2013年09月27日

『マグダラで眠れIV』

有坂あこ 先生のコミックス第1巻と同月刊行となる 支倉凍砂 先生のファンタジー小説。
第4巻は新天地、異教徒の町「カザン」で騒動に見舞われる“クースラ”たちを描きます。
(イラスト/鍋島テツヒロ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891944-9/


「教会」対「騎士団」という構図がここにきて真価を発揮する形となり、これまで異教徒
たちへの問答無用の侵略を行い、勝ちを収め続けた「騎士団」の慢心が“クースラ”たち
の未来をも脅かす窮地を呼ぶ結果となりました。

“フェネシス”に言い負かされる場面もあったり、と工房を持つことになった“クースラ”
としてはすっかり丸くなった感を見せております。今回の危機を乗り越えるために「竜」
を使うことを決める最後の一押しに躊躇いを示すくらいには。

そんな気持ちを汲んでか“フェネシス”もしたたかさを増して“クースラ”に喰らい付いて
いく姿勢を見せます。「呪い」についての解釈を嘯くあたりは心の中に一本芯が通った強さ
を目の当たりにするかのようでした。流浪の先に光はあるのか、次巻の展開に注目です。

posted by 秋野ソラ at 01:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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