2012年11月07日

『ラブコメ圏外』

内堀優一 先生が贈る新作。闇に葬りたいほどの黒歴史をもつ少年少女が高校生デビュー
に伴い「普通の高校生」を目指すべく、その象徴として選んだラブコメの発生に挑みます。
(イラスト/かわいそうな子 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1211.php#novel121101


これまでに上梓された 内堀 先生の作品を拝読しておりますが、今回も実に期待が持てる
面白い作品だと思います。登場人物に仕組まれた負の要素であるとか、仕込まれたネタの
数々であるとか、台詞回しを意識した書き方などが功を奏しているのでないかと思います。

「普通」という定義は存外むずかしいところですけど、「オタク」という存在に崇高さすら
感じている主人公 “銀次郎” が「普通の高校生」の前提条件として選んだラブコメへの道。
そこから思わぬモテ期を招くも、その思いに至らないのは昨今の主人公スキルそのもの。

毒舌の “久奈”、一見お嬢様な “桜子”、兄への好感度が振り切れている “杏子”。
これだけでもやっかい(苦笑)なのに残念な人たちが多いのも特徴。あとがきを見る限り
ではシリーズ化に触れていませんが 「ばっちこい!」 と言っておきましょう。

posted by 秋野ソラ at 00:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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