大魔導師について嘘か真かを見極め、意外な真相へと辿り着く「解答編」となります。
(イラスト:ぎん太 先生)
締め括られているのが良かったです。「勇者を探す」ということの意味について知っても
なお最後まで粘って、無学なまでも足掻き続けた、誇れる結果というのもポイントかと。
“カダフ”の中にしっかりと織り込まれているのでミステリーらしさが出せているな、と
感心した次第。当時の状況を時系列に並べてもらってようやく分かったりしましたが。
解けていい雰囲気作りのきっかけとも見てとれるのでここは一つ、あとがきにもある通り
番外編的なエピソードを詰め込んだ第3巻の登場に期待したいものであります。