第5巻は罠に嵌められた“ベル”たちが深きダンジョンの決死行に臨む顛末を描きます。
(イラスト:ヤスダスズヒト 先生)
【 http://syotenin.ranobe.net/ 】
「ダンジョン」の憎しみに晒された“ベル”が「英雄」としての己の資質や“ヴェルフ”
たちの助力や数々の冒険者たちの力を集めてそれを打ち負かしていく姿が実に格好良い。
演出が目を惹く部分も評価したい所。ラッキースケベなシチュエーションにも恵まれて
益々注目を集める“ベル”ですが彼を見守る目の思惑も枝葉が伸びてきた様に感じます。
エゴイズム、あるいは享楽な思想を改めて示し、浮き彫りにする形となりました。更には
エピローグで不穏な哄笑をあげる人物も登場して油断がならない状況が続きそうです。