正義の味方と悪の組織。華々しく火花を散らす対立構造とは別に無下に命を散らしていく
戦闘員。その一人である “21号” の擦れた生き様と逆転劇を 和泉弐式 先生が描きます。
(イラスト/白羽奈尾 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1201.php#new17 】
悪の組織もそんなに単純じゃないんだよ! という見せ方だけではなく、史上最強の怪人が
意外な行動に出てみたり、本作の主人公 “ニーイチ” も厭戦的でどこか達観している様を
出してみたり、と意外性の演出が巧みに盛り込まれていて面白い。
そんな彼も怪人 “ジャバウォック” に懐かれ、人並みなひと時を過ごすうちに少しずつ
心境の変化が生まれて、やがて来る戦闘員たちの窮地において、その胸の内に秘められた
ヒーローに対する反抗心を燃やすようになるといよいよ展開としては熱い流れに。
正義の味方たちのとある弱点を掴んでから畳み掛けるバトルも安易に勝ちを拾わせない
ように二転三転させていった点も良かったと思います。“ニーイチ” のシニカルな部分が
映えたと感じました。何より読みやすかったですし、オススメしていい一冊かと思います。
2012年01月28日
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