「第3回ノベルジャパン大賞 特別賞」 を受賞されました 愛洲かりみ 先生の
ちょっと不思議な友情の物語、読ませて頂いております。
(イラスト/もりちか 先生)
【 http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup0910.php#novel091001 】
極度のあがり症で高校生になっても中々友達が作れず悩む少女、“仁科椛”。
そんな彼女が逃げるように向かう校舎の屋上で出会った少女、“山下柚木”。
屋上に佇む少女が “椛” の初めての友達になって、「友達とは何か」という
ことを掴みかけ、勇気を出して踏み出した一歩が歩数を重ねていく最中に訪れる
“柚木” との別れ。やがて耳にする屋上に出るという幽霊少女の話──。
“椛”出会った “柚木” は幻だったのか? という疑念をはねのけて、もう一度
“柚木” に会いたいとひたすらに願い、走り出した先に見えるちょっと意外な結末。
某レーベルにある作品を彷彿とさせる設定でしたが「面白い切り口だったなぁ」と
個人的には好印象で受け止めています。“柚木” の想いとか、なぜ屋上に居たのか
といったことが分かると話としてもちゃんと繋がっているな、と感じましたし。
エピローグも伏線をしっかりと拾った演出で清々しい読了感を味わえたのもまた良し。
目立った起伏は無いかもしれませんが心温まる、技あり、合わせて一本な作品でした。
2009年11月21日
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