境界線上のホライゾン』 を世に送り出す 川上稔 先生が2007年に上梓したハードカバー。
シューティングゲームは自分の本気に成り得るのかを追い求める高校生の物語を拝読です。
プレイヤーの姿勢をキャッチボールのように例えるくだり。あるいは“高村”が特訓の中で
感じたことが野球を下地としているところが「人生に無駄など無い」感が出ていて好きです。
ゲームへの想い、とりわけシューティングゲームへのそれを本当に好きなんだと、“高村”
たちとの交流を通じて、そして「大連射2」への挑戦を経て昇華した場面は素敵でした。
のファーストプレイ・ワンコインクリアに挑む結果も途中のままで物語は終わりますが、
書かなくても分かるだろう、と言われている気がして実に味があると感じた所であります。