「第16回電撃小説大賞」 最終選考作にてデビューとなる 間宮夏生 先生の本作。
紙切れに綴られた 「殺しのレシピ」 から始まる一つの愛の形を見届けてきました。
(イラスト/白味噌 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1009.php#new16 】
── 浮き世離れした魅力がありつつもどこかミステリアスな少女、“月森”。
── 彼女が持つノートに挟まれた、稚拙とも言える殺人計画のメモ書き。
── “野々宮” 少年がそれを手にした途端起こる、彼女の父親と母親の死。
第三者からすればただの交通事故、ただの失踪事件にしか見えない2つの出来事から
「殺しのレシピ」 という存在を知ってしまった彼が 「“月森” 殺人犯説」 を胸に
秘めつつ、彼女の真意を探ろうと近付いていく──。
片や 「殺しのレシピ」 のことなど全く知らないかのようなそぶりを見せる彼女は
親の死をも関知しないかのような面持ちで彼に好意を寄せていると宣言し、やがては
体をも預けるほどに接近し、翻弄していく──。
真実に辿り着くまでの二人の駆け引きや、その過程において気付く自分の想い、互いの
本心といった流れは 『“菜々子さん”の戯曲(シナリオ)』(高木敦史・著) がイケる
クチな方ならまず問題なく読めることでしょう。中々に楽しませてもらった良作でした。
2010年09月25日
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