南房秀久 先生が綴るビクトリアン・ゴシックファンタジー第3巻。“ジェレミー” たちに
立ちはだかるのは “ワラキア” 公か、“アリス” の別人格 “ジル” か、注目の最終巻です。
(イラスト:植田亮 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201109000545 】
今巻は吸血鬼、そして圧倒的な軍事力をもつ秘密兵器の登場にイングランドのみならぬ
世界の危機に “ジェレミー” たち。「生ける死者」 との戦いで背中を預ける様子や
“ヴラド” の前でやりとりする “イグレイン” の姿はまさに最高のパートナーそのもの。
そんな危機的状況の中、本来の目的である「復讐」を果たすため、一度は決別を決意した
“ジル” の苦悩が、そしてそんな決意を悔いるかのように涙するその姿が何とも印象的
でした。事件解決に夢のオールスターで挑む展開も荒唐無稽すぎてアツいところです。
ここで終わってしまうのは何とも惜しい、もったいない。そんな想いを読了後に抱いて
しまうのもやぶさかではないと思いたい。個人的にも好きなシリーズとして認識を高めて
いただけに、余計にそんな感情を抱いてしまったのかも知れません。
2012年02月17日
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