2012年04月21日

『も女会の不適切(アイ・ド・ラ)な日常1』

「MF文庫J」 にて 『機巧少女は傷つかない』 を上梓し続けている 海冬レイジ 先生が
精神的流浪の民となった果てに辿り着いた物語を手に 「ファミ通文庫」 へ進出です。
(イラスト:赤坂アカ 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_05


「もっと学園生活を豊かにする善男善女の会 部」なる珍妙な名の部において今まさに
青春を謳歌しようとする一男四女の高校生たちの日常を描く物語・・・・なんてそんな軽い
ノリですませられない中盤からのサイコでタイムリープな展開が強烈な印象を与えます。

そしてちょっとおかしな部員、“ちだね” “繭” “ユーリ” “雛子” そして “廻” が読み進めて
いくうちに実はとんでもなくおかしい人たちであることが明らかになっていく話運びはまさに
サスペンスと言ってもいいほど。思わずページをめくる手も止められなくなるというもの。

表紙を飾る “アイ” にも意外な設定が隠されていて・・・と最後まで気が抜けない物語は
読み応え十分。破格の新シリーズが出てきたものだと断言せざるを得ません。赤坂 先生の
挿絵も雰囲気に合っていて文句のつけようがなく、2巻の刊行が楽しみで仕方ありません。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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