2010年10月23日

『ハロー、ジーニアス』

「電撃小説大賞」 に応募した作品を改稿した 優木カズヒロ 先生のデビュー作。
天才少女と脚を故障した少年による青春物語、ということで読ませて頂きました。
(イラスト/ナイロン 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1010.php#new15


陸上競技の特待生として高校に進学し、陸上部でその才を発揮していた “高行” が
脚の怪我を理由に自分の行く末を改めて見つめ直さなければいけない事態に陥る。
そんな中で 「第二科学部」 部長、“八葉” からの勧誘を突如受けるワケですが──。

今や居る理由もない、と高校を辞める決意をした “高行” を、それこそ体を張ってまで
求めた “八葉” の真意。彼女の研究 「空を泳ぐ魚」 を手伝うことになった彼がそれを
知ってから気持ちを、想いを入れ替えるまでの流れが何とも瑞々しい。

剣も魔法もメイドも猫耳も出てこない、確かに地味な内容に見えるかもしれませんが
舞台背景を元にして地道に、そしてしっかりと少年少女の機微を描いた青春ストーリー
として評価に値すると感じました。10月刊の新作での推奨作品として挙げておきます。

posted by 秋野ソラ at 00:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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