「オーバーラップキックオフ賞・金賞」を受賞した 遊歩新夢 先生のデビュー作。日本で
馴染みのない「ブリティッシュ・カルテット」に挑む少女たちの青春音楽ストーリーです。
(イラスト:DSマイル 先生)
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http://over-lap.co.jp/%E3%81%8D%E3%82%93%E3%81%84%E3%82%8D%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%81%E2%91%A0/product/0/9784906866526/?cat=BNK&swrd= 】
学校の音楽とDTMくらいしか楽器に馴染みのない身ですが、実に楽しそうに演奏している
4人の少女たちの情景が浮かんでくる。金管楽器の一つ「ユーフォニアム」のプロ奏者
でもある 遊歩 先生だからこそ築ける世界観に惹き込まれて最後まで読みきった感じです。
マイナーな楽器ということで肩身の狭い思いをしている“菜珠沙”たち。そこに高校時代
国際コンクール2位となった“勇樹”も不遇な立場にあるという点が重なり、更に思いも
寄らぬ共通の過去がその結びつきを強くしていく。この話の流れも綺麗で良かったです。
アンサンブル・コンテストでの実力勝負で発生した吹奏楽部との確執も意外な形で払拭
された点も気持ちがスカッとしました。ああいう憎まれ役は現実に居そうで怖いですが。
このページ数でササッと読めるのは相当良く書けてるからだと思います。オススメです。
posted by 秋野ソラ at 00:06
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