2013年12月06日

『引きこもりたちに俺の青春が翻弄されている』

棺悠介 先生の「一迅社文庫NewGenerationAward2012・大賞」受賞作。闊達な少女に救われ
成長した少年が衝撃的な「現実」を前に奮闘する様子を描く物語を拝読しております。
(絵:のん 先生)

http://data.ichijinsha.co.jp/book/booksearch/booksearch_detail.php?i=75804497
http://www.ichijinsha.co.jp/special/novel/hikikomori/


いじめっ子と共にいじめられっ子であった“春哉”をも張り倒していた「凶鳥」と名高い
“紫羽”。今は引きこもりでも芯に想いを残す彼女に対し、かつての恩を返すかのように
逆の立場で更生を促す彼の格好良さと彼女の凄さを物語るのが第一章。

保健室登校児にまでランクアップした“紫羽”が“春哉”と二人きりで過ごせると噂の
小屋をゲットすべく、そこに引きこもる中二病罹患者の“和美”と紆余曲折を経て和解。
“犬養”先生より「引きこもり対策部」なる部の部長に任命されるまでが第二章。

引きこもりが多い学校ってどういうこと? というのはさておき、残りを使って“紫羽”が
変わってしまった原因に迫り、怪我の功名のように立ち直るきっかけを得るまでの流れは
胸の内が温かくなるかのようでした。中々面白い話を読ませてもらった感があります。

posted by 秋野ソラ at 01:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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