J・さいろー 先生が紡ぐ、少年少女にしてはちょっと扇情的な物語も遂に終幕の時。
“にゃー様” の正体が明らかになることで訪れる変化、機微に注目です。
(イラスト/しろ 先生)
【 http://gagaga-lululu.jp/gagaga/newrelease/index.html#05 】
「宮殿」 での虚像と 「自然科学部」 での実像がどう結びつくのか。“輪玖” だけ
ではなく “にゃー様” も目星がついていなかった、ということで更に衝撃的な事実が
待ち受けているとは露知らず。
そもそも 「宮殿」 が出来た背景とは何だったのか。“にゃー様” 誕生秘話にまで
触れられた時は J・さいろー 先生らしい描写の仕方かな、という印象を受けました。
思春期の少年少女が抱く苦悩を、刺激的ではありますがよく表せているということで。
“輪玖” が “りょー” として、そして “カナエ” として “にゃー様” にすっかり
調教された上であの結末に至る、ということでひとまずは丸く収まって良かったです。
「ガガガ文庫」じゃないと実現できない作品かも、という読了感を堪能いたしました。
2010年08月28日
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