TVアニメが放映中となる 杉井光 先生の NEET TEEN ストーリー、シリーズ第8巻。
“ナルミ” たちにとって過去となった数多の物語が忘れた頃に去来してきます。
(イラスト/岸田メル 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1109.php#new2 】
『アニメ用に発案して使われなかったアイディアが生かされています』 と 杉井 先生が
あとがきで述べられている通り、過去に見届けてきた悲しくて、切なくて、やるせない
想いにまみれた挿話が第1章の麻雀騒動にケリをつけてから一気に駆け込んできます。
「エンジェル・フィックス」 の物語はまだ終わっていなかった──。その現実に触れた
「ニート探偵団」 の面々が、静かな怒りに突き動かされながら真の終結に向けて持てる
能力をフル稼働させる様子が生々しく描かれています。
特に “彩夏” を傷付けまいと想うあまり “四代目” とも義兄弟の縁を切るほどに
悩みに悩みぬいた “ナルミ” の機微が読み手にも同調してくるかのようで。言葉に
ならない、深くのめりこむ何かがありました。“アリス” も随分苦心したと思います。
17歳の冬を越えた “ナルミ” はどこへ向かうのだろう。そう思いながら次巻を待ちます。
2011年09月19日
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