2012年06月04日

『東雲侑子は全ての小説をあいしつづける』

恋愛小説を書くために、という目的を越えて普通に恋人同士として付き合い始めた2人。
もどかしい恋心に揺れる少年少女の物語、その結末を 森橋ビンゴ 先生が綴ります。
(イラスト:Nardack 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_04


口絵、そしてプロローグといきなり強烈なパンチを食らいました。片や作家としてすでに
行く末を見つめている少女、片や自分の進路に迷い進学するかどうかもおぼつかない少年。
突飛な結末に至ったのも、結局は互いをあいしつづけているからこそというのが素敵です。

作中に散見される “西園幽子” が一番大切な人に捧げた 「恋愛学舎」 の内容も以前と
一線を画す内容で、彼女自身の精神的な成長を窺わせます。また、その本に添えられた
手紙からは見識の広がりと相手を深く想う気持ちが伝わってきて感慨深いものがあります。

“東雲侑子” のことが好きすぎる少年 “英太” が、その想い故にここまでやってくれたこと
へ敬意を表すると共に、こんなにも綺麗で純粋な恋愛小説を世に送り出した 森橋 先生に
感謝の意を表します。機会がありましたらぜひ本作を読むことを強く推奨しておきます。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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