2011年04月02日

『STEINS;GATE‐シュタインズゲート‐ 円環連鎖のウロボロス(2)』

900ページ近くにも及ぶ 海羽超史郎 先生の 『STEINS;GATE』 ノベライズ第2巻。
“椎名まゆり” を救うべく、“岡部倫太郎” が世界の理に挑みかかります。
(原作:5pb.×ニトロプラス、カバーイラスト:huke 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201005000574


「タイムリープ」 で時を幾たびショートジャンプしても “まゆり” の死は覆らず、
“倫太郎” 一人で挑み続けていたこともあってその壮絶なまでの絶望感が容赦なく
読み手にも伝わってくるかのようでした。

それでも考えられる試行を繰り返す過程で得られる協力者の力により思いがけない
進展を見せていく嬉しさと、そこから引き起こされる新たな悲劇の対比がこれまた
半端ない衝撃で、“倫太郎” が心折れるのも止む無しという思いに陥るほど。

何度も同じ時を巡るうちに見えてくる真実、繋がっていく事実、そしてそれが

  『“最初のお前”を騙せ』
  『世界を、騙せ』

という、あらすじにある文句の真意に至るのが分かると一気に手に汗握る展開へ。
ラストまで油断のならない切り返しの連続でまさに驚かされることしきりでした。
ページ数が多いので躊躇してしまうかも知れませんがオススメするに足る作品です。

posted by 秋野ソラ at 09:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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