「第22回ファンタジア大賞 銀賞」 を受賞された 水沢黄平 先生のデビュー作。
投稿作である 『ルドルフと少女』 を改稿・改題しての登場です。
(イラスト:村上ゆいち 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201011000264 】
“ナオ” が出会った少女 “ツバサ”、そして “イブ”。記憶力が良すぎる
ということの弊害があってこそ実現した出会いであり、彼女たちの突拍子もない
疑問に答えていくうちに少しずつ心通わせていく過程はまさに青春の1ページ。
彼女たちも知らない人格から告げられる 「分裂した彼女たちの統合」 の予兆。
統合される予定の人格と向き合う中でおぼろげに気付く “ナオ” 自身の想い。
収束した先に迎えるクリスマスまではそこはかとなく哀愁を感じさせる話。
“ユキムラ” の独自理論に基づく言動も含めて何とも独創的なキャラクター
たちによる青春小説、ということで言い表すのが難しいのですけど作品全体の
雰囲気が好感触で良い読了感を味わえたなぁ、と思える1冊でございました。
2011年04月02日
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