2013年08月27日

『エーコと【トオル】と真夜中の落雷少女(ラッキーガール)。』

柳田狐狗狸 先生が贈るシニカルな学園ミステリー、第2巻はとある事案のあらぬ嫌疑を
掛けられた“エーコ”がその疑いを晴らす中で新たな事件に巻き込まれる顛末を描きます。
(イラスト/MACCO 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891868-8/


本当に救いようの無い結末でした。思春期真っ只中、感情むき出しで人と向き合う少女たち
の魂の叫びを目の当たりにしたかのようでした。それにしても“エーコ”自身もそうですが
周辺も殺伐としすぎていて不安になる今日この頃です。

その“エーコ”ですが相変わらず独創的なモノの見方、行動のとり方で“トオル”を始めと
した周囲を呆れさせるほど圧倒してきます。一人で生きていく覚悟を決めつつも他人と関係
することを忌避しきれないもどかしさのような、矛盾を抱えたような印象も受けました。

そんな彼女たちと何とか向き合おうとする“雪村”先生の胸の内ですとか、事件を解決する
ために動く傍らで先生との繋がりを構築しようと節操無く動く“軽部”刑事の損な役回り
ですとか、振り回される大人たちの気苦労も目を惹きました。何とも不思議な物語でした。

posted by 秋野ソラ at 01:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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