関連のまとめを作り続けられたら、と思う所でもあります。
引き続き、断りもなくまとめていきますので生温かい目で見届けていただければこれ幸い。



◆秋野ソラ(@akinosora_)さんのまとめ - Togetter
https://togetter.com/id/akinosora_

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年12月28日

『GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンXI<下>』

川上稔 先生が贈る戦国学園ファンタジー。11話下巻は不運に死のうとする「運命」相手に
生きたいと諦めない“トーリ”たちが平行線を辿り、境界線上で何を見い出すか注目です。
(イラスト:さとやす 先生(TENKY))

https://dengekibunko.jp/product/horizon/321808000014.html


第二の月を目指す「不運な」武蔵勢に対し「幸運な」同一人物、瓦解な者たちをぶつける
「運命」。その確固たる意志に国や立場を超えて総力戦で臨む人々の想いが衝突する様は
一つ一つが名場面。“二代”のエピソードとか、前振り込みで感慨深いものがありました。

幸せだから強いのか。否、そうでないからこそ得た知識や力があることを“喜美”が総括
するかのように教えてくれました。『合体絶対ホライゾン』のくだりは熱いの何のって。
大罪武装を前に相対する「運命」最後の抵抗すら、不運な者たちは乗り越えていきます。

運命が変わった瞬間、課題を乗り越えたと実感させてくれた“ホライゾン”の笑顔が深く
胸に残ります。十年ひと区切り、ここまで導いていただいた様々な幸せに心からの感謝を。
そしてこの先が、あるいはまだ見ぬ過去が広がる可能性に大いに期待したいと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年12月27日

『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインIX ―フォース・スクワッド・ジャム〈下〉―』

時雨沢恵一 先生が贈る、川原礫 先生の世界観「GGO」を元にした痛快ガンアクション作品。
第9巻は「結婚を前提としたお付き合い」の行方を決める「SJ4」の決着までを描きます。
(イラスト:黒星紅白 先生 原案・監修:川原礫 先生)

https://dengekibunko.jp/product/ggo/321806000036.html


“ファイヤ”率いる歴戦の猛者たちが仕掛ける攻勢に、健闘しながら進む“レン”たちも
流石にジリ貧。もうダメか・・・という所であのチームが示した意外な反応は安堵する所では
なく「クソ作家」が拵えた制限ルール下での激戦を示す予兆という用意周到ぶりがすごい。

最終決戦での“レン”の戦いをアシストするため新たな武器を提供する“ピトフーイ”に
並々ならぬ愛を感じると共に、早速気に入ってハートマークを浮かべてしまう“レン”も
道を踏み外している感があってまたすごい。グッズとしての見立ても良く商売上手な予感。

未読の方には「口絵を最初に見ちゃイカン」と言わせていただくとして、“ファイヤ”の
お付き合いは成立するのか、そして「SJ4」勝者は、“レン”らしいと言うしかない顛末を
お見逃しなく。“シャーリー”にMVPをあげたい所です。短編集を出すのも良いと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年12月26日

『はじらいサキュバスがドヤ顔かわいい。(2) 〜そ、そろそろ私を好きと認めたらどうですか……?』

旭蓑雄 先生が贈る恋に悶えるサキュバスラブコメ。第2巻は同業者の男と会おうとしたり
恋人のふりをして家に帰省したりする“夜美”に振り回される“康史”の心情を描きます。
(イラスト:なたーしゃ 先生)

https://dengekibunko.jp/product/hajirai/321808000012.html


「しろみんの絵とどっちが好きなんですか?」「『夜美検定』を受けてもらいます」など
相変わらず面倒くさい言動を見せる“夜美”。その彼女に夢で迫られる“康史”の欲望に
満ちた自分と自制心で戒める自分がせめぎ合う描写が2人の関係をまず物語ってくれます。

“リリィ”の奇行や“夜美”の母親が示すからかい上手なそぶりに現実でも欲望まみれに
なりかける“康史”を戒める、彼女の父親が語る経験談。“康史”の心を揺り動かすのは
“夜美”のイラストなのか、サキュバスの力なのか。問い直される愛の形が実に悩ましい。

所々で織り込まれるネットスラングな描写にクスッとしている所で現れる、自称退魔師の
“百子”がいろいろとフラグを回収していく形になるのでその動向にご注目頂きたいのと
非常事態とは言え大いなる失言をした“康史”は落ちてしまうのか、続きが楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 00:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年12月25日

『はたらく魔王さま!20』

和ヶ原聡司 先生が贈る魔王と勇者の庶民派ファンタジー。第20巻は迫る「頂点会議」前に
“アラス・ラムス”のためとは言え“真奥”と“恵美”が共同生活を営むことになります。
(イラスト:029 先生)

https://dengekibunko.jp/product/maousama/321808000008.html


とばっちりを受けた“サリエル”が乗り込んでくるだけでなく主導権を握られっぱなしの
展開が続く“真奥”。それは“恵美”との共同生活でも変わらず、仕舞いには「敗北」を
あんな形で突きつけられることになるとは。“芦屋”の挿絵が印象的で、思わず苦笑い。

口さがない“天祢”の発言で“鈴乃”や“エメラダ”が慌てふためくのに対し“千穂”の
分かりきってる感が対称的でまた面白い。その“千穂”も本件に対し達観している訳では
なくて前のめりに頑張ってます。“古谷”さん共々、応援していきたいと思える展開です。

「頂点会議」でも立派に議長を務めた“千穂”は「もう頑張りません!」と力説しますが
世界がそれを認めない感じなので踏ん張って頂きたい。一方で動揺を隠せない“真奥”が
恋愛に対して宙ぶらりんな背景は理解したので、そこを続きで乗り越えてもらいたいです。

posted by 秋野ソラ at 00:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年12月24日

『ソードアート・オンライン21 ユナイタル・リングI』

川原礫 先生が贈る大人気シリーズ。未知の領域へ突入していく完全書き下ろしの第21巻は
これまでの世界観が融合したサバイバルMMOに、“キリト”たちがレベル1から挑戦します。
(イラスト:abec 先生)

https://dengekibunko.jp/product/sao/321808000015.html


意味深長なログの書き出しから始まったと思ったらアインクラッドが、あのログハウスが
突然落下して。更には一部の装備品、スキルを除きステータスや所持品がリセットされる
という未知の世界に落とされる不安感を“キリト”側と“リズ”側の視点で煽ってきます。

とは言いながら、生産系スキルを伸ばしつつのサバイバル生活に勤しむ“キリト”たちの
前向きな姿勢や、“リズ”たちが窮地の中から思いがけないチャンスを見い出すあたりに
少しずつ活路が思い描けるようになってくると色々な可能性も想像できて興味深い展開に。

ログハウス再建を目指してスローライフというワケにはいかないバトルの描写、緊張感も
しっかり織り込みつつ、「SAO」時代とは異なり現実世界とも密接に関係をアピールする
引きの仕込みもバッチリ。新章の滑り出しとして手応え十分、続きも期待できる内容です。

posted by 秋野ソラ at 00:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年12月21日

『転生! 竹中半兵衛 マイナー武将に転生した仲間たちと戦国乱世を生き抜く 2』

青山有 先生が贈る戦国ファンタジー。『竹中半兵衛の生存戦略』から続く待望の第2巻は
「茶室」の成果をいよいよ“信長”にぶつけていく“半兵衛”らの大活躍ぶりを描きます。
(イラスト:長浜めぐみ 先生)

https://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-24135-8.html
https://ncode.syosetu.com/n0681de/


言わずと知れた桶狭間の戦いで“織田信長”が“今川義元”を討つ、その史実すら茶室の
8人の未来、そして自分自身の益とするために積極介入していく“竹中半兵衛”の狙い。
それが次々に嵌まって歴史の「もしも」を構築していく展開は思わず熱が入るというもの。

破竹の勢いで進む“竹中半兵衛”の影で“松平元康”の猛攻を受け窮地に陥る“今川氏真”。
その頼りない姿には家臣と同じく落胆を覚えますが、“北条氏規”の思いがけない奇襲を
糧に奮戦していく様子は実に爽快。番外編で捕捉される機微の描写も見所の一つでしょう。

“織田信長”との会談もこなし「今孔明」などと絶賛される“竹中半兵衛”らが茶室にて
次々と打ち出していく内政施策。文明が進みだし、史実とは異なる主君に遣える武将らも
増えてきたことで更に不利な状況に陥る“信長”を追い込みきれるか、続きに注目です。

posted by 秋野ソラ at 01:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年12月20日

『十歳の最強魔導師5』

天乃聖樹 先生が贈る、十歳少女と仲間たちの魔法学校ライフ。第5巻は“黒雨の魔女”と
対峙する“フェリス”が、鍵を握る魔道具を巡り新たな出会いと意外な真実を目にします。
(イラスト : フカヒレ 先生)

https://herobunko.com/books/hero45/9072/


友だち思いな、ごく普通の女の子。プロローグから察せられる“黒雨の魔女”本来の姿と
それを証明する魔道具「アルタマキア」の真実に気付けるか。それが魔女を討とうとする
勢力の流れと、何より目的を果たそうとする魔女の策が成功するまでに間に合うかが勝負。

そんな緊張感も知らぬ間、魔道具を求めて訪れた王都でビクビクする“フェリス”の様子
ですとか、彼女が出くわした“エリーゼ”の思わぬぞっこんぶりですとか、見ていて実に
心が和やかにさせてくれます。押し負けちゃう“ミランダ”のあの顔ったらもう最高です。

王都を襲撃する“黒雨の魔女”と向き合う“フェリス”が魔女の悪意を受け止め、本来の
気持ちに昇華することができるか。その期待にしっかり応えてくれるからこそ「女王」に
相応しいと言えましょう。その魔女からの助言が意味する所は何か。続きが気になります。

posted by 秋野ソラ at 00:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年12月19日

『継母の連れ子が元カノだった 昔の恋が終わってくれない』

紙城境介 先生の「第3回カクヨムWeb小説コンテスト(ラブコメ部門)・大賞」受賞作。
高校生になり親の再婚から同居することになった元恋人2人が意識し合う様子を描きます。
(イラスト:たかやKi 先生)

https://sneakerbunko.jp/product/motokano/321808000429.html
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883783581


読書という共通項を契機にデートを重ね、キスもした“水斗”と“結女”。そんな2人も
ふとしたことで憎ましく思う間柄になってしまうのが男女の仲の難しさ。それすら上回る
神のいたずらで同じ屋根の下qで暮らすことになる両者の前途は色々と多難なワケで──。

“水斗”と“結女”、それぞれの視点で語られる互いに向けた感情の矛盾がもどかしさと
こそばゆさを「これでもか!」と突きつけてくる展開はまさにラブコメにふさわしいノリ。
案外とポンコツな“結女”がいろいろと油断しちゃう言動の数々が何とも好ましい限りで。

そんなゆるふわ空間を意外な刺客が崩していこうとする、これまた運命的な縁を目の当たり
にした“水斗”と“結女”がどう対応するか。その顛末を含めた「きょうだいルール」の
行方をぜひご堪能いただきたい。たかやKi 先生の挿絵も雰囲気バッチリでオススメです。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年12月18日

『お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。2』

凪木エコ 先生が贈る青春ラブコメ。第2巻はボッチライフを邪魔される“春一”が今度は
“夢乃”のアルバイトに掛ける想いを知り、またさりげなく手を差し伸べることになります。
(イラスト:あゆま紗由 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321803001774


おひとり様ライフを過ごしつつもプールイベントで“英玲奈”たち女性陣の水着姿を堪能
したりと羨ましさ炸裂の“春一”。巻き込まれエピソードなどで「らしさ」を見せる彼が
ふと目にした“夢乃”の子供好きな一面と人間関係に悩む姿が話に新たな波風を立てます。

夢を追う姿勢を“春一”の言葉で後押しされた“夢乃”だからこそ、友人である“比奈”
からの何気ない一言に強く反応せざるを得ないのも分かるというもので。けれどそれだけ
では辿り着けない「ソロ充」の妙な凄さに納得できるのもまた得心がいく。それが面白い。

今巻もなんだかんだ言って“夢乃”のピンチを思いがけない形で救ってしまう“春一”が
格好良いのなんの。それでいて“花梨”や“瑠璃”からのアプローチもあしらうあたりも
ブレがなくてまた良し。その彼を爆弾発言で戸惑わせる「彼女」の存在が気になります。

posted by 秋野ソラ at 00:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年12月17日

『救世主だった僕が三千年後の世界で土を掘る理由2』

有丈ほえる 先生が贈る考古学ファンタジー。第2巻は千年前の古戦場に消えた将軍の足跡
を追う“ニナ”たちが辿り着いた発掘村で彼の秘密、そして更なる陰謀の影を目にします。
(イラスト:ちょこ庵 先生)

http://lanove.kodansha.co.jp/books/2018/12/#bk9784065143391


突如現れた敵勢力と対峙し、共に消えた“サイトバル”将軍はアルデヒトを救った英雄。
彼が消息を絶ったハバラキ古戦場が発掘の舞台。“ニナ”をライバル視する“アカホヤ”の
登場で俄然、彼女の過去が気になりはじめた“リュト”の葛藤する様子が話の焦点の一つ。

発掘村に辿り着いた“ニナ”たちは目にするアカデミーや考古学研究の暗部も何のそので
目的とする遺跡を探し出す、という展開は胸がすくもの。“アカホヤ”がいることで演出
としても際立つものがあります。しかしながら真の敵は別にいる、という展開が実に熱い。

遺跡発掘を巡る陰謀に牙を剥けられた“ニナ”たちが肝をつぶす中で知った思いがけない
歴史の真実。更にその裏で“リュト”が直面する「あの人」の手のひら返しぶりには二度
ビックリと言わざるを得ません。過去の出来事がどこまで根強く絡んでいるのか注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年12月14日

『裏世界ピクニック3 ヤマノケハイ』

宮澤伊織 先生が贈る女子ふたり怪異探検サバイバル・ストーリー。第3巻は呪いの影響も
なく裏世界での探検を再開する“空魚”と“鳥子”の2人に“冴月”の影がちらつきます。
(イラスト:shirakaba 先生)

http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000014069/shurui_3/page1/order/
http://www.ganganonline.com/contents/urasekai/


「ヤマノケハイ」では“小桜”の心配を他所に裏世界の安全ルート構築に乗り出す“空魚”
と“鳥子”の様子が久々に穏やか。“鳥子”の生まれ育ちに布石を感じたり、そんな話を
聞いた“空魚”が干渉してくる“冴月”の件を隠しながら色々と頭を悩ませるのが印象的。

「サンヌキさんとカラテカさん」において“茜理”の友人“夏妃”が巻き込まれた怪異の
対応に乗り出す2人を他所に、さりげなく百合な展開を見せてくれる設定がなかなかの妙。
能力使用に迷いのない“鳥子”に注目しつつ、“ウルミルナ”の予兆で緊張感が増します。

「ささやきボイスは自己責任」、秀逸な章題が指し示すテーマの象徴“潤巳ルナ”の動画
と“冴月”との関係、そして今の彼女と相対する“鳥子”の様子、最悪の事態に直面した
“空魚”がさらけ出す激情。コンビ2人が結論づける顛末は百合ポイント高めで素敵です。

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2018年12月13日

『精霊幻想記 12.戦場の交響曲』

北山結莉 先生が贈る異世界転生譚。ドラマCD付き特装版が同時発売となる第12巻は助けた
“リオ”と助けられた“クリスティーナ”の葛藤を描きつつ、陰謀が巡らされていきます。
(イラスト/Riv 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/815.html
https://hobbyjapan.co.jp/comic/series/seireigensouki/


“春人”が“リオ”と同一人物である、と類推するきっかけを得た“クリスティーナ”が
あの日、彼を学院から遠ざけた者らと同じだと戒める様子が“ヴァネッサ”共々痛々しい。
“リオ”も含めてお互いに気付いているんじゃないかと胸の内を探り合う様子も心苦しい。

合縁奇縁の組合せで護衛任務につく“リオ”が追ってから逃れるための策も“レイス”の
読みの前では一歩及ばずで。彼に後押しされて“シャルル”が曝け出していく強欲ぶりが
逃亡劇の中で繰り広げられる微笑ましい女性陣らの雰囲気をも覆していくのが小憎らしい。

国境を前にあと一歩、という場面での激闘に“サラ”たちの力も借りて臨む“リオ”でも
防ぎきれない“クリスティーナ”の窮地。勢いに任せて彼の逆鱗に触れた“シャルル”は
お気の毒ですが胸がスッとしました。歴史を震撼させた彼の行方が気になるばかりです。

posted by 秋野ソラ at 00:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年12月12日

『榮国物語 春華とりかえ抄 四』

一石月下 先生が贈る男女逆転中華譚。第4巻は貴族優遇の“白水”が優勢な宰相選の対抗
として選ばれた“海宝”を後押しするため提案された縁談話に彼は大いに頭を悩ませます。
(イラスト:ノクシ 先生)

https://www.kadokawa.co.jp/product/321807000694/


貴族たちは“白水”を推す。反発する民衆は“海宝”を担ぎ上げる。しかし彼が勝つには
縁談を受けて宰相家、つまり貴族の力を借りなければならず民衆からの反発は必至。実に
綺麗な板挟みに加えて“春蘭”への想いを捨てきれない彼の懊悩ぶりが妙に微笑ましい。

“海宝”の気持ちも知らず縁談に賛成の意を示す“春蘭”。そんな彼女の罪つくりな所を
教えてあげない“秋明”のいたずらも後押しする形で最大の岐路に立たされる彼を他所に
宰相選挙に向けて抜け目ない追い打ちをかける“白水”の一手がいやらしくて憎たらしい。

まさに手も足も出ない状況を打ち返すあの奇策を立案し実行に移す“春蘭”に悪女の才を
感じずにはいられない一方で、ついに吹っ切れた“海宝”の清々しさたるや実にあっぱれ。
人の縁が魅せる展開を経て、“春蘭”らも気持ちにけじめが求められそうで続きが楽しみ。

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2018年12月11日

『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 7』

手島史詞 先生が贈る、不愛想魔王と箱入りエルフによるラブコメファンタジー。第7巻は
新たな魔術師に命を狙われる“ザガン”が、“フォル”のために無人島へと足を運びます。
(イラスト/COMTA 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/816.html
https://hobbyjapan.co.jp/comic/series/madoai/


「愛で力」カウンターの様相を呈している“ゴメリ”が面目躍如となる場面の目白押し。
“ネフィ”の水着姿が可憐すぎて直視できず、念写魔術の改良に乗り出す“ザガン”の
へっぽこぶりが輪をかけて微笑ましい。カバー絵での浴衣姿フォローがありがたいです。

リゾート気分から一転してサバイバル生活へと突入しても動揺しない“ザガン”に隠れて
“シャスティル”と“バルバロス”の友達以上恋人未満っぽい掛け合いがまたこそばゆい。
“黒花”が“リリス”に心配される様子や、彼女が決意を口にする展開は心温まります。

今回“ザガン”の命を狙う“デカラビア”が魔王を退けた実力を見せつけた・・・かと思えば
その本質を見抜いた余裕ぶりを見せるあたりは“ザガン”らしい。その裏に隠されていた
戦いの火種すらも退けるあたりも。“アザゼル”の謎が更に深まり、続きが気になります。

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年12月10日

『俺もおまえもちょろすぎないか3』

保住圭 先生が贈る超濃厚ハイスピードラブコメ。第3巻は“つぶら”との婚約という形で
想いの周知を図る“功成”に対して、妹の“悠伊”からまさかの反対表明が飛び出します。
(イラスト:すいみゃ 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/omachoro/321806000207.html


“功成”と“つぶら”、若い2人のお付き合いが未来永劫つづくとは限らないと指摘する
“悠伊”の言い分もごもっともで。その意見をはねのけるべく“つぶら”の母が既成事実
を作るために旅行へ誘ってくれるあたりがいい家族。祖母も実にイイ味だしてて素敵です。

そもそも“悠伊”に苦言を呈した理由、それこそが兄妹共に筋金入りの「ちょろい」家系
であることを示す、まさに本作らしさに溢れていました。“つぶら”との友人関係と抱く
想いとの間で揺れ動く機微はキュンキュンくるものがあって、ツボに入りまくりでした。

“つぶら”が“悠伊”を羨む感情にもなかなかに独占欲の強さが垣間見えて微笑ましい。
“悠伊”が自分の感情に、“功成”が妹からの想いに、それぞれどう折り合いをつけるか。
見事な大団円につながるエピローグと共にぜひ見届けてほしい。見事な締め括りでした。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年12月07日

『ロクでなし魔術講師と禁忌教典13』

羊太郎 先生が贈る超破天荒新世代学園アクションファンタジー。第13巻は“リィエル”を
命の危機から救うため“グレン”がかつての盟友と対峙する運命のいたずらに見舞われます。
(イラスト:三嶋くろね 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321802000314


エーテル乖離症で突如倒れた“リィエル”を救うために必要なセフィラ・マップ。それを
持つ“サイラス”から指示される、女王の暗殺未遂で逃亡中の“アルベルト”討伐命令。
“グレン”に選択の余地なし、な状況に詰ませる流れと進んでいく陰謀の話運びがお見事。

特務分室に呼び戻されてみれば新参者になめられたり、と踏んだり蹴ったりな“グレン”。
そんな新参者たちも“アルベルト”からすれば“グレン”にも劣ると退ける様子は圧倒的。
戦わざるを得ない2人の息の合った読み合い、力と技術の応酬が生み出す戦闘が実に熱い。

“サイラス”や“アルベルト”の思惑をギリギリまで掴ませない緊迫した展開が土壇場で
“グレン”の大逆転劇を演出する形で昇華されていく流れは爽快感があふれます。けれど
裏側で暗躍していた「あの人」のほうが上手だった点が気になりすぎて続きが楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年12月06日

『ラストラウンド・アーサーズ2 聖女アーサーと赤の幼女騎士』

羊太郎 先生が贈るアーサー王継承を巡るバトルストーリー。第2巻は“凛太朗”を師匠と
呼ぶ美少女“エマ”の登場に戸惑う“瑠奈”が、王としての立場を賭けて勝負に臨みます。
(イラスト:はいむらきよたか 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321803001781


今巻も冒頭からいろいろとやらかしてくれる“瑠奈”に対し、健気で頑張り屋“エマ”と
彼女の気持ちを後押しする“ラモラック”の指導もあって“凛太朗”の中での評価が高く
なっていく展開がコミカルで面白い。ここで言う「評価」が後々で効いてくるのも含めて。

“凜太朗”との戦いに何かと固執してくる“ラモラック”の直接的、間接的なアプローチ。
それが“エマ”に秘められた過去、背負わされてきた責任にも及んでくるからえげつない。
自動防御する相手に苦戦する彼も、彼を巡って争う“瑠奈”も分が悪く焦りが浮かびます。

土壇場で選んだ“凜太朗”の選択肢に“瑠奈”も失意する・・・かと思えば、そこにこそ絆の
証が見えてくるという演出の妙と、改めて王の器とは何かを強く印象づける勝敗の行方が
また熱かった。巻末で見せる“ガウェイン”と“フェリシア”のリアクションも見所です。

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2018年12月05日

『魔王学院の不適合者3 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』

秋 先生の「小説家になろう」投稿作の書籍化作品。第3巻は学院交流という形で勇者らが
学ぶ学院へと足を踏み入れることになった“アノス”たちが陰謀に巻き込まれていきます。
(イラスト:しずまよしのり 先生)

https://dengekibunko.jp/product/maougakuin/321806000039.html


「勇者学院」選抜クラスを自ら指導する学院長“ディエゴ”が、悪魔学院の面々に対して
見せる険悪さ。それが勇者の転生者たちにも表れていて憎らしさを感じずにはいられない
学院交流の最中で“アノス”や“レイ”が彼らを一蹴していく様子は爽快感を覚えます。

“カノン”に遠く及ばない彼らが勇者の末裔として二千年に渡り蓄積してきた憎悪の深さ。
それが形となって現れたときに見える、交流中に出会った“エレオノール”の悲哀も深い。
すべてを知った“アノス”が一切合切を救ってやろうと振舞う様子に安堵すら感じます。

そして遂に現れた“アヴォス・ディルヘヴィア”。すでに見抜いていた“アノス”が彼と
どう対峙するのか、そしてどう決着をつけるのか。それぞれの矜持がぶつかる戦いは必見。
めでたく大団円で完結か? という話の続きをどう動かしていくのか見守らせて頂きます。

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2018年12月04日

『bella peregrina.(ベラ ペレグリナ)カワイイ天狼(オル)の育てかた。』

山下泰昌 先生の「第10回GA文庫大賞・奨励賞」受賞作。異世界との通行が可能となった
日本でバトルイベントに巻き込まれる研究者志望の少年が繰り広げるラブコメディです。
(イラスト:6U☆ 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797399899.html


パラフェ、と通称される異世界で行われてきたエンジェルライド。ある日、乗り手不在の
エンジェルに遭遇し、偶然にも精神同調して乗り手の代わりを務めた“雅文”はそのまま
一緒に戦ってほしいと詰め寄られる。そのエンジェルはある大きな欠点を抱えていて──。

「マサフミはただ乗っているだけでいい」そう嘯く“オル”の言葉に彼女の成績不振たる
所以があると気づいた“雅文”が、持ち前の分析能力と日本で開催されるという地の利を
活かして勝利への可能性を見い出していく展開が楽しい。何より彼女の振舞いが可愛い。

エンジェルに関する挿絵がないので、空で接戦する様子は脳内補完する必要はありますが
因縁深い強敵“ベルス”に挑む“オル”と“雅文”の間に、急速かつ親密に築かれていく
信頼関係にもご注目。彼に何やかやと協力してくれる“スキム”の言動がお気に入りです。

posted by 秋野ソラ at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル