一度は終わりを迎えた物語。それを丸ごとひっくり返し、自ら 「劇場版」 と位置づける
加納正顕 先生/F.E.A.R. の 「デザイア」 シリーズ第5巻。満を持しての登場です。
(イラスト:片桐いくみ 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_search.php?pcd=201104000051 】
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晃士朗 : 八話分の苦労が・・・・・。
朱香 : 台無しじゃないですか! ひどい!
ミユキ : これですよ、これが『デザイア』なんですよ・・・・・・。すごろくで
ゴール直前に「ふりだしにもどる」って言われたみたい・・・・・・。
晃士朗 : むしろゴールしたあとに言われてますよ。
GM : 喜んでいただけてなによりです。
一同 : そんなわけがあるか!!
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PCの即死をも辞さない 加納 GMの容赦ないマスタリングに慄然とするプレイヤー諸氏。
「至高天」 から生まれた赤ちゃんを巡る騒動に再び結集する 「ケルベロス」 の4人。
・・・プロローグの演出はその落差を十二分に表現した素晴らしい導入だったと思います。
コードネーム「奪還者」、“竜馬” が告げる真実がこれまた過去との絡み具合が絶妙。
これまで辿ってきたエピソードの数々とレネゲイド・ウィルスに侵された世界という
背景が相まって仕掛けも上々、という驚きの連続な展開に読む手が止まらない程の勢い。
何度窮地に陥ったか知れない “真” の姿が指し表すように、バトルも半端じゃない。
侵食率が 200 %にも達するというバックトラックがドキドキものの能力の応酬具合に
思わず息を呑むほど。・・・そんな中でも 三田誠 先生は揺るぎなかった(笑)。
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GM : データ的には「すべてのシンドロームのエフェクトが使用可能」です。
九鬼 : げえー! 俺そのDロイス超欲しい!(笑)
ミユキ&朱香&晃士朗 : (声をそろえて)三田さーん!!(爆笑)
GM : ゆ、ゆるぎなさすぎる(笑)。
九鬼 : だって欲しかったんだもん・・・・・・(笑)。
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あと、注目すべきはやはり 「ロイス」。何を残し、何をタイタスとして昇華したのか。
これは是非、これまでの流れを踏まえて見届けてほしいところです。特に “ミユキ”。
合鴨ひろゆき 先生はPLとしての演出が相変わらず秀逸。若林直美 さんも素晴らしかった。
そしてまた、4人が描くそれぞれの未来に向かって、想いを胸に、違う歩調で歩いていく。
エピローグの演出も 「ケルベロス」 のメンバーらしくて良かったです。矢野俊策 先生が
最後までシニカルに演じきったところも 「デザイア」 らしさと言えるのではないでしょうか。
ここまで読めて幸せでした、と言う他にありません。長らくのキャンペーン、お疲れ様でした。
#読了後には 片桐 先生が描く 「歴代の挿絵登場キャラ詰め合わせイラスト」 をご覧あれ。
◆ 今もあなたは変わらずそこにいますか、侍。 | 昇華。
【 http://katagiriikumi.blog70.fc2.com/blog-entry-41.html 】
2011年06月28日
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