第11巻は帝国のヘリオト家とヴェロニカ商工同盟の戦争とそこで暗躍する思惑を描きます。
(イラスト:ともぞ 先生)
否応なしに貫き通す「らしさ」を見せてくれましたが。ただ、その先も「相手」のほうが
一枚上手な感じで進んでしまっているので大丈夫か、王子? といったところで。
という印象を改めて受けます。傭兵生活が長かったせいもあってか王女として立てるのか
悩むあたりは彼女の背負うものの重さを感じていることの証左でもあるとは思いますが。
けれども、そこから更に“マヒロ”の思惑もようやく明示されることとなりました。その
思いが実を結ぶかは聖魔杯の復活に掛かってきます。第二部最終となる次巻に注目です。