2014年01月03日

『このライトノベルがすごい!2014』

ライトノベル読み向けのお祭り企画と言ってもいいこの一冊について、発売当時忙しくて
触れられませんでしたので、遅くなりましたが書き綴っておこうかと思います。
 
http://tkj.jp/book/?cd=02195401
 
 
今回、Webから一般参加として投票させていただいた内容はザックリ言うと以下の通り。
かなり奇をてらった投票内容だったと自分でも思っています。天邪鬼なラノベ読みの業
とでも言いましょうか。そんな話もそこそこに本文に触れていくことにします。


 ≪作品部門≫

  『六畳間の侵略者!?』
  『俺、ツインテールになります。』
  『ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件』
  『氷の国のアマリリス』
  『覇剣の皇姫アルティーナ』

 ≪女性キャラクター部門≫

  “聖羅”(『ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件』)
  “米田なごの”(『8番目のカフェテリアガール 東京なごやかプロジェクト』)
  “式部帆夏”(『「ヒカルが地球にいたころ……」シリーズ』)

 ≪男性キャラクター部門≫

  “ベル・クラネル”(『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』)
  “観束総ニ”(『俺、ツインテールになります。』)
  “イクタ・ソローク”(『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』)

 ≪イラストレーター部門(敬称略)≫

  春日歩
  パセリ
  ゆーげん




│ 作品ランキング
┿━━━━━━━━━━━━━━━━──

51ページ 「2013年度3種アンケートのポイント」を見ると

 ・コアな作品を推す[協力者]票
 ・磐石なアニメ化作品を推す[モニター]票

という色合いが鮮明に出た結果なのが見てとれます。あとはそれらに[HP]票がどれだけ
入ったかによって順位が前後するようなイメージかな、と。集計の仕方についてあれこれ
ある方も居るとは思いますが、これはこれで面白い結果だと思います。

・・・何より、知らなかった作品について興味を持ってもらうのが大事かと思いますので。
ちなみに60位までの中で読めているのは47作品。アンテナはまだ衰えていないほうかな。


54ページからの「新作部門」が新たに設けられておりますが、これはまた良いものですね。
20位まででしたら13作品は読ませていただいております。頑張ってます。



│ キャラクターランキング 
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アニメ化作品に登場するキャラクターが上位を占めるのは至極当然な結果なのは変わり
ありませんが・・・“御坂美琴”はやはり強かった。“キリト”や“上条当麻”を押さえて
“比企谷八幡”が男性部門トップを取ったのが実に印象的でした。



│ イラストレーターランキング 
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上位陣は相変わらず堅実な感に溢れておりますが、鵜飼沙樹 先生が9位にランクイン
したところは「ブラック・ブレット」アニメ化決定の後押しもあったのかな、と思ったり
思わなかったり。春日歩先生が30位内に入っていたのが嬉しくも思う結果でした。



│ 新人賞受賞作品 
┿━━━━━━━━──
 
76ページからの「新人賞受賞 全62作品紹介」、前年が「38作品」でしたので1.5倍以上
の新人賞作品が世に送り出されたことになります。その中で読めたのは16作品だけと
なります。・・・いや、既存シリーズ追うだけでもう手一杯なんですってば。



│ ジャンル別ガイド 
┿━━━━━━━━━──
 
95ページからのジャンル別ガイド 「今、面白いライトノベルはコレだ!(220 作品)」
にある内容で読んだことがある(≠続けて読んでいる)作品を追ってみると以下のように
なります。ちなみに昨年の状況は以下のアドレスに記載の通りです。
 
http://njmy.sblo.jp/article/60169610.html 】 


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
  世界の命運! :         16 / 23 作品 ( 70 %)
  働く人々 :           10 / 13 作品 ( 77 %)
  愛しき日常 :          11 / 15 作品 ( 73 %)
  愛しき非日常 :         17 / 23 作品 ( 74 %)
  恋がいっぱい :         14 / 15 作品 ( 93 %)
  忍び寄る闇 :          11 / 21 作品 ( 52 %)
  バトル!バトル!バトル! :   25 / 31 作品 ( 81 %)
  微笑みと涙と :          6 /  7 作品 ( 86 %)
  いざ、冒険へ! :        16 / 23 作品 ( 70 %)
  異世界転生!召喚! :       5 / 13 作品 ( 53 %)
  ボーダーズ :           3 / 15 作品 ( 38 %)
  ボカロ小説 :           0 /  7 作品 (  0 %)
  ノベライズ :           0 /  7 作品 (  0 %)
  リプレイ :            6 /  7 作品 ( 86 %)
 _____________________________________ 


「日常系ラブコメ」スキーな側面が相変わらず出ているなぁ、と今年度も思うと共に
「異世界転生!召喚!」が弱かったり「ボカロ小説」に手をつけていないあたりは
いわゆるWeb系小説に対する食指の無さが露呈した結果かなと思います。

慣例にならってジャンルごとのオススメも掲載しておきます。3つずつくらいに絞りつつ。



 「世界の命運!」
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』
  『俺、ツインテールになります。』
  『六花の勇者』


 「働く人々」 
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
  『のうりん』
  『ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件』
  『吼える魔竜の捕喰作法』


 「愛しき日常」 
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
  『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』
  『俺の教室にハルヒはいない』
  『「生徒会の一存」シリーズ』


 「愛しき非日常」 
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
  『うちの居候が世界を掌握している!』
  『六畳間の侵略者!?』
  『バカとテストと召喚獣』


 「恋がいっぱい」 
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
  『安達としまむら』
  『放課後四重奏』
  『冴えない彼女の育てかた』


 「忍び寄る闇」 
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
  『生徒会探偵キリカ』
  『俺が生きる意味』
  『ストライク・ザ・ブラッド』


 「バトル!バトル!バトル!」 
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
  『とある飛空士への誓約』
  『最弱無敗の神装機竜』
  『東京レイヴンズ』


 「微笑みと涙と」 
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
  『氷の国のアマリリス』
  『さくら荘のペットな彼女』
  『ヒカルが地球にいたころ・・・・・・』


 「いざ、冒険へ!」 
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
  『覇剣の皇姫アルティーナ』
  『ミス・ファーブルの蟲ノ荒園』
  『楽聖少女』


 異世界転生!召喚!
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
  『扉の魔術師の召喚契約』
  『灰と幻想のグリムガル』
  『スカイ・ワールド』


 「ボーダーズ」 
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
  『ログ・ホライズン』
  『神曲プロデューサー』
  『「物語」シリーズ』


 「リプレイ」 
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
  『ソード・ワールド2.0リプレイ with BRAVE』
  『義経変生譚 Replay:天下繚乱RPG』
  『ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・メビウス』




│ あとがき 
┿━━━━━──
 
2013年を振り返るにあたって、ヤマグチノボル先生の『ゼロの使い魔』が未完のままと
なってしまった現実に触れないわけにはいきません。心よりお悔やみ申し上げる次第です。
「MF文庫J」の黎明期を支え、また数多くの作品に影響を与えたに違いない先生の功績は
計り知れないものがあると、一介のラノベ読みからしても思うところであります。

レーベルの話でいくと「○○周年」という文言が重なった記念の年でもありました。四季
折々でレーベルごとにイベントが開催できる下地が整ったとも言えるのではないでしょうか。
また「オーバーラップ文庫」の登場に注目を集めたとしてもあったと思います。

作品としては昨今の戦記モノが増えた影響もあってかファンタジーが再び隆盛のときを
迎えた、という印象を受けた年でもあります。その息吹を「ファンタジア文庫」ではなく
「MF文庫J」で主に感じたところが如何ともし難いところではありますが。

ボカロ小説やいわゆる「なろう」系から新作を引っ張り出す流れが例年に比べて顕著に
見られたのも特徴でしょうか。この流れが続いていくのか否か、目は離せないと思います。
諸々含め今年はどんな作品に出会えるのだろうかと期待半分、不安半分な今日この頃です。


posted by 秋野ソラ at 23:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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