「第5回 小学館ライトノベル大賞・ガガガ大賞」受賞者、カミツキレイニー 先生の
デビュー作。麻枝准 氏が 「鳥肌モノ」 と賞賛した青春小説を拝読しております。
(イラスト/文倉十 先生)
【 http://gagaga-lululu.jp/gagaga/lineup/201105.html#02 】
恋敗れた “ドロシー” が “ライオン” や “カカシ”、そして “ブリキ” がもつ
問題の解決に奔走する中で見た彼女たちの 「屋上」 以外の繋がりが印象的でした。
著者コメントにあるように 『オズの魔法使い』 をよく知らなくても確かに楽しめます。
「臆病なライオン」 「脳の無いカカシ」 「心の無いブリキの木こり」。それらを勇気が
無くて怒ることができない“ライオン”、知恵が無くて泣くことができない “カカシ”、
心が無くて笑うことができない “ブリキ” と当てはめることで見事に話が繋がっていく──。
それでいて現代を象徴するかのような学校背景を舞台にした独自のジュブナイル小説へと
落とし込めているのが大賞たる所以でもあり、麻枝准 氏の賞賛へと繋がった結果でも
あるのかと思ったりしました。「ガガガ文庫」もやるわね、ということでオススメしておきます。
2011年05月28日
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