2009年06月13日

『鉄球王エミリー 鉄球姫エミリー(5)』

八薙玉造 先生がお送りする「第6回スーパーダッシュ小説新人賞大賞」受賞シリーズ、
この第5巻をもって完結と相成りました。(イラストは 瀬之本久史 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/-emily/#b05


遥か高みに君臨する「血風姫」 “ヴィルヘルミーネ” へ果敢に挑む「鉄球王」 “エミリー”。
二人の闘いのキー・パーソンとなったのはやはり、女王教育に目覚めた “グレン” でした。

こうして振り返ってみると、何度と無く押し寄せる悲運に翻弄されながらも歯を食いしばり、
顔を上げ、ただひたすらに未来へ向かおうとする “エミリー” の英雄譚であると同時に、
彼女に「盾」と呼ばれるまで成長した “グレン” の叙事詩でもあったな、と感じます。

数々の修羅場をかいくぐってきた “エミリー” が、最後の最後まで「らしい」言動に
満ち溢れているのも今や “グレン” あってこそ。すべてが丸く収まったワケではないですが
そんな気にさせてくれる結末に心が温かくなる想いです。


ということで、八薙 先生には無事完結を迎えられたことにお喜びを申し上げつつ、
次回作の刊行を楽しみにさせていただく所存です。

posted by 秋野ソラ at 00:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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