2013年07月05日

『ニーナとうさぎと魔法の戦車 8』

兎月竜之介 先生の「第9回SD小説新人賞・大賞」受賞作、第8巻は前巻から続くラビッツ
解散の危機に“ニーナ”たちがどう向き合い結果を導きだしたかを描く最終巻となります。
(イラスト/BUNBUN 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/_nina/#b08


「優良人種モデル」に対する“ハイディマリー”の執念が“ドロシー”に対する気持ちに
揺らぎを見せる“シルヴィア”にも牙を向け、クローン技術の利用にも歯止めが利かなく
なって・・・という展開が狂気と窮地の状況をこれでもかと演出してきます。

狂気と言えば“マドガルド”も戦闘狂と評してよい言動を見せました。“ドロシー”不在
の中であっても、“ニーナ”を含めたラビッツのメンバーは最大の苦境を乗り越える心の
強さを得たと感じられる振る舞いの数々は見どころの一つと言えるでしょう。

時間を巻き戻して真実を明らかにする、という描写が多かったのも印象に残るところです。
百合成分を積極的に吸収できる作品の一つとして重宝していた作品が無事完結を迎え
られたことは喜ばしくもあり、寂しくもありますが、まずは心よりお祝い申し上げます。

posted by 秋野ソラ at 00:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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