秀章 先生の 「第5回小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞」 受賞作。周囲の偏見から
意に沿わぬ評価を受ける面々が立ち上がる学園青春ストーリー、拝読しております。
(イラスト/ky 先生)
【 http://gagaga-lululu.jp/gagaga/newrelease/index.html#03 】
内気な性格も災いしてか、ギターが趣味で軽音部に所属するも仲間はおらず。それでも
いいか、と諦めつつ現実を受け入れてしまう “ウサ吉” が、そんな現実を引っ繰り返す
決意をし、希望と挫折を味わいながらもリベンジを果たす一筋縄ではいかない物語。
現状に至った過程、彼のリベンジを支援することになった面々も負の感情を抱かずには
いられない境遇にある背景、それらが絶妙な絡み具合をもって彼らの喜怒哀楽にあふれる
人間模様を描けていたのではないかと、読了したときに感じました。
また、リベンジするにしても単純に 「勝ち」 に行かせないところがまた一ひねり効いて
読了後の爽快感と面白さを高めてくれていたようにも思います。ネガティブ系な主人公が
出てくる近年のお話の中でもなかなかいい位置につけてきたのでは、とも思っています。
2011年07月28日
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