『スカイ・ワールド５』

瀬尾つかさ 先生が贈るMMORPGノベル。 第５巻は“サクヤ”との合流を遂げた“ジュン”
たちの反応と、第四軌道の情勢からみた「スカイ・ワールド」の現状に焦点が当たります。
（イラスト：武藤此史 先生）

【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=301304002874 】

“ヒカル”と“サクヤ”、感動の再会が何よりもインパクト強かったです。“かすみ”の
想いすら振り回す“サクヤ”を体を張って何度も諌めるその様子はリアルでやったら大変な
ことになりはしないかとも思いますが、それでも微笑ましく思うところはあるワケで。

“かすみ”に一歩引かせるくらい、“ユズリハ”に感心させるくらいのコンビネーションを
見せる“ジュン”と“サクヤ”。かつての伝説的なギルド「覇者の御旗（ヘゲモニー）」を
再立ち上げした二人の信条に裏打ちされた結果なのだと実績で魅せつけてくれています。

その中で“エリ”の心情に触れる描写も差し込んできて、どれだけ女泣かせなのかと言う
しかない“ジュン”は胃痛に悩ませておくとして、「黄金の果実倶楽部」との一戦を経て
得た新たな道筋、そして“アリス”のお願いが意図するものとは何か。次巻も楽しみです。