2014年05月19日

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 5』

「第三回ラノベ好き書店員大賞」で第1位に輝いた 大森藤ノ 先生が贈る人気シリーズ。
第5巻は罠に嵌められた“ベル”たちが深きダンジョンの決死行に臨む顛末を描きます。
(イラスト:ヤスダスズヒト 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797377149.html
http://syotenin.ranobe.net/


400ページ近い厚さがあるのに圧倒的に読みやすい。そしてまた展開がアツい。人の妬み、
「ダンジョン」の憎しみに晒された“ベル”が「英雄」としての己の資質や“ヴェルフ”
たちの助力や数々の冒険者たちの力を集めてそれを打ち負かしていく姿が実に格好良い。

物語に彩りを添える ヤスダスズヒト 先生の見開き絵やデザイン面での趣向を凝らした
演出が目を惹く部分も評価したい所。ラッキースケベなシチュエーションにも恵まれて
益々注目を集める“ベル”ですが彼を見守る目の思惑も枝葉が伸びてきた様に感じます。

その内の1つが今回思わせぶりな言動を見せた“ヘルメス”。その真意は神という存在の
エゴイズム、あるいは享楽な思想を改めて示し、浮き彫りにする形となりました。更には
エピローグで不穏な哄笑をあげる人物も登場して油断がならない状況が続きそうです。

posted by 秋野ソラ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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