2013年07月27日

『俺のかーちゃんが17歳になった』

弘前龍 先生の「第19回電撃小説大賞」最終選考作品。17歳の母親が繰り広げるハートフル
ホームコメディ。「17歳教」井上喜久子 さんの帯推薦文を添えて堂々の登場となります。
(イラスト/パセリ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891796-4/


「17歳です♪」と言われれば「オイ、オイ!」と返すのが世の常ですが、「17歳教」に入ると
永遠の17歳になれる、という設定がここまで興味深い物語の化学反応を起こすとは思いも
寄らず。母“和美”の17歳になりたいという理由が世相を反映していて何とも世知辛いです。

「代償として、残りの寿命が半分に縮まると言われている」という部分も何かしら仕掛けが
あると見越してはいましたが、これがまた「生きること」に対する一つの答えというか願望
を表していると分かった時は考えさせられるものがありました。ホームコメディなのに。

母親が突然17歳になった、ということをどう受け止めるか。“隆史”や“優香”、そして
“芽依子”の考え方が違い、時にぶつかりあう流れも考えて描いてきていると感じました。
結論としては面白いホームコメディであったと言えます。オススメの新作ということで。

posted by 秋野ソラ at 01:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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