2009年06月06日

『Kaguya(4)〜月のウサギの銀の箱舟〜』

鴨志田一 先生、葵久美子 先生が描く “アルテミスコード” に翻弄される少年少女たちの
物語も新種の “アルテミスコード” が生まれたことで新たな局面を迎えることになる、
そんな第4巻の登場です。

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko0905.php#new13


“宗太” と “ひなた”、いよいよ恋人同士となったとはいえまだまだ健全、かつベタベタで
甘々な関係が続いております。不測の事態にも動じず対処していく “宗太” と、
思わぬ好敵手の出現にあたふた、ヤキモキする “ひなた” の対比が何とも面白いところ。

などと楽しんでいるだけではいられなくて、状況は転じて内憂外患の様相を呈してきます。
新しい時代の流れに対して想いが「右」と「左」に分かれるのは古来、歴史が指し示している
とおりで、今回の敵もまさにそこが原動力となる存在です。

現状で出来る総力戦の結果、“宗太” の死をも覚悟しなくてはならない終章への繋ぎ、
さらに手放しでハッピーエンドと喜ぶことの出来ない引き具合に思わず続きが気になって
しょうがない読了感に襲われます。これは参った、ということで5巻、お待ちしております。

posted by 秋野ソラ at 01:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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