2009年04月25日

『ソードアート・オンライン(1) アインクラッド』

第15回電撃小説大賞・大賞作品『アクセル・ワールド』での鮮烈デビューも記憶に新しい
川原礫 先生の新作『SAO』を読ませて頂きました。(イラストは abec 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko0904.php#new8


・・・最初、BUNBUN 先生かと思いました。(ぉ


川原 先生自身が影響を受けた、という「ネットゲーム」が題材で、近未来仮想ゲーム
として位置づけられた『SAO』。そのシステムに係る描写は現代のMMORPGのそれを
色濃く踏襲しています。プレイ経験のある方には馴染み深いのではないかと。

ただ、現代のそれと違うのは「現実の世界から意識を切り離して限りなくゲームの世界に
『フルダイブ』できる」ことと「クリアするまでゲームからログアウト出来ない」こと。
実際に降りかかったら、と思うとある種の「恐怖」が生まれるシチュエーションです。

もちろん作中でもパニックが生じますし、そこからどんな人が、どんなグループが
派生していくだろうか、というシミュレーションは十分になされています。もちろん
そこから発生する対立や融和なども含めて。流石なものです。


正直、読み終わって「ラストをそこに持っていくのか」と思いました。ですが、確かに
そのまま引っ張っていくとただのファンタジーものになってしまうので、サイバーな
雰囲気を生かすのなら、と納得の一手として思い返しました。

『SAO』という近未来仮想ゲームの中で「結婚」するほどの信頼を寄せる仲となった
“キリト” と “アスナ”。ゲームから浮上した先にある現実世界でもその身を寄せ合う
ことができるのか。その結果を知るためにも次巻以降の刊行を待ち望んでおこうと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:07 | Comment(2) | TrackBack(0) | ライトノベル
この記事へのコメント
×SOA
○SAO
Posted by 通りすがりのビーター at 2009年04月25日 18:38
わざわざのご指摘、どうもです。
訂正させて頂きました。
Posted by 秋野ソラ at 2009年04月25日 20:20
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