杉井光 先生が贈る青春バンドストーリー。第8巻はPNOが注目を集め稼げるようになった
“真琴”が2度目の文化祭を目前とする学校に在籍し続ける意味を自問自答していきます。
(イラスト:春夏冬ゆう 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/322512000235.html 】
“拓斗”の急な呼び出しで学校を休んでも親に咎められず、“伽耶”が文化祭で参加する
朗読劇に“凛子”たちが劇伴を付けようとすれば先生方から「騒ぎになる」と咎められて、
“真琴”が高校中退するのは既定路線・・・みたいな流れを何とかしたくなる今巻の話運び。
鍵となるのは朗読劇の作中作。“伽耶”を題材に「竹取物語」をアレンジした物語を綴る
彼女の友人“悠麻子”が、“真琴”に高校生としての今を過ごす意義に気づかせてくれた
顛末は救いにも似て。彼が彼女に終わらせ方を問うことを楽しいと言った独白が嬉しくて。
“真琴”が学校案内パンフレットの撮影に協力した気紛れの理由。その奥底にあるものが
ラストで結実できたのは生徒会長の存在も寄与していたことも印象深くて。例のお誘いを
断った彼に“朱音”が訳知り顔で笑う姿も実際に見てみたいくらいで。続きも楽しみです。
2026年07月21日
2026年07月20日
『歌姫を殺したい』
来述延 先生の「第32回電撃小説大賞・金賞」受賞作。友だちも作らずに作曲活動を続ける
少年が手応えを感じられず悶々と日々を過ごす中で訪れた転機に葛藤する顛末を描きます。
(イラスト:熊野だう 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/utahime/322510000727.html 】
何者かになりたくて曲を作り、公開してはしっくりこない何かを苦痛とも感じる“間原”。
同じ高校生で歌姫と名高い“ニーナ”に憧憬と嫉妬を抱く彼が彼女のグッズが付いた鍵の
持ち主である少女“蛯川”と出会い、同じ歌姫好きだと知った勢いで友だちとなるが──。
友だち付き合いの経験が互いに浅い“蛯川”と“間原”が距離を縮めていく微笑ましさと
共に秘密を抱えていることで気まずくなったりもするもどかしさがいかにも青春な雰囲気。
それが明かされることで彼の心に劣等感の深い影を落とすことになる展開は気を揉みます。
“間原”の音楽に足りない「何か」。それに気づかせてくれた“蛯川”を傷つけることに
なっても補う一歩を踏み出せるか。悩み続けた先に選んだ彼の選択は見届ける意義のある
結末を魅せてくれたと感じます。2人らしい距離感で約束が果たされることを期待します。
少年が手応えを感じられず悶々と日々を過ごす中で訪れた転機に葛藤する顛末を描きます。
(イラスト:熊野だう 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/utahime/322510000727.html 】
何者かになりたくて曲を作り、公開してはしっくりこない何かを苦痛とも感じる“間原”。
同じ高校生で歌姫と名高い“ニーナ”に憧憬と嫉妬を抱く彼が彼女のグッズが付いた鍵の
持ち主である少女“蛯川”と出会い、同じ歌姫好きだと知った勢いで友だちとなるが──。
友だち付き合いの経験が互いに浅い“蛯川”と“間原”が距離を縮めていく微笑ましさと
共に秘密を抱えていることで気まずくなったりもするもどかしさがいかにも青春な雰囲気。
それが明かされることで彼の心に劣等感の深い影を落とすことになる展開は気を揉みます。
“間原”の音楽に足りない「何か」。それに気づかせてくれた“蛯川”を傷つけることに
なっても補う一歩を踏み出せるか。悩み続けた先に選んだ彼の選択は見届ける意義のある
結末を魅せてくれたと感じます。2人らしい距離感で約束が果たされることを期待します。
2026年07月17日
『聖女が、壺』
六つ花えいこ 先生が贈る「聖女」シリーズ完全版。第2弾は魔法使いに頭を壺にされた
状態で召喚された少女が異世界の窮地を救う旅の中でかけがえのない想いを溜めこみます。
(イラスト:和花 先生)
【 https://www.shinchosha.co.jp/book/180334/ 】
“笑美”の目に飛び込んできたのは、現代社会とは全く異なるファンタジー世界。そして
彼女をこの世界に導いた優男な魔法使い“サイード”と、彼に詰め寄る日本人の“冬馬”。
掛けようとした声が出ないことに驚いた彼女を映す鏡には頭が壺になった自分がいて──。
「世界をお救いください」と言われても頭が壺となった“笑美”に何が出来るというのか。
魔王を倒す旅に出ても期待された聖女らしき功績も残せない彼女のもどかしさが気の毒で。
彼女を巻き込んだ“冬馬”も若さゆえの無謀さを見せたりして気を揉む展開が続くワケで。
“サイード”も“笑美”を呼び込んだ割には手厳しい言動が目立つため、救いはないのか
と思えば聖女が壺であることの意義が示されてからの怒涛の答え合わせに思わずニヨニヨ。
番外編も苦労が報われている雰囲気を感じられて幸せを祈念したくなることうけあいです。
状態で召喚された少女が異世界の窮地を救う旅の中でかけがえのない想いを溜めこみます。
(イラスト:和花 先生)
【 https://www.shinchosha.co.jp/book/180334/ 】
“笑美”の目に飛び込んできたのは、現代社会とは全く異なるファンタジー世界。そして
彼女をこの世界に導いた優男な魔法使い“サイード”と、彼に詰め寄る日本人の“冬馬”。
掛けようとした声が出ないことに驚いた彼女を映す鏡には頭が壺になった自分がいて──。
「世界をお救いください」と言われても頭が壺となった“笑美”に何が出来るというのか。
魔王を倒す旅に出ても期待された聖女らしき功績も残せない彼女のもどかしさが気の毒で。
彼女を巻き込んだ“冬馬”も若さゆえの無謀さを見せたりして気を揉む展開が続くワケで。
“サイード”も“笑美”を呼び込んだ割には手厳しい言動が目立つため、救いはないのか
と思えば聖女が壺であることの意義が示されてからの怒涛の答え合わせに思わずニヨニヨ。
番外編も苦労が報われている雰囲気を感じられて幸せを祈念したくなることうけあいです。
2026年07月16日
『毎度、最強ヤマネコ一家です 団員各位、またS級傭兵団をやるので戻ってきなさい』
「瑠璃色にボケた日常」「結局、ニンジャとドラゴンはどっちが強いの?」の伊達康先生
が贈る新作は、解散した最強の傭兵団を再興すべく元団長の娘が奮闘する顛末を描きます。
(イラスト:みきさい 先生)
【 https://www.kadokawa.co.jp/product/322601001365/ 】
人望厚い“ラキウス”率いる「ヤマネコ一家」は世間でも名高いS級傭兵団だったが彼の
病死と共に解散し「七爪」と呼ばれる一騎当千の団員も離散した。彼の娘“ルディア”が
新設した傭兵団に七爪だった“クラーチェ”が様変わりして現れた所から話は始まる──。
団長の娘、という“ルディア”の立ち位置が様々な思惑を招く形になる展開を駆け出しの
C級傭兵団ならではのイベントに絡めつつ演出していく構成が面白い。伊達節とも言える
ボケとツッコミの応酬も健在で、シリアスとコミカルな雰囲気の織り交ぜ方も絶妙な塩梅。
“ルディア”が“ラキウス”に約束させられた禁じ手を守る訳もない気質なことは承知で
様々な手を回した彼の父として、元団長としての心遣いに人の器としての大きさには感服。
一癖も二癖もある七爪の面々を呼び戻してあしらえるのか、彼女の力量と成長に期待です。
が贈る新作は、解散した最強の傭兵団を再興すべく元団長の娘が奮闘する顛末を描きます。
(イラスト:みきさい 先生)
【 https://www.kadokawa.co.jp/product/322601001365/ 】
人望厚い“ラキウス”率いる「ヤマネコ一家」は世間でも名高いS級傭兵団だったが彼の
病死と共に解散し「七爪」と呼ばれる一騎当千の団員も離散した。彼の娘“ルディア”が
新設した傭兵団に七爪だった“クラーチェ”が様変わりして現れた所から話は始まる──。
団長の娘、という“ルディア”の立ち位置が様々な思惑を招く形になる展開を駆け出しの
C級傭兵団ならではのイベントに絡めつつ演出していく構成が面白い。伊達節とも言える
ボケとツッコミの応酬も健在で、シリアスとコミカルな雰囲気の織り交ぜ方も絶妙な塩梅。
“ルディア”が“ラキウス”に約束させられた禁じ手を守る訳もない気質なことは承知で
様々な手を回した彼の父として、元団長としての心遣いに人の器としての大きさには感服。
一癖も二癖もある七爪の面々を呼び戻してあしらえるのか、彼女の力量と成長に期待です。
2026年07月15日
『シャーロック+アカデミー Logic.5 不在探偵は不在です』
飴茶屋 先生によるコミックスも発売中の、紙城境介 先生が贈る探偵学園推理バトル作品。
第5巻は“こよみ”に掛けられた冤罪を晴らすため“未咲”が嘘つき共に徹底抗戦します。
(イラスト:しらび 先生)
【 https://www.kadokawa.co.jp/product/322601001379/ 】
【 https://bunshun.jp/category/sherlock 】
“未咲”がプラチナランクへ昇格したことで所属できるようになった「クラブ」の存在に
彼が悩まされる顛末が熱い。“こよみ”とも良い雰囲気を醸し出していたり、ラブコメの
波動を感じさせる冒頭から、彼女にあらぬ嫌疑を掛けられて彼が憤るまでの落差も激しい。
“吹尾奈”の率いるクラブに所属することで色々とプラスに働くか、と思えば一筋縄では
いかないのが“未咲”の力が及ばない所で。彼女が狙う生徒会長に与えられる「特典」が
眉唾ものではなさそうだと感じさせる、様々な思惑の錯綜ぶりも緊迫感に拍車を掛けます。
シャーロック・ランク第6位にして正体不明のVTuber〈不在探偵〉“すみか”の正体とは。
すべての鍵となるその真相へ安易に辿り着かせない仕掛けの数々に今回も驚かされました。
切ない余韻を残す結果を経て“未咲”たちが学園の闇へと踏み込んでいく先を見届けます。
第5巻は“こよみ”に掛けられた冤罪を晴らすため“未咲”が嘘つき共に徹底抗戦します。
(イラスト:しらび 先生)
【 https://www.kadokawa.co.jp/product/322601001379/ 】
【 https://bunshun.jp/category/sherlock 】
“未咲”がプラチナランクへ昇格したことで所属できるようになった「クラブ」の存在に
彼が悩まされる顛末が熱い。“こよみ”とも良い雰囲気を醸し出していたり、ラブコメの
波動を感じさせる冒頭から、彼女にあらぬ嫌疑を掛けられて彼が憤るまでの落差も激しい。
“吹尾奈”の率いるクラブに所属することで色々とプラスに働くか、と思えば一筋縄では
いかないのが“未咲”の力が及ばない所で。彼女が狙う生徒会長に与えられる「特典」が
眉唾ものではなさそうだと感じさせる、様々な思惑の錯綜ぶりも緊迫感に拍車を掛けます。
シャーロック・ランク第6位にして正体不明のVTuber〈不在探偵〉“すみか”の正体とは。
すべての鍵となるその真相へ安易に辿り着かせない仕掛けの数々に今回も驚かされました。
切ない余韻を残す結果を経て“未咲”たちが学園の闇へと踏み込んでいく先を見届けます。