ライトノベルでの 「チャンバラもの」 という物珍しさ、そして 椋本夏夜 先生のイラストに
興味を惹かれて手に取った 田名部宗司 先生の「第16回電撃小説大賞 大賞」受賞作
であります。
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1002.php#new1 】
駄洒落を上に被せてくるという点もアレですが、『幕末キノ』 を書こうとしていた
というある意味では衝撃の事実をつぶやく 時雨沢恵一 先生が相変わらずです。
『学園キノ』 ではまだやり足りませんか。(w
・・・それはさておき。明治維新を成し遂げたのが魔法士(メイジ)なら──という
田名部 先生の妄想を極限まで押し広げて上梓した本作を読ませていただいて、素直に
面白かったな、と思えたのがまず始めに言えること。
史実と妄想が混濁する世界観、魔法その他諸々のイレギュラーがありつつも話は実に
幕末維新的な雰囲気を流れを持つ作風が新鮮だったのも利点でしょうか。話の核となる
“伊織” と “冬馬” が魅力的で、そのやりとりも面白いのがまた良しとする所かと。
ちょっと字面は重く感じるかも知れませんが、個人的には次巻の刊行に期待できる内容
であったと思います。興味があればぜひご一読を、というところでしょうか。
2010年02月27日
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