2011年03月19日

『うちの会長は荒ぶる虎猫に似ている。』

『死なない少女に恋した少女』 の 空埜一樹 先生が新たに綴るのは、巨大学園を
統治する 「生徒会」 と対立する 「裏生徒会」 の闘争が見所のストーリーです。
(イラスト/ろんど 先生)

http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1103.php#novel110302
http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/toraneko/


あー、これは間違いなく2月売りの「HJ文庫」新刊の中ではイチオシなんじゃないか
と思う読了感。「生徒会」 にも 「裏生徒会」 にもそれぞれに思う正義、というか
信条があってそれを活かした対立構造が描けているのが特に良いと感じました。

そのあたりを最初 「生徒会」 に入ろうとしていた 「天才」 と自分を評して止まない
“武人” の機微と、「裏生徒会」 の会長である “ミコ” が示す学園の本当の現状が
強く印象付けてくれています。双方共にキャラが立っていてイイ感じです。

“武人” や “ミコ” といった個性の強いキャラクターのやりとりもさることながら
「生徒会」 メンバーとの関係、絡みもこれまた上手く作用してとても軽快で読みやすい
物語に纏まっており、続巻の刊行に期待の持てるシリーズの滑り出しであると言えます。

posted by 秋野ソラ at 00:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/43903747
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック