翅田大介 先生が贈る、稀代の科学者で魔法使いでもある少年の物語。2巻は家庭教師の
アルバイトを始めた “ライル” が思わぬ騒動に巻き込まれ、力を発揮する顛末を描きます。
(イラスト/大場陽炎 先生)
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1211.php#novel121104 】
“ライル” の教え子となった “イルザ”。何やら訳アリな彼女が彼との距離感を少しずつ
それでいて劇的に縮めていくまでの過程が実にドラマティック。最後には “マリーア” や
“ルーナリア” に対してしたたかにもライバル宣言をするあたりがこれまた侮れません。
“ライル” に対する気持ちの整理がついていないことを指摘してくれた姉との出会いから
二重の葛藤に苛まれることになる “ルーナリア”、“ライル” のためならば時に彼と意見
を違えることもやぶさかでない強い意志を見せる “マリーア” も負けてはいられません。
“ライル” が二人の想いに素知らぬ振りをするのにも彼なりの理由がある、ということが
分かった点も興味深いところ。誠実で真摯な姿勢があるからこそ彼の魅力に繋がっている
のであろうことが推し量れます。最後に見せた不穏な動きがどう繋がるのか注目です。
2012年11月09日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/59911617
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/59911617
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック