2014年03月01日

『韻が織り成す召喚魔法 -バスタ・リリッカーズ-』

真代屋秀晃 先生の「第20回電撃小説大賞・金賞」受賞作。品行方正な生徒会長が、美少女
悪魔に授けられたラップバトルで敗者を支配する魔法で騒動に巻き起こまれる物語です。
(イラスト/x6suke 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866319-9/
http://asciimw.jp/award/taisyo/20th/works/inga/index.html


校則違反者への指導を欠かさない“真一”も胸の内は暴言を隠すことも辞さないほど黒く
染まっている。それを素質として見抜いた“マミラダ”に追い回されることになるワケ
ですが、はた迷惑なのにどこか憎めない彼女の可愛さが見どころの一つかと。

好きな音楽はクラシックという“真一”がトラブル解決のためとはいえラップに興じて
少しずつその才能を開花していってしまうジレンマ。ラップバトルで交友関係が思いも
寄らぬ形で広がり、変化していく歯止めの無さに頭を悩ませていきます。

そんな“真一”が“マミラダ”のことを、実に悪魔的なラスボスとのバトルにおいて
ラップで示すあたりはテーマとして徹底しているな、という印象。章間に用語解説も
ありますので娯楽小説として楽しむ際に置いてけぼりになることはないと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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