2013年05月09日

『俺が生きる意味2 放課後のリゾルト』

『キミとは致命的なズレがある』でデビューした 赤月カケヤ 先生が贈る戦慄のパニック
ホラー、強烈な引きを残した1巻の余韻も間もなく2ヶ月連続刊行となる2巻の登場です。
(イラスト/しらび 先生)

http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solc_dtl?isbn=9784094514049


「カルネアデスの船板」といった例え話にもあるように、必ずしも皆が幸せとなる選択肢を
選べないことがあります。生きとし生けるものの頂点に立つ人を蹂躙する怪物たちの目前に
晒された“斗和”たちがそんな場面に直面するたび、心を痛む気持ちを共有させられます。

逃げる術も無く、対抗することもままならない中で“寧々音”に発露した異能力。すがる者
と頼られる側の心情のズレが人の業とも言うべき情景を映し出すとき、これまた心苦しい
思いを抱かずにはいられなくなります。人はどうして、これほどまでに罪深いのかと。

「師匠」の教えを胸に、人死にが絶えない危機的な状況を冷静な判断と悪運の強さで覆す
“斗和”の前に現れた衝撃的で無慈悲な結末。物語の構成要素がパズルの欠片のように
嵌っていくのを読み手としても感じました。最後の描写が意味する所が気になる話です。

posted by 秋野ソラ at 01:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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