「電撃文庫」 にて過去いくつもの作品を上梓してきた 三上延 先生が書き下ろした
「メディアワークス文庫」 の作品が好評らしい、ということで読ませて頂きました。
(イラスト:越島はぐ 先生)
【 http://mwbunko.com/product/2011/03_02_isbn.html 】
なるほど、安楽椅子探偵みたいに古書にまつわる謎を解決していく毅然とした様子と
普段の人見知り激しい内向的な様子との対比が “栞子” の魅力に繋がってますね。
・・・まぁ、ここまで言い当てられたら空恐ろしい、とも言えますけど。
古書を起因として本が読めなくなったけれど、本の話を聞くのは好きな “五浦”。
本のこと以外はからっきしだけれど、本のことは尽きることなく喋れる “栞子”。
価値観が違うからこそ歩み寄れたと思う男、価値観の相違から壁を崩せなかった女。
第4話のラストからエピローグにかけての両者の機微と、ほんの少しの歩み寄りが
何ともこそばゆい。そしてそこがまた良い。
普段 「メディアワークス文庫」 には縁の無い私ですが良い作品に出会えた気がします。
2011年08月29日
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