九岡望 先生の 「第18回 電撃小説大賞・大賞」 受賞作。閉じられた町を舞台に、兵器の
少年と人間の少女の出会いを描くノンストップ・アクション、ということで拝読しました。
(イラスト/吟 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1202.php#new1 】
“伍長” に「生きろ」と告げられた言葉を忘れぬよう「ご命令」と胸に刻んだ “叶葉”。
副次指令が必要なほどに自律神経を失った軍最強の兵器 「鬼虫」 の 「蜂」 “九曜”。
精神的あるいは物理的に機械のような生き方をしてきた2人が出会うというのが運命的。
自己修復と人の手による整備によって少しずつ復調していくと共に、“叶葉” と一緒に
過ごす日々の中で人間性を培っていく “九曜”。重傷を負わされた 「蜻蛉」“竜胆” の
登場に、全てを捨てて戦う道を選ぶ彼の過ちを宿敵、そして彼女から諭されるのが印象的。
「何のために戦うのか」、その意味を問いかけるための世界観と背景描写、加えて挿絵が
特化していて実に良い雰囲気をかもし出していたと思います。共に歩んでいくことを決めた
“九曜” の精神的な成長がとても好ましく映る読了感を得ました。楽しませて貰いました。
2012年02月20日
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