第8巻は修学旅行を終え、「緑園祭」を迎えるまでに発生した挿話の数々を綴ります。
(イラスト:切符 先生)
【 http://www.no-rin.tv/ 】
高齢化が進む、特に地方の現実を描く「砂漠の嵐」は実に考えさせられる内容でした。
読者も含めて一緒に考えさせる所に持っていくあたりが問題の困難さを示しています。
白鳥 先生の取材に基づく、読み応えのある物語の構成能力には感服するばかりです。
外来種によって日本の環境が左右されるのは動物に限らないことを疑似体験しました。
それらの水面下で脈々と描かれていく現在の四天農の「今」。その結果を受けて芽吹く
「あとがき」後の決断。嵐の予感が漂う次巻の展開も目が離せないものとなっております。