著: 友野詳/グループSNE
ビジュアライズ: 相田裕・FBC・緒方剛志・槻城ゆう子・平尾リョウ
以上敬称略、でお送りするのは新紀元社より刊行されている 「Roll&Roll」 誌で
おなじみのイラストレーターさんを迎えた特別セッション。雑誌掲載分に書き下ろし
2本を加えた読んで楽しく、目で見て楽しい1冊となっております。
【 http://www.jive-ltd.co.jp/catalog/4861767173.html 】
・・・自分もこういうときには女性キャラをやりたがるような、そんな気がします。(w
── 第一話「背徳の港は妖酒の杯」:
キャラクターを作っていくワイワイとした雰囲気や出来たキャラ同士が少しずつ関係を
育んでいく過程であるとか、プレイに必要な説明・手ほどきを 友野 GMや有識者が丁寧に
説明していく様子を余すところ無く収録していてTRPGを知らない人にも優しい構成です。
・・・初心者相手に邪霊が如き微笑と共に堕落を誘うところまで、それはもう事細かに。(w
第一話では 〈頽廃の果実酒(ザクムのエキス)〉 に似た依存性の強い薬酒 「ハオマ」 の
密売組織を追うまでの流れを押さえています。ここでの戦闘において “チチェック” の
【反業】 による博打人生が決まった、と言っても過言ではありますまい。
── 第二話「常夏の島は暗闇の園」:
第二話は組織の謎を追ってファファール海のリゾート島 「バハーミーン」 に舞台を移動。
真面目に聞き込みをしたり、リゾートでのんびりしたり、とキャラによって色の分かれた
様相を呈しています。“ヴィーダ” と “チチェック” ダイス目の差もそうですが。(^^ヾ
そう言えば “ヴィーダ” に 「姐さん」 というイメージが固着したのもこの頃でしょうか。
敵に首領級邪霊が出てきたり、「ゲヘナ」 の特徴である 「連撃」 のコツを掴み始めた
キャラによる攻撃の応酬などいろいろとレベルアップが見られる展開が見られます。
── 第三話「凍てつく風に姉弟が迷う」:
この頃には “イーサー” の実質的なリーダーとして、すっかりキャラがブレまくっている
“ポーリィ” をサブリーダーとしてすっかり気の合う仲間となった面々ですが、彼らに
組織の要人殺害容疑が掛けられます。もちろん、容疑を晴らすために各々動き出します。
プレイヤーが申し訳なく思うくらいのショートカット、“バスィール” と “エフテラーム”
の支援や堕落ポイントを駆使してシティ・アドベンチャーや手に汗握るバトルに対応していく
様子はもうすっかりTRPGプレイヤーの顔ではないかと、想像するに難くはありません。
「大変です! 事件がっ!」 ── その呼び声にそれぞれがどんな顔をしているのか。また
どんな騒動にまきこまれたのかを想像してみるのも面白いのではないかと思います。
「ゲヘナ」 のみならずTRPGの楽しさを伝えること紛う方なき本作、楽しませて頂きました。
2010年06月19日
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