「カトヴァーナ帝国」内部の複雑なしがらみに“イクタ”たちが巻き込まれていきます。
(イラスト/さんば挿 先生)
な思いを残しました。そして今回の戦争で生まれたシナーク難民問題について“イクタ”
の思う所に乗せられた“サザルーフ”少佐の中間管理職ぶりが同情を誘います。
「人頭税の重課」というキーワードが「テトジリチ家」を縛る内政問題へと繋がり、断罪
するという謎解きと勧善懲悪の展開。これには爽快感を十二分に得る形となりました。
を受けつつも機転と実力でもって対等な立場で肩を並べるまでに押し戻した所も魅せて
くれます。新たな戦火の予感と“トリスナイ”宰相の思惑を気にしつつ次巻を待ちます。