平積みする書店員さんの気持ちも考えましょう(苦笑)、ということでオビがあることで
かえって目を奪われてしまう さそりがため 先生の表紙イラストが目印のシリーズ第8巻。
ライトノベル界の 「美幼女」 こと 水瀬葉月 先生が今巻も魅力あるストーリーを綴ります。
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko0911.php#new5 】
「ちゃんと着けてます。」って・・・・どう見ても「はいてない」ようにしか見えない。(w
時はクリスマス。サンタクロースにご執心な “フィア”。バイトでサンタ姿に身を装って
浮かれた雰囲気の陰に潜む 《サンタ狩り》 の存在。その行動の意味、そして犯人像に
迫る中で偶然手にした「呪われた道具」に秘められし死者をも蘇らせるという力。
その力の存在に気付いたとき、対象として結びついてしまった一人の少女。本当に願いが
叶うのなら「呪い」の力に頼ってもいいのか、という逡巡、そして葛藤。全てが見えて
相対する敵に向ける刃。心の迷いが勢いを殺ぎ、窮地を生み、希望を薙ぎ、そして──。
・・・という感じで、「人間臭さ」 が随分と身についてきた “フィア” たちの機微に、
そして明らかになった 「あの人(たち)」 の正体とそれを知るに至る過程。更にラストの
心温まる「クリスマスの贈りもの」に注目です。とても読み甲斐のある展開でした。
それにしても “錐霞” さんが益々もって可愛らしい。単独挿絵指定が2枚あっていずれも
ピンポイントでイイところを選んでるのがまた何とも。個人的にイチオシのシーンでした。
巻末特別企画「ラフイラスト集」もページ調整のためボリューム大きめでしたし、またまた
楽しませてもらいました。引き続き次巻以降の刊行、そして 東条さかな 先生のイラストで
1月刊行予定の新作『藍坂素敵な症候群』も気になるところで楽しみなことこの上ないです。
2009年11月28日
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