2008年08月12日

『SHI-NO ─シノ─ 空色の未来図』

コミック版も先日発売されました、上月雨音 先生と 東条さかな 先生による

『SHI-NO ─シノ─』 シリーズも気付けば第8巻目の刊行となります。

http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200804000415


今回は「過去」が「未来」をなぞらえる物語、ということで “志乃” が “僕” の

元カノである “詩葉” からの「予言」にどれだけ抗えるかが注目の的でした。

もちろんそれだけではなくて、帰省先から帰らないと告げられた “志乃” が “僕” の

田舎にまで乗り込んでしまう、という想いの強さと、それを源とする行動力にも焦点を

当てねばなりますまい。“志乃” が徐々に変化してきている、という証でもあるのですから。

それにしても、ついに “僕” も他人の精神的な息の根を止める手段をとるまでに至るとは

思ってもみませんでした。とはいえ、結果的に手放しでハッピーエンドというワケには

いきませんでしたが、「妹」にはどうか幸せな道を、と思わずにはいられない結末でした。


それにしても、「絵描き後書き」の浴衣“志乃” といい、口絵でさりげなく

ネコミミになっている “志乃” といい、 東条さかな 先生、中々分かっていらっしゃる。

良い仕事されてますよ、ホント。

さて、次巻は最初に触れられただけでずっと語られることの無かった「四月の事件」が

題材になる、ということで量も多そうですし、刊行を待ち望みたいと思っております。

posted by 秋野ソラ at 19:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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